■ MUKU-DATA 廃棄処分される畳
数日前に実家から連絡があり一部雨漏りしているようなので見てくれと。。。
実家はもう築何年経過したのだろう。。
私が高校生の頃に増改築工事を行っていたように記憶しているが
生まれた時はもうその家はあって曾爺さんが建てたと聞いているので
間違いなく60年以上は経っている。
屋根屋さんに連絡して大屋根の点検、多分ここであろう箇所と原因が分かったのだが・・
実家の家は昔ながらの瓦屋根の入母屋で立ちが高く
その大棟の棟(ぐし)の部分が下の道路からはほとんど見えない状況にあるんだけど・・
折角大屋根に上った際に全体を点検してもらったら
大屋根の棟(ぐし)が北側に崩れていることが分かった。
きっと2年前の能登半島地震の際にこうなったものかと思われるが
この部分の雨漏れはまだ確認できていないが、
これはこのまま放置しておけず、ぐしの積み替えは結構な費用がかかると聞いているので
頭が痛い。
このまま放置しておくと、次の地震や台風などで落下して事故に繋がる事も考えられるし・・
お盆前にも別な築50年以上経過した瓦屋根の雨仕舞や雨樋の点検やその他ちょっとした補修をした。
畳から白蟻が出て、畳を捲り、床下地を点検、防蟻処理して一部タルキを取り替えた。
どちらかというと床下は風の通りもよくジメジメした感じはなかったのだが
室内の本床(ほんどこ)畳=藁床畳の上に一部絨毯が敷かれてあって
その部分が白蟻に喰われていた。
木だけじゃなくて畳も食べる?んだね・・と。。
経験がなかったので初めて知った。
とりあえず現在は空き家になっているので
畳は全て処分して、畳下の4分板(12mm厚杉板)のままにしておくことにして
畳は畳屋さんに処分してもらう為、持っていった。
本床の古い畳ですね~ ここまで畳が白蟻に喰われたものはあまり見た事ないですね~とか
らしい。
畳さんはもう20年ほどのお付き合いになるけど
そういえば工場へうかがったことがなかったのですが
畳屋さんってあの店頭が作業場で畳床を台に載せて畳表や縁を手作業で縫っているような
イメージだったんだけど・・
各工程ごとに機械化されてあって、、
説明してもらいながら工場見学もさせていただきました。
なるほどなぁ・・って思うこともあって
製造工程がわかるとそのものに対しての見方も少しは深まるものですね。





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■ MUKU-DATA 欅 3100 570×270mm
欅の気乾比重にはバラつきがあるようだが、長く屋外に放置して割れもあるので
仮に気乾比重0.6で計算しても約300kg弱の重さとなるこの塊
これを店舗のサービス台として使いたいとの事で、おおよその重量もお伝えして
ビル内のB1への設置でエレベーターには入らない大きさで
さてどうやって搬入しますかね・・という話になっていた。
大きな一枚板、長すぎる一枚板カウンター、大きな木の根っ子部分など
それを使いたいけど、どうやって搬入しようか?
出来なくはないが、それに伴う重機や人工の手配、交通警備員、夜間搬入など
それこそ越後の商人諺にある
飴の銭より笹の銭
に阻まれてしまう事が過去何度もあって残念といえば残念なのだが・・
この朽ちかけの欅の塊だって、材木そのものの金額はいくらもしない。
問題はどう搬入するか?
それだけの経費をかけても費用対効果として価値あるものへと化粧できるかどうか?
っていうところかと思う。
背面は壁、下面は見えないので、設計士側より提案されたのが
一部欠き落として減量させようという事となった。
弊社石川は普段、製材時に丸太を伐るのにチェンソーは扱い慣れてはいるが
こういった輪抜いて欠き落とす作業はやったことがないと思うので
できるかどうか相談して、この作業を引き受ける事にした。
(自分ではよう出来んのにね・・、すみません石川さん。。)
だいたいのカットラインをチョークで記して、先ずは大きな丸鋸で刃が届く範囲まで切れ目を入れる。
硬い欅だったので電源が落ちた。
ギリギリの納期で何とか今日中に欠き落とさなきゃ
今度は切れ目に沿ってチェンソーの刃を入れる。
直ぐに切れなくなってしまうので途中途中で刃を研いで・・
チェンソーを横にしたり、垂直に立てたり、何だかチェンソーアート木彫作品を作っているみたいに
なってきてるし
加工し終わり、高圧洗浄で長年の埃などを取り払って何とか完成
200kg以下にはなったかと思う。
二人で持ち上げるのはできなかったが力のある4人なら何とか・・
6人入れば大丈夫な感じになった。
田舎で何年も屋外に放置された枯れて朽ちかけた欅材が
これから大都会の真ん中で使われる事になるんだねぇ・・と。。
諦めずに、んじゃどうやって搬入できるかなぁとみんなで考えた結果だね。

















