ダオ(ニューギニアウォルナット)t35mm(1面プレナー後33mm程度)

一般的には需要が多くなると個別発注時にかかる運賃等が都度必要になるので
そろそろこの材も在庫してみるか・・となるのかと思う。
例えば過去から遡ると楢のフローリング、レッドシダーの羽目板、それに伴う
Rシダー造作用フリッチ、
ホワイトアッシュにホワイトオーク材、、
建築や家具で使われる材木はある一定期間に良く出ていく材種が存在して
その材で作られたものが結果、雑誌やメディア等の露出度が増えて
頻繁に目にするようになり少しトレンド的な流れになっていく。

需要が増えれば品薄になり、高い金額を出してくれる方へと商品は流れていく。
ホワイトオーク材がいい例の一つかと思う。
5~6年ほど前の仕入れの倍以上である。
世界的にウイスキーブームで樽需要が多いとも聞くが、為替相場の影響もあり
一番手頃で身近だったホワイトオーク材はもう高級材の仲間入り価格になってしまった。
こうも高くなると国産の広葉樹へ切り替えもしやすくなるが
国産では定尺の4m材が少ないのが建築資材的にはネックとなっている。
家具用であれば国産へ切り替えしたところも多くなってきているかと思うし
価格が据え置きになっているレッドオークへの切り替えは進行中かと思う。

木は何千種類も存在する。
そんな中でも建築に適している材木、家具に使えそうな材木、
それぞれに特性があって向き不向きがあるだろう。

どうせだったら今までその部材として使われてなかった材を
使ってみるのも面白いのではなかろうかと常々それらを探している。

そんな材の一つが今回入荷させたダオ(ニューギニアウォールナット)の
t35mmの平割材だ。
一枚板では時々目にする材で、グレーなぼやけた地に黒筋模様が特徴な木
巾広の一枚板を造作用として再割するのは気が引けるが
丸太からt35mm厚に製材されている平割材であれば
心置きなく色々な場面で使えそうな材かと思う。
この手の色と模様は巾ハギしても結構イケたものになるだろう。。
グレーの壁に縞模様の入った材はそこの棚板として使っても良い感じに見えそうだ。

流行り始めたらそれらから一抜けし違ったところへ向かうのは子供の頃からの性格で
天邪鬼という人もいるが(違う違う)
同じことや同じものを扱う事でしたくない競争するのが
昔から好きではないからだと思う。
なにより、みんな同じで一緒じゃつまらない。
授かった職業がたまたま材木屋なので、
色んな材木を知って欲しいし、使って欲しいって気持ちが強いかなぁ・・
そっちの方が楽しいしね。。。