■ MUKU-DATA  30年以上経過した表札

表札が汚れたので削りなおして欲しいとの事で
グレーになって見え難くなった表面をサンダーで少し削ると、
名前が浮かび上がってきた。
墨汁により、文字部分のみコーティングされ、
木の部分は30年、玄関外で風雨に曝されながら徐々に浮造りがかかったように
年輪の夏目の柔らかな部分が削り落とされたのだろう。
材は柾目、桧みたいだけどちょっと違う、、椹の柾目のように見える。
香りはサンダー程度ではまだ香ってこない。
とてもいい雰囲気、歴史を感じるので
文字を全部プレナー掛けして落として新しくしてしまうより
こちらの方がいいのでは?と
このままの状態でお返しすることになった。
木、墨、経年変化、
新しいものよりも歴史、重みを感じるものである。

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