MUKU-DATA  イタウバ一枚板 プレナー加工済

材の整理を兼ね、今年の7月に初めて入れたイタウバ一枚板8枚のうちの3枚を
削ってみました。

同じイタウバでも各々木目が違い、その顔は三者三様どれも良い雰囲気を出しています。
写真では分かり辛いかもしれませんが、
玉杢系のもの、うねるような波模様のもの、そして黒い染み、斑点が見えるもの
どれもそれぞれに個性があります。
何より一枚板としてはあまりないこの木の色も特徴的です。
ゴールド+オリーブ色といったらいいのでしょうか・・?
ゴールドとは言ってもキンキンキラキラではなく落ち着きと深みのある色合いです。
一枚板であまりこの手の色って、直ぐに思いつかないのですが・・・他にありましたっけ?
以前倉庫に2枚あったターミナリア(ローレル)も不思議な色合いと奥行きがありました。

削った材面を触ると、これはなんて表現していいのか・・
(言葉で表現することが苦手なので(言葉を知らないので)きっと食リポもモクリポもできないのですが)
油分らしきは多い感じはします。チークほどしっとりはしていませんが、
手から伝わる感覚は悪い印象はないですね。
あっこれいいなっていう過去経験での直感です(苦笑)
ブラジル産、クスノキ科らしいのですが、
国産クスノキとは全然違い、材面もどちらかというと堅め
香りはあの樟の香りとは違い、うっすらと薬草のような今まで嗅いだことのない香りがします。
嫌な香りではありません。なんていうのかなぁ・・
香りは弱いのですが高貴な感じというか。。

材は割れがあったり欠けがあったり小ヒビがあったり細かな欠点はあるのですが
この材の持っている全体の雰囲気がそれらをも飲み込んで
割れも小ヒビも染みの斑点模様もそれぞれのキャラとしてあった方がいいのでは?
って感じで全体を良く見せています。
鉄と相性も良さそうですね。。
割れの部分は、埋め木や蝶チギリの細工を施すよりも
鉄の鎹をを両木口から打込んだまま、
ちょっと荒々しい仕上げの方が更にかっこよく見えそうです。

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