MUKU-DATA  杉 ポーチタルキ 2.4m 90x45mm 柾目使い

板目と柾目、
大工さんや材木屋は当然心得ていますが、
皆さん意識されているでしょうか?
板目使いと柾目使い、同じ木でも見え方はまったく違ってきます。
板目(木目)使いの方が、木らしいといえばそれっぽいですね。
米ヒバなどは板目使いですと割れが生じやすいなどの特性もあります。

丸太から木取る際に、柾目取りする場合は歩留りは極端に下がります。
またある程度の年数を重ねた大きさも必要になります。
一言でいえば、贅沢な木取りです。

例えば、中野邸(金津)の杉天井板が巾柾であったり
伊藤邸(沢海)の杉柱が四方柾(これは更に大径木が必要)だったり
鍋茶屋の下見板は杉柾目、
確か、斎藤邸別邸の床柱も桐の追い柾だったと記憶しています。
新潟に残る邸宅はどれもキメの部分には何気に柾目使いをしています。

今回、27尺+20尺=47尺(14m)の庇のタルキを製材しています。
丸太は工務店さんから預かっていたものです。
板目、柾目、板柾込、いいように製材してとの事でしたが、
和風平屋の長い庇タルキでそのお宅のキメの部分ですから
目細の丸太ではありませんがどうせなら贅沢木取りをしてやろうと
柾挽きで製材しました。

全て柾使いですとただの贅沢、見え方もいやらしくなるのかもしれません、
どこかキメの部分に柾使いするのも、ありですよ。
板目全盛の今時だからこそ、上手く室内装飾に柾を取り入れてみるのも一考です。

この丸太です。→ 杉丸太再利用
少し色も抜けてきて、これくらいならOKです。問題ありません。

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