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■ MUKU-DATA ホワイトアッシュ巾ハギ デスク 2.4m → 2.2mにカット、補強
お世話になっている先生が別な大学へ引っ越しするとの事で
ここ最近、諸々とお手伝いをさせていただいている。
現在使っている家具類など引っ越し先へ持って行くらしく
「木製」に関してが弊社のお手伝いの範囲
2.4mのホワイトアッシュてデスクを2.2mにカットして裏側に補強用として幕板を取付け
本棚の製作、上下はスチールで支柱と棚板が木製
アイディアは先生が考え、それを我々が形にする作業
過去に一度やった事がある内容であれば、要領とコツはわかるのだが
先生的には「ないものは工夫して作ればいい」という考えの方なので
いつも初めて作るものは何らかのリスクが生じる。
建築家物件の建築もそうだし、家具もそう。
どうすれば問題なく形になるか?
試行錯誤、失敗、再製作、上手く出来た時の喜びは大きい。
重さ60kgあるホワイトボードのガラス版
これの受け材がどうやっても外れずに、先ずはどう作られているのかが分からいので
当時これを作った木工所へ電話して
多分こうだったと思うと曖昧な記憶を頼りに外し方を検討
印籠ジャクリして、受け材を固定してカバーをボンド併用で被せているらしく
受け材はホールアンカーを打ち込んでいるので
そりゃどうやっても外れないよね、、
引っ越し屋さんと私で前日一時間ほどあれこれと外すことを試みるもビクともせず
木工所に電話して大体の作りが分かったので
翌日大工さんと解体
鋸目を少しづつ入れてバリを使って剝ぎ取る作業
壊す作業なんだけど、手順を見ているとやっぱり経験がものをいうなぁと尊敬する。
外したガラス2枚を配送する為に、今度は引っ越し屋さんから
ガラスを運ぶ為の台が必要と急遽言われて
こちらも大工さんに相談して、材料を直ぐに手配して
早朝、大工さんに作ってもらった。
こういった現場にいると経験値のある大工さんの手際の良さに
ほんと助かるし、凄いなぁと思う。
自分は技術もないから何もできない。
せめてスケジュール管理、作業し易いように段取り、配送、掃除
その程度
今週は大工さんに特注の本棚製作をお願いしている。










■ MUKU-DATA 無鄰菴(むりんあん) 洋館 (2026 1/ 4 )
敷地全体の構成を山縣有朋自身が行ない、作庭は七代目小川治兵衛
庭もよかったけど、職業上どうしても建物とそこで使われる木、
そしてそれを作った大工さんをはじめとした職人さんたちの技術へ目が向かう。
燕庵を模して造られた茶室もよかったが、和の要素が加わった洋館の造作には
気持ちがあがる。




















