MUKU-DATA  スポテッド栃

先日傷んだ栃の一枚板を、テーブルサイズは天板用、カウンターに出来そうなのはカウンター材として、
洗面化粧台天板につかえそうなのはそれ用に、・・・
小さな材は腐れを取り除き、小さな部材として木取り解体したが(→ 栃 木取り解体
更にそれら杢のある端材を細かな部材に木取りしました。
必要な部材のサイズは仕上げ寸法 140x100x37mm
細かな部材から、更にこのサイズを木取りします。
イメージし易いようにカレンダーの切れ端に140x100mmの穴を切取り
フレームを作り端材に当てながら杢の良い部分、面白い表情を探します。
ギター系の部材の木取りの人たちがこのような方法で杢の良い部分を見ているので
その真似、応用です。
フレームがあることで一層分かり易くイメージしやすくなります。
解体されたスポルテッド栃の部材

虫穴もありますがそれも景色の一つ、

この部材に関しては良しとしています。

なかなか、いい感じかと。。

ついでに栃以外でも
(ケヤキ、タモ、カリン)

白太、ブルーなど入っているとこの140×100の切取り内では

パッと見、変化、表情があり面白いかと。。。

カリン、わざと節や割れなど取り込む

タモの柾目

キレイな柾目だと、いまいち面白さに欠けるのでしょうね。。。
元付近で流れた柾目、波のようなうねりと黒い筋入り
黒柿は木取る予定ではなかったのですが、脇に端材があったのでちょいとフレームを載せてみる。

虫食いのダメ黒柿もそれなりに見える?

やっぱ面白いなぁ・・黒柿

極上の孔雀杢も当然良くなるであろうことは想像できるが、
たいした黒ではなくても木取り位置でいい感じになるね。。
ついでにこいつらも木取りしておこう。

虫食い黒柿

柿の木は直ぐ虫に食われてしまうが、この虫食い跡が
いい景色になっているように感じる。
これ、イケそう。
番外編:ホワイトオーク
大きめの虫が這った痕のオーク材、反対側は斑入りで面白い材なのだけど。。
スタッフ木津が見立てた材で、この模様がステッキみたいと言っていた。
(ステッキねぇ・・そう見る?)
自然が作ってくれた虫穴をステッキとみる。
ここにエポキシレジンを埋めたくなったり、漆を流すのもいいのかも。。
童心にかえっての杢遊びのようで、
木ってそうやって自由な感覚で見れることっていいなぁ・・って思った。
自由に見て、感じたままその人なりに見立てる。
そっちの方がいいと思う。
木って、
変だし、ワクワクするし、楽しいし、
何より美しい!!

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