MUKU-DATA  斧(ヨキ)の柄  ハナカエデ? メイプル?

そーいえば、5月の半ば頃だったかなぁ・・
突然問い合わせの電話があり、ハナカエデの縮みがないか?と茅野市から。
いろいろと探していたら、当社にあるカーリーメイプルがどうやらそれに近いようで
これから伺ってもいいかと。。。。
ちょい待ったぁ~、そんな遠いところから急にご足労いただいても、
ご満足いく物がなかったら申し訳ないって事で
お付合いのある長野や名古屋の知人に色々と聞いて、それらしい物を持っているとの事で
翌週、名古屋から材を長野へ送ってもらい、長野で落ち合った。

岐阜の市場より楓として仕入れた物で、ハナカエデなのかメイプルなのか、確定はできなかったのですが・・
御柱祭の冠落しに使う斧の柄の部分に使いたいとの事。
男なら、この「拘り」分るでしょう。
しかも誰でもできる役ではない冠落し、
まさに「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つ我れにあり」
否、彼に不安などないのかもしれない。

更に、名字が「立木
立木裕貴さん、いい名前だなぁ
聞けば代々斧入れをやっているらしい。

7年目毎、寅と申の年、ご本人ももう来年に行われる御柱祭にむけての
高まる気持ちを抑えるのが大変との事。
7年目毎に行われるハレの舞台、
キラキラと眩く輝く拘り抜いたカエデの柄を
今頃一生懸命作っていらっしゃることでしょう。

御柱祭
諏訪大社
オール諏訪ドットコム

ハナカエデ(ハナノキ)

木をじっくり見つめる立木さん、
ほんと、じっくりと心で木と会話しながら眺められていました。
(この日は暑く、木の前での無言の時間が長く、わたくしこの後、熱射病気味でちょいダウン)
あぁ・・
拘りの柄の木、木が好きなんだなぁ・・・と。

あまりのかっこよさに全身鳥肌がたったのです。

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