■ MUKU-DATA 東京数寄屋倶楽部
10月の下旬、東京へレジン製作者Wさんと一緒に打合せに行ってきた。
(といっても弊社が請け負い製作する訳ではなく、間に入ってただ紹介させていただいただけで
あとはお好きなように宜しくも無責任なので一応、納品までサポートさせていただくことにした)
打合せの予定時間まで2時間ほどあったので新木場でお世話になっている
ラカッポの村山さんの所に久々に顔を出してきた。
一緒に新潟から行ったレジンのWさんにも自分が世話になって
数寄屋建築や材の事、使い方などその多くを教えていただいた方なので
是非一度会って木の話など聞いて欲しいという気持ちの方がどちらかというと大きかった。
村山さんは私が知る限り、木の養生、手入れに関してはどこよりも手を抜かない。
かつて数寄屋建築材を扱っていた頃、その前の突板屋、天井製造業だったころからの
京都修行時代を経て若い頃からやってきた仕事の話は色々と聞いているので
仕事に対しての姿勢、取り組み、材を見る目、材を扱うこと、全てにおいて
今できる事の精一杯をやってこられた自負もあるだろうと思う。
なかなか、材木などの話も教えたいという気持ちの方が先だって
こちらの話を聞いてくれない事も多いが尤もかと思う。
そんな程度の材木の話なんて、聞いてくれているふりする関係でもないし。。。
だからWさんが実際に今回の打合せに製作したサンプルを見てもらえばと
机の上に置いたら、対応が変わって興味を持っていただいたようだし
Wさんへの見方も一瞬で変わったのを感じた。
さてそこからが、もっと村山氏のギアが数段上がり
数寄屋建築のこと、木取りの事、木の使い方、あれやこれやと
現物や雑誌が出てきて、、、
あっと言う間に2時間過ぎて、余裕をもっての本日の目的だった初顔合わせ打合せに遅れてしまった
村山さんもそうだしWさんもそうだし、好きなこと、興味のあること
そこに独自のセンスを盛り込んで徹底的に深掘りする。
先月、岐阜銘協での夜にご一緒させていただいた若いこれからを担う次期経営者の方々もそうだが
やはりそれぞれに独自の木の見方、木に対しての考え方を皆さんお持ちのようで
とてもいい刺激をいただいた。
もしかして銘木類、迷木類に関しては、材や見立て方を深掘りするマニアのような人たちが
これからのそのジャンルの業界を担っていくのかもしれないなぁとも感じた。
2時間、はなしっぱなしの村山氏とWさん
その中で私自身が一番感動したのは、使い古された壊れた水車板の敷板だった。
リバーシブル使いができて、表が草の草、裏が草の行あたりか・・
裏面の削った材面に桑かな・・?小さく繊細な蝶チギリが割れた箇所に2カ所打ち込んであったし
釘の刺さっていた痕も残っている。
こういった繊細な木の使い方ができるのって世界の中でも日本だけではなかろうか?
どうなんだろう。
侘び寂び、
ウッドレジンでもその辺を表現できたら、新たな境地が待っているのかもしれない。




