MUKU-DATA  屋久杉 蓮(ハス)3m

屋久杉の蓮状の板です。
蓮(蓮根(レンコン)とも言う)になった板は、主には杉の高樹齢木に良く現れる。
屋久杉などには多く見られ、弊社木材倉庫にある杉でいうと屋久杉の他に
高野山の高樹齢の杉や鳥海山の麓で埋もれていたこちらも樹齢のいった神代杉も
蓮根状になっている。他に栢(カヤ)の木の板も一部紡錘形の穴になっているし
台湾桧の木裏も同じようにハス状に穴が開いている。

何故に中が腐るのか?と以前、高樹齢の杉を良く製材している能代の人に聞いたら
枝が折れたり腐ったりしたところから雨水等が侵入して長い時間をかけて
中身を部分的に腐らせていくと言っていた。
なるほどと思っていたが、今朝ネットでこの蓮根現象を検索していたら
カサウロコタケ(サルノコシカケの一種)が寄生して腐らせているらしい。
そして北米ではこの現象を「ペッキーサイプレス(キツツキの穴の開いた糸杉)」
と言われているらしい。
日本では欠点と思われている木の特徴を向こうはいつもポジティブに捉えて
上手く表現しますよね。。
(参考HP:森林総合研究所 九州支所 スギが腐って値千金をなる話 )

この高樹齢の木に起こる自然現象のひとつである腐った蓮穴、
腐朽菌が描くスポルテッド模様、カミキリムシが開ける大きめの虫穴、、
いづれも木はダメージを受けているんだけど
板状に製材した際に、そこに現われる意図しない模様がどこかに響き
それを景色として眺めることができる心、、素敵だなぁと思う。
かつては簀戸の幕板や和室欄間などに、こういった蓮板が使われていることから
やはり、昔も今もこの模様は心のどこかに触れるのであろう。








左から
① 蓮 屋久杉 3150 620-630-660 t45mm







② 蓮 屋久杉 3150 660-730-740 t50mm  2023 9/9SOLD OUT 東京都G様







③ 蓮 屋久杉 3150 900-920-1000 t50mm  2023 9/9SOLD OUT 東京都G様