■ MUKU-DATA 脇谷のトチノキ(2024 9/22) 南砺市利賀村栗当字脇谷244
利賀村の合掌造りの利賀山房の内部が見られなかった事で
気持ちが満たされずに井波の瑞泉寺へ行く事にして
今度は来る時は反対側のR471で井波方面へ下る。
クネクネと下って暫くすると、
なんじゃ?あの木は!?って木が目に入ってきた。
ブレーキを踏んで、バックして道路わきに停車。
看板には「脇谷の栃木」、国の天然記念物に指定されてある。
樹齢のいった老木で大きいのは大きいのだけど、昭和の豪雪で片方の幹が
折れてしまったらしい。。
幹の部分は半分以上欠けて大きな空洞になっていた。
思わず心の中で声をかける。
たまたま通りかかった山道で、大きな栃の神様に巡り合う事ができた。
導かれたような感じで、ついてるなって思った。
(利賀山房の中が見れずに満たされていない気持ちが一気に埋まる感じ)
写真で撮るとこの木の大きさや迫力、生命力はどうも伝わらないが
この栃に出会う事ができて良かった。
栃の木もさることながら、山道を下る際になんじゃあの木は!?って
ブレーキを踏ませたのは
実はこの栃ではなく、幹の中間に大きな瘤を持った道路際の杉の木の方だった。
このような瘤を持った杉丸太は昨年1本製材する機会があったが
それを遥かに上回る大きさで、、異様な感じで迫ってくる。
何と言っても過去に販売した事のある神代杉の瘤がレアなものであったが
立木の状態でこんな大きな瘤を持つ杉の木を見るのは初めてだった。
栃の木よりも何の保存もされていないこちらの杉の木の方が気になって
雨が強く降る中、傘を差しじっくりと観察、こちらにもご挨拶した。
どうせなら、この脇谷の栃木と共に、この杉瘤も保存して欲しいと思う。
国指定は難しい杉だろうから、市や県の指定とかで
杉瘤とこの大きな栃の2本を同時に見れる場所としてアナウンスしてみてはどうだろう?
日本珍木協会の会長さん???(そんな人いるの?)
偶然に通りかかった道とはいえ、きっと導かれたに違いない。
この2本に出会う事ができて心は十分に満たされた。
➡ 脇谷の栃の木 人里の巨木たち
➡ 脇谷のトチノキ とやまの文化遺産
脇谷の杉瘤 (2024 9/22撮影)
こちらの杉瘤も是非、文化財指定して欲しい。