MUKU-DATA  キッチンカウンター:ブラックチェリー 一枚板
自邸建築中の建築家さんにキッチン用カウンターを見てもらう。
漠然と倉庫歩きながらを見ていただき、
徐々に使いたい材が絞られてくる。
桧とブラックチェリー
異なる2つの材種だし、国産材と米材、色も違うし、
どちらを据え付けるかで、随分と見た印象も異なるだろう。
(個人的にはどちらもその空間には合うと思っていたので、もう好みの問題かな・・と思いながら)
ずっとこの2枚を前に話していると
どっちがどうか分からなくなるので、
少し休憩してもらって、コーヒーを飲みながら雑談
(この時点で、ほぼ桧で行く方向だったし、桧が使われたカウンターのイメージも
私の中では出来ていた)
建築以外の他愛もない話などを終え、最終確認。
置いた際の根本付近の張り、チェリーのキャラであるガムポケット、色合い、質感・・・
一気にブラックチェリーに決定した。
良かったなぁ・・と思う。
少し間をおいてお茶など飲みながらの雑談で、
フラットな視線、見方、気持ちにリセットできたんだと思う。
木材倉庫内の材たちを多く見ていると、時々わからなくなることがある。
多くの材を前にそのエネルギーに圧倒され
的確な判断ができなくなるってことは
木材市場の仕入れの際でも度々起きる。
そんな時は、少しそこを離れて、材とは関係のない話などしながら
一旦気持ちをリセットさせるのがいいのかと思う。
フラットな視線、気持ちで選ぶものが、
一番自分たちにとって合っているものなのかと思う。
一枚板は長く一緒に暮らすものだから。。

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