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■ MUKU-DATA 脚:木の根の流木 天板:クラロウォールナット W様
一枚板を受ける脚材
これはまだまだ改良の余地が多く、この天板にはこの脚を使うことで更に良く見えたりするものもあるのかと思う。
脚材に関してはずっとテーマの一つだが、
天板の邪魔にならず天板と脚がほどよく調和する鉄脚が現在も主流となっている。
これはコスト面なども影響しているのだが
予算的に余裕があれば板脚など考えて木工所と相談しながら製作してもらいたいとも思うのだけど・・
ネットで探していると鉄脚で安いものだと1万円以下のものが出てくることもある。
鉄脚だと主には角パイプが使われている事が多いけど
弊社の場合は特注で平鋼のソリッド、黒皮を使う事が多い。
コストを含めたトータルで、ここから脱皮できずにいる。
脚単体で見ると、良い脚だね、かっこいいねって脚もあるのだが
そこに耳付き一枚板天板の載せるとどうもバランスが良くなく
一体の見え方がいまいちだなぁという脚もある。
どうしても一枚板天板に予算が奪われて脚はそのテーブル一体として見た時には
全体を形作る重要な部材なのだが、そこにかける予算がなくなっている事が多い。
最近の住宅でいうところの庭みたいなものかと思うが
庭屋一如、庭あっての住宅、住宅と庭が一体となってはじめて全体が調和するように
一枚板天板の脚材も実は天板以上に大切なものかと思っている。
昨日Wさんの所にちょっとした仕事の頼みごとがあって
買っていただいていた一枚板(クラロウォールナット)も一緒に配達してきた。
Wさんは結構一枚板の在庫を持っているので
なんで今更このクラロなんだろう・・?とは思いつつ
使っていただけるのはありがたい事
仕事の話を終え、このクラロに関しての話になって、
ようやくなんでこのクラロだったのが理解でき、なるほど!だった。
Wさんは塗装もやるし、レジンもやるし、木工もできる。
工場はもう塗装屋さんなのか木工所なのか、材木屋に見えなくもなく・・
木で何かを作ることをいつも考えている感じ
この根っ子の流木は海岸から人力で一人で砂浜を引きずりもってきたのだと
数年前に聞いていた。
これだ!って思ったんでしょうね、
これしかないっていう時、人は通常以上の力が出るものと苦笑していた。
それから数年、この根っ子の流木をどう活かしてやろうかと
毎日眺めては考えていたんでしょうね。。
最近、いよいよこの流木を使って一枚板天板の載せる為の脚材として
使う事にしたらしい。
工場には天板にできる一枚板が20枚前後あるように見えるけど
実際にそれぞれの板をこの根っ子の上に載せてみたけど
どれもピンとこなかったらしい。
なるほどねぇ・・
普通、別な場所の弊社の木材倉庫にあったこのクラロを
この脚に載せたら多分イケるんじゃないか?って
大きさや全体のバランスなど現物通りに想像するのはなかなか難しいのかと思う。
実際に在庫の板を何枚か載せながら検討して
頭の中にリアルな大きさや質感、形など明確だったからこそ
この一枚を選ぶことができたんだなぁと分った。
自分なんてよく外すもんね・・
弊社の倉庫にある木は毎日見ているからある程度は頭に入っているけど
その対象物なる空間、置かれる場所は図面上でしか見ていない事が多いから
お届けして設置してみると、想像した感じとは違ったってことは良くある話で・・
よくこの根っ子の脚にバシッと合せられるねぇ、特殊能力だねぇ~って感心していたけど
実際は何枚か置いて見て色々とやってみての事だったんだねとちょっと安心した。
流木っていっても色んな形があるし、
一枚板も少し変形したものはいろんな形や色、材種がある。
実際にこの少し変形して元に割れも少し入ったクラロウォールナットだったが
とても良い感じに見えた。
天板の元のちょい割れの部分にはレジンを使い
その他はほぼこのままの形で作るらしい。
根っ子の脚にはクリアなのか?少し塗装することで色も濃く重くなり
全体にもっと締まった感じになるかと思う。
毎日毎日、木と向きあい無言の対話を続けてきたからできること、
木が好きで作ることが好きだからできること
唯一無二の1点物ですよね。。
同じ物が欲しいからもう1台作って欲しいとお願いしてもほぼ作れる可能性はないよね。。
完成が楽しみだし、
これって売り物なの??
売るとしたらいくらにするの??
ワクワクしなら仕事に向き合う姿をみているとイイ刺激にもなるしとても嬉しくなってくる。






今はどうつくるかバランスをみる為に片側に鉄脚を置いているが
完成形は根っ子の流木を左よりに置いて
そこから斜めに鉄を使って方杖のように斜めに天板下で受けるらしい。

こんな感じかな・・?

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■ MUKU-DATA ツガ一枚板カウンター 4.3m 東京都 G様
ひと月前に納品させていただいたツガのカウンター材だったが
オーナーさん側より、白太部分に入った青は何とかならないだろうか?と連絡をいただく。
長さ4.3m以上、巾は実際に使用する部分は400mm 付け台部分を入れて500mm強
弊社に適材がなかったので(巾の広いものは何枚かあるがコストが合わない)
同業者さんが在庫して乾燥しているものを数枚ご提案させていただいた。
その中の1つのツガに決定したらしく、工事の納期がない中で
急いで段取りして、加工屋さんへお願いして納品したものだったのだが・・
現物は5mほどあったもので必要寸法にカットした際に
木口に青が入っていたのが少し気がかりだったが、
工事業者さんの都合上納期は数日後、加工屋さんには
削った際に青が強ければ、カビ抜き材での脱色も要検討の話はしてはいた。
実際に削ると、、、案の定、うっすらと青が・・・

悩みどころ・・・
これに全面脱色かけて、これ以上に良くなるのかどうか・・・?
本来の少しクリーム色がかった色まで抜けてしまうし、
加工屋さんの意見を聞きつつ、青の部分はなかなか抜けなく
白く抜けた色にかえって青が目立ってしまうのではなかろうか・・・と
迷う、悩む
今から別な栂材を探しても4.5mの乾燥した適材は直ぐには出てこないだろうし・・
念の為、オーナーさん側へこれらの青の写真を送りつつ
青出たのでどうしましょう?なんて聞いても、向こうも判断に困るよねと思い
青は出たのですが、青の強い方を奥の付け台側へ向けて
青の弱い方をお客様が座る手前側へ向けて使えばどうでしょうか?
納期も迫っていたので
そのまま作業を続けますねと添えてメールを入れておいたが
返信はいただけなかったが、それはそうだと思う。
この写真だけじゃ、なかなか判断もできないだろう。。
自分自身もこの青に迷っているのだから・・・
要は、完成したお店に入った瞬間に気になるかどうか違和感があるのかどうか?
そこを訪れたお客様が汚いと見えるかどうか?かと思っていた。
納品後、2週間過ぎ、3週間過ぎ、あぁ・・あれ大丈夫だったんだなぁと思っていた矢先に
電話
やはり少しあの青というか黒が汚れているようで気になるので
何かいい方法ありませんかねぇ・・?と
無塗装の状態からガラス塗装を塗ったら更に色が濃くなったようだった。
言われてみればそりゃそうだ。。。 誤算、甘かった・・

