MUKU-DATA  木材酒場? 新発田屋本社工場の脇の倉庫

ここ最近何故か連日のようにお客様からお酒をいただき、
40代後半から一旦控え気味だった日本酒をまた飲み始めています😓
もういい年になってきましたので節度ある飲み方をしなくては・・と思うのですが、
美味しいのでついついもう一杯と手が出てしまいます。。😓

日常取り扱っている材木の中で、ジャンル分けしづらい材があり
これはきっと使える、何かどこかに訴えかけてくる。。って
少しづつ貯めておいたものを整理整頓しています。

木材倉庫を土曜日一般開放して2年半近く経ちましたが、多くの方々と出会う中で
建築用木材、家具建具用木材といった用途以外にも様々な分野の方々が
木を求めているという事がわかってきました。

例えば、
・虫食いの黒柿の木目模様を活かしつつ木に絵を描く人
・神代木の端材をお店の雰囲気を出すのに設える人
・2600年の家具、材木の未来を構想している人
・剥ぎ取られたギザギザの端材をスキャンして3Dプリンターでチョコレートを作って
 持ってきてくれた人
まだまだ、他にも・・
・木の香りが好きで色んな材種を部屋に置いている人
・元気のいい女の子みたいな板(見え方と叩いた時の音)を見繕ってくださいって
 言ってくる人
上げればキリがありません。

凄くないですか?
こんなに自由な発想で好きなように木を使っていただける事って!
こんなにも色んな方々に木が求めらているって事って!

今までは建築や家具関係の方を中心に適材として使えるように製材したり
使いやすいように材を取り揃える事が主な仕事だったのですが、
ここ数年多くの方々と出会う中で
皆さんの木の使い方、見立て方などに触れさせていただき
一気に視界が広がったような感じがしますし、
木の無限の可能性を感じたりしています。

木はどうして、こうも人の脳や感性を刺激してくれるのでしょうね・・?
手を施さない、何も加えない、素材のまま、、そのまんま。
そこに何かを感じる人たちが多くいる事がわかりましたし、
木というものが持つ計り知れないパワーみたいなものが
そこにはきっと宿っているんだなぁ・・とも思えてきます。

今本社脇の小さな小屋の中で、
それらのジャンル分けし難い木たちの整理をしています。
端材をまとめるプラのメッシュコンテナを2段重ねにして、
その上に12mmの浮造り板を載せれば、ハイ、即席テーブルのできあがり、
丸太を置いてスツールとしてそこで作業を行っています。
色んな端材や個性的な木に囲まれて作業をしていると
どれも強烈なので自身の個性が吸い取られていく感覚になり疲れてきたりします。
きっとそれだけそれぞれの木の断片の個体に
得体のしれない力が宿っているという事なのでしょう。。


丸太に腰を下ろし夕暮れ時は、こんな小屋の中の酒場もありかもなぁ・・
落ちつくなぁ・・
何故だろ?この安らぎ、居心地の良さは・・?なんて思いつつ
この端材変材倉庫を「木材酒場」って勝手に一人で言っています😓

私たちのお付き合いさせていただく方々の多くは職人気質で、
人付き合いの苦手の方々、恥ずかしがり屋(新潟弁ではショシがりな人)の
方々も多いです。
酒はそういった人たちとの初めての交流に潤いを与えてくれるものかと思います。
自分自身もそうでしたから・・
酒の失敗も数知れず、でも酒で救われた事もとても多いです。
人付き合いが苦手、口数が少ない、恥ずかしがり屋・・等々は
裏を返せばその逆もまた真なりって事が言えるのかもしれません。

いつか「木材酒場」で建築系、家具系の方は勿論のこと、
木の持っている力を信じる多くのジャンルの方々と
あーでもない、こーでもない、と酒を交わしながら語らえる日が
くればいいなぁ・・と勝手に妄想しています。

その時は勿論、コップ酒という事で。。。😓 カンパァ~イ!