MUKU-DATA  樟の一枚板に菊模様の透かし彫り欄間

ここ椿寿荘は時々足を運び眺めている建物です。
宮大工:松井角平の派手ではなく実直な手仕事の跡を見ることで
気持ちが正される思いがします。
仕事に対する姿勢を見つめ直しにきているのかもしれません。
この日は杉井大工さんと打合せを終えまた見てきました。
材木屋視点ですと、木の使い方、材種、程度など
材を中心に観てしまいますが、
技術ある大工さん視点の話を聞ける事はまた違った発見や気づきなどあり
大いに参考になりました。

杉井さんは100年を経ても尚、鈍く輝く柱・長押などの艶の事を口にしていました。
長押の蓋、鴨井の入れ方、柱の大きな面の意味など
杉井さん+案内していただいた館員の説明も含め新たな事もわかりました。

庭にある祠も松井角平の手によるもの
年月を経ても美しい欅の玉杢

門の前で杉井大工さん。
この薬医門は1778年、母屋の前にあったものを宮大工:小出源兵衛(田上山田地区)移築したとの事。

この破風板、作る途中で割れたのか?その後に割れてしまったのか?
瓢箪の型を掘り込んでその中にチギリ。
随所に手間の跡をみる事ができました。

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