MUKU-DATA イタウバ 一枚板  杢あり

先週末、入荷したイタウバの一枚板(8枚)の手入れをしました。
3m~5m 巾はそう広くはなく400~600mm程度、
傷んでいるものもありますが杢の乗ったものもあります。

イタウバというと比較的新しい材種でのデッキ材というイメージです。
ハードウッド系のデッキ材と言えば、昔からジャラ、イペ、ウリンっていう名の材を
昔は良く耳にしましたが、その後セランガン・バツゥ、バツゥは比較的安価でしたので納材は多くありました。
その後最近耳にするのがこのイタウバっていう材で、こちらも何度かデッキ材としては
納材実績はあるのですが、「デッキ材」の括りでしか見ておらず
内装材としてあまり意識していなかった材ですので一枚板の扱いとしては初めてとなります。
え、イタウバの一枚板なんてあるんだぁ・・って感じです。

少し調べてみると、ブラジル産でクスノキ科なんですね、、
へぇ~って感じです。
日本の樟とは違い、随分硬くて重いです。
気乾比重は樟0.52に対してイタウバは0.93ですので倍近くあるのですね。
耐久性は非常に高いようで、船舶や橋の材料などにも使われているようですね。
別名:ブラジリアンチークとも言われているようです。
(出た出た、アフリカンチークとかの類なのですが・・)
しかし、実際に触った感じは油分の多さを感じますから、
色合いだけのアフリカンチーク(アサメラ)とは違い、確かに触った質感も
チークほどの油分はないにしろシットリした感じの印象を受けます。


この材の特徴をまだ良く把握はしてないのですが、
手入れとしては割れの部分に鎹を打ち込み、
両木口とその周辺を中心に割れ止めを施し、桟済みをしました。

キラキラした杢目はデッキ材としては必要ないらしく(むしろ嫌がられることもあるらしい)
そういったデッキ材不向きの丸太から製材された一枚板類の入荷なのですが、
カウンター材やTVボード、2枚ハギにして大きなテーブル材(重そう・・)など
見せる一枚板として使うには面白い素材かと思います。

カーキ色っていうか、オリーブ色っていうかもなかなか渋めで
雰囲気ある室内を演出してくれそうな素材かと思います。


材が堅くて割れ止めを抑える為の鎹(カスガイ)を打ち込むのが大変でした。
打込む際に跳ねるんですよねぇ・・

同じイタウバでも色合いが違うんですよね、
黄色っぽいものとオレンジ色系のものと・・
室内での使用での経年変化はどうなのか・・気になるところです。

中南米~南米材ってアフリカ材とはまた違った雰囲気を触っていて感じます。
南米系の材って好きな材が多いんですよねぇ・・(なんか魅力あるんだなぁ・・)
「木」は木だから、まぁそれぞれのお国柄も表れるんですけど。。
乾いてるのかなぁ・・・
近々、一枚仕上げて様子みるのもいいかもしれないなぁ・・
まずは桟積みして保管です。
個人的にも、この木結構なポテンシャルを秘めていそうで楽しみです。