MUKU-DATA  舟板 2300x700mm   2017 11/24 舟板 SOLD OUT 東京某ブティックの内装(棚板へ)

枯れて疲れたような表情
好きな素材の一つです。

長年使われて擦れた木、錆びた釘、
意図的には作り出せない、
長く使われてきた歳月が作り出してくれたテクスチャーです。

昨日ブログで書いた舟釘も板の隙間から見る事ができます。
火造りうちやまさんには、
現在でも一件、舟釘の定期的な注文があるそうです。
(富山?って言っていたような気がするが定かに覚えていない)

この舟板は3枚目、いまだ3枚とも行き場はなく倉庫で静かに休んでいます。

新潟県で目にしたのは、目黒邸の奥の間にある数寄屋造りの離れの
土間腰壁というか巾のある巾木。
今のところそれのみ。
どこかにあるのかもしれませんが・・

すこし前に買ったインテリア雑誌には日本的な素材の特集が組まれていましたが、
パリに作られたサロンの暗い前室の写真、
壁面は焼杉、そこに設えられた棚板には注釈は棚板としか書かれてありませんが、
舟板が使われていることがわかります。
焼杉が張られた真っ暗な前室、舟板の棚に活けられた淡い一輪の花、
そこだけ絞られたスポットライトで照らされていて
とても印象に残っています。

佐野文彦さんという方がデザインされていて、経歴を見ると、
1981年生まれ。
中村外二工務店にて数寄屋大工として5年間学び、その後設計事務所など経て
2011独立されたようです。

30代です。

舟板や水車板、竹材、名栗加工、古材梁・柱、
神代欅や神代杉、・・・など

古来からの日本独自な材を、今の感性で触れて使っていただき、
新しい日本の室内、価値観ができればいいなと思います。
そっちの方が楽しいし。。

建築は

もっと自由に、かと。。

左:ハス神代杉、右:舟板

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