■ MUKU-DATA 霧島杉 笹杢 床天(とこてん) 戸板(といた) t=12mm
杉の表情は多彩です。
通常目にする管柱や間柱など下地材となる杉は間伐材ですので30~40年生くらいの丸太が主かと思います。
枠など造作に使われる材は50年前後のものが多いでしょうか。。
割角役柱、鴨居など和室造作材となると目詰まりもそれなりの80年生~かと思います。
一言に『杉』といっても人の顔が皆違うように、杉の表情も千差万別です。
産地、土壌、気候、色、杢、・・・
杉専門店にしたとしたら主要な仕分けをしただけで
倉庫の中がびっしりと杉だけで埋まって足りないくらいになるでしょう。。
新潟は地域的にも桧は少なく馴染みが薄いものですから、
とかく桧普請というといい造作と思われがちですが、
一概にそうとはいえず、桧の芯持の70年生と杉の芯去100年生で価格が同じなら
杉を選択するかもしれません。
(桧、青森ひば等も大好きですが・・)
杉は日本人の感性に合っているなぁ・・と歳と共につくづく感じます。
優しい木目は人と人が会話して生活する室内にはよく調和します。
畳、障子、漆喰、杉の造作・・・
歳をとったからなのか?先の見えない世の中に疲れているからなのか?
すでに若い人たち方が日本古来の良さに気づいているのかもしれません。
小さな平屋の木の家、建てたいです。