MUKU-DATA  ショーケース ガラス扉 戸先:カーリーメイプル 引手:黒柿  N様邸リフォーム

ようやくガラスの扉が取付いた(建具屋さんが忙しくお客さんに2か月近く待ってもらっていた)
中の棚板は硝子、絞りのあるスポットライト3か所取付、内部に蒐集品を飾るそうです。
当初扉は、木の框を四方に回したガラス扉の框組仕様だったのですが、
建具屋さんのアイディアでお施主さんと相談しながら出来上がったものです。
リフォームの現場ですので、長い間に材が縮んだり、少し傾きがあったりと
直角は出ていなかったので、さてどうする?という事になり紆余曲折、
最終的には現場で型を取り、その形で硝子を微妙に斜めにカットして製作したものです。
硝子ですので現場で立てつけを直す為に削る作業も出来ずに一発勝負、
何とか納まりホッとしました。
経験値の多いアイディアマンの建具屋さんと
杢好きなお施主さんだからこそできた扉です。
私の仕事は、お客さんが好きそうな材を何点かピックアップして
お客さんに選んでいただいた事。 → 関連 建具 取手・引手
あまり見ないもの、やったことがないもの、ってのは失敗はつきもの。。
やるか?やめるか?
ご要望に応えるか?回避して安全策でいくか?
これって実はお施主さんの寛大さやお人柄も大きく関係していて
職人や監督はそこら辺をみんなで相談、判断しながら進めていく事が出来る訳です。
手作りの家の最大の楽しみの一つではないでしょうか・・・
亭主のアイディアを形にしていくこと。。。
昔から普請道楽という言葉がありますが、
どこにもなかったものをリスクを伴いながら作っていく過程での期待と不安、
出来上がった時の施主と職人の喜びとドキドキ感、・・
これが普請道楽という壺にハマっていくという事なのかもしれませんね。
高い金払ったからって味わう事のできないもの、
センスと遊び心を持つお施主さんだからこそ成せる業ともいえるでしょう。
(正直、このガラス扉、もうやりたくないですけどね 笑)

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