MUKU-DATA  杉丸太製材

真っ直ぐに見える丸太でもよくみると少しは曲がりがあるものです。
皆さん、ご存知の方も多いとは思いますが、
その曲がりで凸側が背、凹側が腹と言われています。
一般的に凸側は南側に面していて枝(節)が多く、凹側は北面で枝が少ないので節の少ないものが多いです。

梁や桁などは製材の際は凸凹を上下にして側面を製材します。(アーチ型)
平角にした際に緩やかにアーチ型の木目がでるように。

丸太は面白いもので製材して角にしてもその立木の時に曲がって立っていたように
また同じ方向に曲がろうとします。多少修正挽きをしても時間が経つと少しまた曲がります。
ですので梁や桁の横架材は上からの力を受けても大丈夫なように背を上に使うのが理想です。
(反対に使用するのを垂れ木などといいますが、プレカット工場の機械加工の際も
初めにライン上に平角を設置するのは人ですのでその辺は気をつけている工場が多いようです)

製材の際は一般的には頭から(末口(裏)といいます。根元は元口)鋸を入れますが、
逆から挽くという話も聞いた事があります。(逆木で挽くなどといいます)

今回の桁の製材は変則的。
高い丸太であればどこから挽こうが節もなくキレイなものが取れますが、
予算内でのL型に節の無い化粧桁の依頼。
L面ですので、変則的に節の出にくい腹側から鋸を入れたという具合です。
上手くいけばП(3面)無節も取れる事もありますが、
芯去り材のП3面無地はよほどいい丸太でないとなかなか難しいものです。
もちろんこの挽き方ですと曲がりますので修正挽きは左右で一寸(30mm)程度しました。

要望通りのL型(2面)無地で裏側もまぁ節も少ないほうですから、
問題ないかと思います。

なんか軽く書こうと思ったら長くなってしまった・・・
よくわかんないですよね。

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