奥側の方もギリ付け台の袖壁に隠れない箇所があり、丁度入隅部分に黒が残り
余計に汚れている感じに見えてしまっていた。。。
オープンは1週間後、こりゃぁ何とかしなきゃ
と
先週の火曜日の夕方に電話をいただいてから、急ピッチでどうリペアするか
加工屋さん塗装屋さんに相談に乗ってもらった
先ず、同じの板の切れ端が残っていたのでその粗木を削り
青の状態が分かるようにして塗装屋さんに現物を見てもらうことにした。
一応、脱色してみようかって事になり、脱色剤を塗るも何故か直ぐに反応しない。。。何故?

ツガ材は反応し辛いのか? 古い材は反応が遅いのか?
過去に一度、自分自身も脱色剤を使った事があるのだが
それはボセの白太部分の青が妙に気になったのでそれを落す為に塗ったのだが
ボセの赤身部分の色まで落ちてしまって収集がつかなくなって
全面に塗って白ボセになってしまった事がある
他に加工屋さんの話では赤身のみのブビンガ材を天然風に見せたくて
両サイド白太風に脱色して耳も天然風に作った事があるらしいが
どう見ても不自然な感じだったらしい(そんな要望があるんですねぇ
)
栂はどうした訳か直ぐに抜けないので脱色剤を塗ったままラップして一晩寝かせる事にした。

本来のツガの色部分も白くなり、青も気持ち少し薄くなったように見えるけど
本来の色が抜けた事で余計に青が目立っているようにも見える。。
うぅぅぅ 更に悩む・・
どうしましょうと塗装屋さんや加工屋さんとあれこれと相談
皆さんの経験値を聞き参考にしながらどうするのが一番いいのか相談する。

どうしようか悩んでいる間に塗装屋さんがいろいろな色の調合をはじめて
エアーブラシで木目に沿って染色をし始めてくれた。
何種類もの色を作り、年輪(冬目)部分を避けて木が成長した夏目部分を中心に染色する。
色を使い分けながら何度も何度も染色していくと
青がぼやけて分かり辛くなってきた。
オーナーさん側と話していると染色よりは脱色の方を希望されているように感じたのだが
(それはきっと自然素材、より自然のままを好まれているお店だからだと思う)
仮に現場で脱色して、直ぐに色は抜けないので一晩寝かせ、翌日更に抜けていない箇所を再度脱色
脱色後は水洗いして乾燥するのを待ってから、エアーブラシで補修
開店間近なお店で3日も時間をいただく事もできないだろうし・・
仮に脱色に失敗したら、現状よりもかえって見た目も悪くなるリスク大 

細かい事はお話せずに、こちらに任せていただけませんか?と一言だけ、
承認をいただく。
日時を調整して、先週土曜日の朝8:00~の作業
真夜中に塗装屋さんと加工屋さんでワゴン車2台に道具を積んで都内の現場に7:30着
ここは都会のド真ん中で先ずは道具を降ろして周辺駐車場探しから
ラッキーにも直ぐ脇のパーキング2台分が空いていた。
車を停めて、現場へ入り
お店は完成して引き渡しも終えて開店間近で備品も揃った店内の養生作業から
火災報知に粉が舞って反応して全ビルを数時間止めてしまったという話を聞いた事がある
怖い、怖すぎる。リペアにきて、そんな事にでもなろうもんなら・・・考えただけで気が滅入る。。
火報にもちっきり養生して・・
現状塗られているガラス塗料剥がしから始まる。
集塵機も1台、大工さんから借りてきて、塗装屋さんと加工屋さんでサンダー掛け
ガラス塗料はサンダーが直ぐに目詰まりするようで何枚も直ぐにサンダーを取り替える。
染色できる状態になるまでガラス塗装を落して、
今度は塗装屋さんは色を調合して何種類かの塗料を作る。




