MUKU-DATA  ラウンジチェアー 左:ビーチ材 右:欅材

先日欅を再製材した際に少し触れたが( 欅 製材 )
数か月前に材種選択しビーチと欅材でお願いした某メーカーの椅子が出来上がってきた。
特に家具マニアではないが、
木材倉庫に一枚板テーブルとの相性を見る為も兼ねて時々椅子を購入している。
職業柄、どうしても家具に使われる材種、材質に重点がいくことが多い。
あとは最近は座り心地。。
当初はだれでも一脚はと思うYチェアや見た目の良いカイクリスチャンセンno42(これは普通はチークが多いがローズが使われていたのでデザインと材種で選択)など購入してみたが、
いろんな椅子に座ってみると随分とその座り心地は違っている。

今回はSH380mm 通常のダイニングチェアーよりは5cmほど低めの
ラウンジチェアー。
この高さに合う、サイドテーブルもしくは少し低めのダイニングテーブルには
何か良いだろう?合うだろう? の意味合いもあった。

材種は数種類の中から選択できたので、
多くの家具に使われるスタンダードなビーチ材(多分ドイツのブナかと思う)と
国産材ではしばらく不人気の続く欅を選択した。
選択肢に欅材があるのは素敵な国産メーカーだなとは思いつつ、
材が安いのも一因にはあるのかもしれない。
あとは国産広葉樹といえば、欅、日本の広葉樹といえばケヤキでしょ!?って意味合いもあったのかもしれない。

欅のファブリックは黒系、材種は欅で、
見た目、シックで重厚感がありながら今風の軽やかさも感じられるかな・・と
期待しつつ。。
注文前に1点だけ懸念していたことは欅の材質
比較的多くの椅子を作っているメーカーなのでどの程度の材質を取り揃え選別しているのか?できるのか?は そう簡単ではないだろうなぁ・・と想定はしていたのですが、、
段ボールの梱包を開けると、予想通りといえば想定内・・
ちょっと残念といえば残念な欅の椅子となって姿を現した。

何が残念かというと、欅材の木が若いこと=樹齢が少ないということ。
これは職業柄、他の人はそれは思わないのかもしれないが
欅というとやはり少し重厚感がもう少し欲しかった。。。
樹齢のいった目の細かな欅であれば見え方は全然違っていたかと思う。

材種のみではなく材質、樹齢など細かな要望をするのはある程度の量産メーカーに求める方が無理はあるとは思うが
確か価格もビーチより1万円ほど高かったので、仮にもう1万払い通常より高く2万円アップだとしても樹齢のいった欅材で作られていたなら
見え方は随分違っていたかと思うし、欅材に対しての皆さんの考え方も
使ってみたい方向へと広がっていく可能性もあったのかもしれない。

とは言え、樹齢の若いこの欅は欅で、まぁ軽やかさは感じられるし
ありと言えばありかな・・
この程度の欅材であるのならば、価格帯も一律でいいのではとも思う。
(通常ストックがないからかな・・)

材種、材質、木目、柾目、樹齢・・・と煩いのは職業柄で
他の人はその辺は、どうでもいいことなのかもしれないが。。

でも座り心地は抜群にいいし、肘掛け部分の大きめな木部の曲線は
触り心地も良く座りながらずっと撫でていたりしている。

この2脚、木材倉庫に置いておくので、是非座って触って質感、見た目、
そして座り心地など確かめて欲しいと思います。