
■ MUKU-DATA 漆喰壁補修 本間左官さん
先の能登半島地震で真壁造りの塗り壁部分の多くが剥離する家が目立った。
左官屋さんは商売をはじめて以来の大忙しと言っていた。
子供の頃の思い出の詰まった母の実家も、同じように真壁の隅部分が剥離している部分が多かった。
築、何十年っていってたかなぁ・・
昭和の初めの頃と言っていたような気がする。
当時はあったであろう雁木に面して格子戸のお店、入り口を入ると土間が続き
建物の奥には土蔵と工場がある。
奥からばぁちゃんが出てきて「よーきたな、よーきたな、」と冷たいジュースやカルピスを出してくれた。
補修は取りあえず既存壁が落ちない程度で止めた。
全てキレイに直したらキリがない。。
しかし、真壁漆喰の家って、
何だろう・・・ この空気感。。 優しい光・・
障子、白壁、黒ずんだ木材・・ 全て調和が取れている。
人が生活してきた時間がそう感じさせるのか・・?
今回の地震で真壁の塗り壁の隅部分はことごとく剥離しているお宅が多かったから
今後はもし塗り壁を行うのであれば大壁に漆喰か・・?
木があってこそ漆喰壁も映えてくるように思うから、に付柱?
何だかとってつけたようだなぁ・・
いい方法はないだろうか・・?

本間さんの本業は左官だけど、全国的には鴨網猟でちょっとした有名人
最近は暖冬で鴨が少ないと言っていた。。


母の実家は鍛冶屋で鎌を作っていた。
欄間にこうして鎌の刃を並べて彫るのは大工さんのアイディアだったのか?
建具屋さんの遊び心か・・?
こんな余裕や遊び心が欲しい。。
なにげなく資料として写真を撮ったのだが
陰影と優しい光が室内に降り注ぐ。
こんな場所に静かにぼーっとしていたいなぁ・・

