MUKU-DATA  樟(くす) 1400x400x50mm  面取り

棚板を一枚使いたくて、会社に使う物は、売り物にならない傷んだ材を使う。
樟で表面に穴、腐れがあり、小さな部材取りにしかならない板があったので
これでいいやって事で、大工さんに仕上げをお願いした。
が、ちょっと待った、
どうせなら、少し手間はかかるが面を取って欲しいとお願いした。
板厚50mm程度、真ん中(25mm辺り)から45度で角度をつけた。
欲を言えば、もっと浅い角度でゆったりした傾斜を付けたかったが・・
仕上がったものを見ながら、大工さんにどうだった?大変だった?と聞くと
丸鋸を45度傾け面をとりその後、手鉋で仕上げたらしい。
木が柔らかかったので手鉋がかけれたけど、堅い木だとサンダーとかで仕上げないとなので
もっと手間かかったかもね、と言っていた。
自分で鉋が引けるなら、この大きさに対してはこの角度など
色んな角度を材を見ながら付けたくなるんだけど・・
鉋技術を習得してまで今のところやろうとは思っていない。
ほんのちょっと手を加えるだけで、痛みの多い樟の一枚板が良く見えてくる。
杢目が角度に沿って違う見え方になるのも見てて楽しい。
この手法はよく木口面を薄く見せる為にと時々見られる木口斜め落しだが、
角度で杢が変化した表情は、
厚みのある一枚板であるからこそ面白く見せれる表情であることを感じた。
こうやって色々と試しながら次のその時に備えている。

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