■ MUKU-DATA 欅材にて 木の皿と置台
我々の日常の仕事は家に使う材木、家具に使う材木、その他、木で作るものの為に
必要な材を製材して大工さん(工務店さん)や木工所さんへ適材を納品すること
なのですが、
先ず材料ありき、材木探しから入って来られるお客様には
それを使って作りたい物まで任せられる事もあります。
例えば昨日検討させていただいていたお皿とスツールも
お店で使う為のもの。
我々では作れないのでそれぞれお付き合いのある木工所さんへ
この材を使って、こういったものを・・とお願いする訳です。
一口に木工所と言っても得手不得手があり、持っている設備も違うので
作るものに応じて、これは細かな作業だからAさん、
こっちは木工旋盤が絡むのでBさん、これは一枚板巾広なのでCさん
こういったものはDさんだろう・・みたいに
それぞれに得意とするジャンルに振り分け、お願いしています。
用途は決まっているんだけど、細部の形や詳細、デザインなど決まっていない事も多く
この作業を誰が行うか・・?という事がしばしば出てきます。
材木屋である我々に最初に相談されて最後まで任せられている以上、
やはりお客様と木工所の間に入り
形や詳細をある程度はまとめていく役割を担う事になります。
メリットですか?
詳細図面や作りたい物がハッキリしていれば簡単ですが、
目に見えないところの時間は多く使いますが(時間だけが過ぎていく。。)
しいて言えば、スキルアップという事でしょうか。。。
材料売って、ハイお終いって訳にもいかないでしょうから
責任も負いますしねぇ・・
過去にはお任せと言われるも全然アイディアも思い浮かばずに
出来上がったものがとてもお金をいただけるようなものではなく
途中で挫折したって事もあります。
うちらしい材をご提案させていただき、他とは何かがちょっと違うんだよねぇ・・
って思っていただければ
材木屋として間に入っている意味も少しはあるのかもしれません。