MUKU-DATA  左から赤長押、源平回り縁(仏間用)、赤付け台輪、赤回り縁

連日、暑い日が続きます。
昨日は赤の造作材の色合わせで、倉庫⇔工務店作業場⇔市場を行ったり来たりです。
同じ赤の杉でも、実際に削ってみると赤黒たったり、ピンクだったりなかなか色が合わないです。
これはイカンっていうものは何本か取り換えです。
何度か、書いていますが、
ほんとついこの間まで(とは言ってもいつの間に15年ほど経過していますが・・)
新潟では秋田、吉野と競って赤の造作材を好んで使っていたのですが・・・

同じ赤でも天然ものですから、色は当然違います。
渋抜きしたり、カビ止めを塗ったり、で多少色合いも変わってきますが、
それはそれぞれの製材所の独自な技術があるようです。
秋田が薄く淡いピンク色で統一されているのは、カビ止めを塗るとそうなるとか・・・
鉋の切れが悪くなるのはその為とか聞いた事もあります。
また吉野、吉野、と言っていますが、関西方面から入ってくる材を総称して「吉野」と
言っている感がありますが、吉野=「吉野貯木」が本場ものです。
吉野は吉野貯木、奈良ではないようです。

業者リストを見ていると、聞いたことのあるメーカーが何軒か見受けられます。
惚れ惚れする柾目が真っすぐに通った赤の材を見ていると、丸太が相当にいいことが
わかります。
源平の芯持ち柱は、新潟市場でも色んなメーカーがありますが、
もう随分と「春亮」さんの柱にはお世話になりました。
木もしっかりして目詰まりもよく、仕分けも辛い。
新潟の市場内で芯持ちなら、春亮さんです。

少し高くても物がいい、
仕訳の辛いところの方が、やはりいいですね。

➡ 吉野貯木


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