MUKU-DATA 栃一枚板 虎杢  SOLD OUT 神戸市 N様

この全面虎杢の栃の板をブログに掲載していなかったので
出荷前に写真を撮っておいた。
これはお付き合いのある老舗銘木店の倉庫に眠っていたもので、
出会ったときは、えっ!? って思わず二度見、三度見、してしまったもので
厚みは23mm厚で反りもあったので一枚板テーブルには仕上げ辛いが、、
どうしても気になり譲っていただいたものです。

なかなか最近は全面杢で杢目の深い栃もお目にかかれないし、
厚みはなくてもこの杢目、少し手入れをして削ってキレイにしてから
ただ飾っておくだけ、、
木材倉庫の看板として立て掛けておくだけでも迫力ある杢目だな・・と
思っていたもの。
SNSで軽く写真を投稿したら2件お問合せをいただき、
(そんな事はまったく予期していなかったが)早々に嫁ぐことになった。

まだこの栃を立てかけながら毎日毎日、良く眺めていなかったので
梱包前に慌てて写真を撮った。
オマエ行き先決まって良かったなぁ・・って埃を塗れ雑巾で拭き取りながら・・
愛車、愛犬を撮るように、好きな人をおさめるように、
いろんな角度から見て、やっぱオマエ凄いなぁ・・って心で呟きながら
写真に収めた。

基本的に倉庫へ持ってくる材は自身が惚れ込んだものが殆どなので
ちょっと前までは材が出てく際の寂しさみたいなものはあったのですが
コレクターではなく木の良さを伝える為、材木店が商売ですので
今は使っていただけるのであれば是非お願いします!って感じ。

今度は形を変えて素晴らしいものへと生まれ変わり
また多くの人々の目を楽しませてくれると思うとワクワクするし、
この栃にとっても良かったなぁと思っている。

見た感じ、もうこの状態になってから20年は経過しているような
色の焼けと、木口周辺処理は新聞紙を貼ってあるので
相当長く保管されていたものかと思われる。

漸く陽の目を見て、皆さんに見て貰えること、、
長かったなぁ・・と思うけど、この栃が生きていた頃の樹齢からすれば
20年、30年なんてあっという間に思っているのかもしれない。
何だがこの時を栃自身が待っていたかのようにも思えてならない。