■ MUKU-DATA  第55回国産優良材展示特別市 10/28 新潟県森林組合連合会

昨日は新潟県内では一番多く出材される丸太の特別市
毎年、10月の最終週に行われている。
普段とは違って県内外の木材関係者の人たちが多く集まっていた。

若い人たちの姿も多くいるように思えたが自分がいつの間に年を取ったせいなのか・・

目を引いたのは樹齢500年以上らしいケヤキの大径材
中は空洞になっていたが人の背丈をゆうに超え、重さは17.5トンと記載されてあった。
これ、何に使ってあげるのがいいんだろうね・・

木を見ていると大きさもそうだが、やはり樹齢
50年生きてきた木、60年生きてきた木と、自身の年齢と同じ位の木は
同じような対等な感じに思えるが、100年となるとなかなかの長老
200年、300年となれば人を遥かに超えた風格、佇まいをしているように感じる。
樹齢500年越えとなると、化け物級
神がかったオーラーを周囲に放っている。
恐る恐るそっと樹皮に触らせてもらった。
ついこの前まで大地に根を張り生きていたんだから・・


他に栃の大径木もあった。
知っている市場の方が買われていたが、この木は赤身が強くて・・とは話されていた。
19才で業界に入り全国の丸太を見て回りこの道もう直ぐ60年経つらしい。
その方からすれば、まだまだ私なんぞはひよっこだ。

今日は控えめだね、と話していたが
途中からプッツンと糸が切れたように競り勝っていた若い県外のバイヤー
22才らしい。
別な欅の大径木を比較的高めな金額で買っていたが
その丸太、どうするの?と聞いたら
形が変形しているので材積は少なめになっていて
製材して一枚板に挽いた際に木目や形を含めて全体に面白そうな一枚板がとれそうなので。。
と話していた。
ちゃんと木取りを想定して製材後いくら位で販売できるのか考えているようで
しかも従来の木の見方とは別な視点を感じた。
再起不能にならない程度に沢山の失敗を若い頃に重ねればいいと思う。
度胸もあるし、将来きっと有望だろうと思う。

若い人が独自な視点と感性で木を見て、どう製材するか?
素材を捌くのは製材所、製材を指示する人の役目

さてうちは今後何をどう料理していこうか・・・と
色々と考えさせられる。