MUKU-DATA  杉羽目板の節確認  市場にて

「節」は必要なモノという風潮が当たり前になって久しいですが、
それと共に、「キレイな節」の要望を多く耳にするようになりました。
一言で杉の羽目板といっても、ほんとその数は多い。
産地、色合い、節、節の処理方法(埋め木、パテ)埋め木の上手下手、実加工の形状、
目透かし、突きつけ、V溝、面の大きさ、価格、サイズ・・・・・・
いったい全国に杉の羽目板を作っている工場は何社あるのでしょう・・というほど溢れています。
その全国から市場の仕入れ担当者がそれぞれの思惑で材をひっぱり市場内に並べる。
そこから更に材木屋が市場内でのどの産地のどの羽目板がいいのか?と選別して
工務店さんに材を供給している訳です。

どこのメーカーも市場も材木屋も一番難しいのが節のある羽目板(板類)でしょう。
12mmほどの板は乾燥過程でどうしても節が抜けてしまいがちです。
そこに埋め木やパテの処理を施す。
節の少ない上小節、無節の方がむしろ簡単に作れる事でしょう。

特一という節のある等級の仕分けが今後はあってもいいのかもしれません。
全て生き節、埋め木・パテ処理あり、赤身勝ち、など
しかし工場の仕分け製造工程を考えると、
「生き節の赤身勝ち」指定したら無節材より高くつくのでしょうね。

今ある中から最善をと
現場監督さんが設計者の意図を汲み取ろうと材の確認にきた様子です。
杉の節の羽目板、ここまでやっている監督さんもいらっしゃいます。

美しい「節」が求められる今時です。

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