MUKU-DATA  桧 賃挽き 製材  

桧の丸太は何度か挽いているけど、
工場も土場も桧の香りに包まれて、なんて優しくて良い香りなんだ!って都度思う。
残念なことに大きめの丸太1本の中に釘と針金が入っていて、
最初は釘・・ ありゃ・・
帯鋸を変えて、次に巻き込まれていた針金・・ ぅわちゃ・・
もうないだろう・と思い3回目の帯鋸でまた小さな針金・・・
流石に帯鋸3枚目なので、先方へ電話して状況を話し、
残りの丸太は1本だったのでそのまま帯鋸を替えずにゆっくりと残りを挽き終えた。

時々、このように針金や釘などが入っている。
杉、桧は珍しいが(それは植林されている木が多いので)
広葉樹とか民家の木なんかは良く針金など入っている。
ウォールナットも丸太は挽いた事はないが、一枚板によく釘が入って
その周辺部分が黒く変色している材も少なくはない。
米松を頻繁に挽いてた頃は、時々鉄砲の玉を挽いてしまったり、
散弾銃の鉛玉なんかも出てくる事もある。
神代木や根っこ付近の伐根などは石が入り込んでいたりする。

ガリって挽いてしまうと、帯鋸の刃先が飛んでしまい、
直後切れなくなり挽き肌は荒く帯鋸目の痕が残っていく。

以前、アフリカ材でアパを再割製材した際は、アテが強い木なのか
石灰が多くあったのか・・?
特に針金などなくても、木自体が堅くアテが強いと帯鋸の刃先が負けて
摩擦で煙が出て刃が直ぐに駄目になってしまい1~2枚挽くのに
5~6回帯鋸を替えたこともあった。。

まぁ製材所に時々ある話なんだけどね。。