MUKU-DATA  神棚 お札立て その他 材種:木曾檜

「師走」という字を見ると、なんだか焦ってくる。
カレンダーを見れば、既に12月も半ばになっている。

お付き合いのあるお客さんへ今年のお礼かたがたカレンダーを配りをしていたら
ちょっと見てもらいたいものがあるんだけど・・と
箱の中から試作した神棚用のお札立てを見せてもらった。

木工と一口に言ってもいろんなジャンルがある訳で
それぞれに得手不得手がある。
家具類でランバーに突板を貼り最新の便利な金具類を使うのが上手なところもあれば
毎日刃物を研いで伝統工芸的なものをコツコツと作っている方もいる。
器や箸、ボールペン、楽器・・・・
さまざまなジャンルの方々が今日も工房で木と向きあいながら作業をしている。

どうせ作るのならば、普段やっている事の延長線上にあるもの、
その人が得意とする分野の技術を活かすことが一番で自然なことかと思う。
あれが売れそうだから、同じようにやってみようかと思っても
なかなか同じ物はできないし同じようにはいかない。
やった事のない事にチャレンジするのは悪い事ではないけれど
今、やっている事を更に深掘りして極め、それを応用する事の方が
なんとなくいいように思う。

見せていただいたモノだが、普段コツコツとやっていることの延長で
まさにいつもの技術を応用して活かした神棚のお札立てではないかと思う。
作った本人は、売れそうなものへ寄せる自分の気持ちに少し心が痛むというが・・
その気持ち、分らん訳でもない。
時代が変わろうとも朴訥と真摯に向き合いながら作るのが職人の心か・・

であるならばそれを伝える役割が
作ることができない自分たちのせめてもの役割なのかもしれない。

このお札立て、なかなかイイんじゃないかなぁ・・と思っているけど
いかがなもんでしょうか?
ご意見などお聞かせ願えればと思う。









お札立てのお問合せ先:(株)新発田屋 鈴木まで
✉ suzuki@solid-s.jp





話は別だが、
なんですか?この木は・・・?
梨の木だそうです。
へぇ~ はじめて見たかも・・ 良さそう!
今度はこれで何を作るんだろうね。