MUKU-DATA  杉 笹杢(霧島杉)  3m 800mm  用途:料理屋さんのカウンター材に

夏にご購入いただいた笹杢の杉板を再度挽いて欲しいと工務店さんが持って来られた。
現在建築中の料理屋さんのカウンター材として使う予定とは聞いていたが。。

再度製材してどうするのかというと、
75mm厚の板から15mm程度の薄い板をもう一枚挽き、
それをカウンターを設置した部分の上の下がり壁天井に貼るとの事。
笹杢のカウンター材で食事をしながら寛ぎ、ふと目を上げると、その笹杢と同じ共木の一枚板が天井にも貼られている
といった具合です。
そーいうの好きだなぁ~
別に他の杉板でもいいっていえばいいし、
また誰にも気付かれないのかもしれないのですけど、
個人的には、そこで食事したら、
あれ?これ共木?共木だよね?ってクドクドと材木話になりそうですね。

こんな木の使い方、毎日木に触れている工務店さんならではだからこそ、
もっと面白い使い方、折角このような笹杢を使うのだからもっと良く見せたいなどの工夫やアイディアなど
普段から思っていないとできない事だなぁって思います。

素材として「木」が中心だった頃の建物(今も残る文化財等)は
大工さんが木と向き合って、木で遊んで作っている部分を多く読み取る事ができます。

木を良く知ったアイディアたっぷりの工務店の社長さん、
忙しい中、できそうでなかなかできない一工夫です。

仕上げは、この杢目だとのっぺりと平らにキレイに仕上げるよりは、
うずくりをかけてこの笹杢の表情を浮き出させるとの事でした。
完成が楽しみです。

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