MUKU-DATA  柿の木 秋葉区

今朝、TVで「戦災樹木」という言葉が耳に入ってきた。
空襲での火災で被害を受けながら一部焼け焦げた跡を残しつつ
今も生き続ける樹木の事をそう言っていた。
戦災ではなくても、時々、一部焦げ跡はを残しながらも
逞しく生きる樹を目にすることがある。
あれは、云十年前の火災の時に、隣まで迫った火事を守ってくれたんだ
という話を一部焦げた木を前に昔の出来事を何度か聞いた。
数日前に伺ったお宅で、主(80越えてたかと思う)との会話を思い出した。
この柿の木、伐ろうと思っているんだけど
娘が「お父さん、絶対に伐るなね!」って言われているらしい。
主が子供の頃、もうある程度の大きさになっていたらしいから
100年は越えているだろう。
主は、娘が伐るな伐るなと煩くてね、隙を見て伐ってやろうと思っていると
話していたが、、、
多分、きっと伐らないと思う。
娘さんに守られ、また家族を見守りながらここでひっそりと樹として
生き続けていくんだろうと思った。
一本の樹に対しての想いは人それぞれだと思う。
自分だけの心の奥で想い言葉として周りに話すことは少ないから
その樹に対する想いはそれぞれに違う。
「お父さん、伐らない方がいいと思うよ、
伐ったら娘さんと絶交らかもね・・」って
お互いに苦笑しながら、
帰ってきた。

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