
■ MUKU-DATA 栃 ブックマッチ セラウッド塗装
栃の一枚板を2枚ブックマッチで使い長さ2.8m 巾900mm程度のテーブル
仕上げ加工を終えたので塗装する為に、今度は塗装屋さんへ配達する。
今回はセラウッド塗装
今回お客様が選ばれた栃は1枚が3.6mで巾600~700mmほどのものを2枚使って
ブックで(ブックマッチと言っても板の間は敢えて少しだけ隙間をあけて
脚の上で固定する)
この大きさから木取りするには十分過ぎる大きさだったのですが
樹芯が少し朽ちかけた部分がいいとの事で
お客様の要望から、この部分を残すことになった。
お客様はまだ若い方だけど、こういった部分が木らしくて
どこか刺さるらしい。
感覚的に木を見る感性は素敵だと思うし、
材木の価値観も昔とは違い多様化された。
キレイな木は当然いいのはいい。
でもプロの木に対しての今までの評価とは別に
カッコイイ、カワイイ、みたいな直感、木を物理的な物としてでなく
もう少し自分に近いもの、共に暮らすものとして考えた時には
感性的な見方になるのかもしれないし、
毎日使う、触れるとなると大切な感覚かとも思う。
カッコイイ木、カワイイ木って、んじゃどんな木??
ってなるとそれは人それぞれで好みも違うし
在庫するそこの材木屋のセンスも異なってくる事が
材木を画一的なものから面白い材木屋、製材所へと変えてくれるのかと思う。
塗装屋のWさん、本業は塗装でも木を使ったモノづくりも好きなので
木工機械も徐々に増えていき、しかも使う機械にも拘りを感じる。
時間をかけて木と向きあい、丁寧にウッドレジンの家具等を製作している。
どんどん製作してバンバンと宣伝してといった事はせず
ひたすら妥協せずにカッコイイと思うモノをコツコツと作っている。
現在製作中のウッドレジン作品が何点かあった。
雨の日、冬場、塗装業の合間、休日と作り続けていて
工場を見る限り、塗装屋というよりは木工所
どちらが本業なのか分からない状態に見える。
クラロの樹皮部分を使ってL型部分の接合にレジンを使ったテーブルの脚を製作していた。
テーブルの脚としては決して安くはないが(レジンの脚として考えたら安い)
そのアイディアや見た目など
この脚の上だったら、どんな一枚板を置こうか!って想像を膨らませてくれる。
ものづくり出来る人っていいなぁ・・と思う。
アイディアを形する、羨ましく思うし、
自分だってと少し悔しい気持ちにもなる。







