MUKU-DATA  杉下見板+押縁  

農舎の庇が壊れたとの事で再度杉でつくる事になりました。
築60年が経過したそうです。
雨、風に曝されて、私が生まれるずっと前からもう既に外壁としてこの農舎を守っていたのですね。
昭和でいうと今年は86年ですから、昭和20年代です。
年輪の夏目部分が削られて冬目部分が残って浮き出ています。浮づくりをかけたように・・・
板を見ると当時の様子が窺えます。
丸太から、一枚一枚、板をとったのでしょう。
当時、木は手間代より高価なものでしたから、無駄なく大切に木を使っていた事がわかります。
1本の同じ丸太から板をつくり順番に貼った事が節の位置と大きさでわかるかと思います。(写真:中)

木にとって環境のいい状態での正しい張り方を施せば、こんなに長くもつものなんだなぁ
とあらためて感じました。
まだまだ、20年は行けそうです。

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