この時点で多分9時頃、
ここからが塗装屋さんの腕と経験値、勘と技術の見せ所
エアーブラシのよる気の遠くなるような細かな作業が始まった。
何度も調合して、色を染めるもなかなか黒が薄くならない

黒を消す為に別な色を吹き付ける。
夏目部分を目がけて吹いていたのんだと思う。青が入っているのは夏目部分
このツガは仮に目細過ぎたらこの方法では木目が消えてしまったのかもしれない。。
10時、11時、12時、 少し休む?と聞くも、否、大丈夫と黙々と休憩なしで作業を続ける塗装屋さん
本当に申し訳なくありがく・・
13時、コンビニで買ってきた水を飲んでくれるも休むことなく作業は続く
色々な色を使いながら染色して徐々にいつの間にか青が分かり辛くなってきた。
しかし凄い集中力だし
何とか木目を残しつつ自然な形で仕上げてやろうとする
プロ根性が垣間見られて頭が下がる思いだった。。
普段からクールで口数の少ない塗装屋さんだが
こういったプロ根性を垣間見ると、自分自身が軽い人間に思えてきて情けない。。
仕事に対する姿勢にはほんと脱帽です。






これ以上染色すると、塗った感が出てしまうので、
これ位かなぁ・・と 時間は15:00
現場に入ってから8時間近く、集中を切らさずに作業を続けていただいた。
私自身は少し車で休んだり仕事の電話をしたり
約1時間毎にカウンターを見に行くと少しづつ少しづつ青が薄くなっていくのが分かった。
この状態で約1時間程度、乾かして仕上げのガラス塗料を塗り完成となるので
オーナーさん側に現場確認に来れますか?とメールを入れる。
17;00頃行きます!との返事だったが
確認後に更に補修してからのガラス塗装だと時間が遅くなるので
これ以上、上塗りしてもかえっておかしくなりそうだったので
染色が乾いた16:00頃にガラス塗装を塗ってもらった。
(ガラスを塗るともうその上から染色ができないので、もしももう少しこの部分の補修してとなったら
また養生してサンダーで落してからのリスクはあったのだが
誰が見ても自然な感じでほぼ青も取れているし、これ以上はないだろうと判断した)
オープン前に準備で厨房で作業されていたスタッフの方々も
どうやって色を落したんですか!?と
カウンターを見て聞いてくれた。
念力で落しました・・と
ある意味、念力も嘘ではない塗装屋さんの執念の細かい根気のいる作業は
念力といってもいいだろう。。
「どうやって色を落したんですか!?」は
色を抜いて落した訳ではないので、やったぁー!と、最高の誉め言葉と思った。


ガラス塗装を塗り終え、片付けをしながらオーナーさん側を待つ・・
え、 あ、 オーナーさんがお店に来た!
約2年ぶりにお会いしたが、やはりオーラを纏っていた。
おぉう、どうした?元気か?
あぁぁ
はぁい~~っ
・・と
今日は新潟からカウンターの補修に来ていまして17:00にIさんが確認に来てくれるそうで
今待っていましたと。。
オーナーさん自身もカウンターの青にはもう意識はいかずに
スタッフの方と器の事や料理の事など真剣に話し合っていた。
その後カウンターの事でIさんも来られたが
カウンターが目に入ったのかどうか、
オーナーさんやスタッフさんと料理の細かい話をはじめていた。。。
あの~ 
って感じで
補修にきた自分たちが、何だか置いてきぼりになったようだった・・
しばらく待っても調理の話が終らないので、
オープン前の大事な話の腰を折るようで申し訳ないけど、
一応、確認と今回補修してくれた職人たちを紹介させていただき
OKをいただい帰路についた。
オーナーさんもIさんも、もう気にならず意識は別なところへ向いていたというのが
最高なこの件に関しての仕上がりだったのかと思う。
そしてスタッフの方の、どうやって色を落したんですか?の言葉
忙しい中、時間を無理に作っていただいた塗装屋さんと加工屋さんには
頭が上がらないし、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回、このような事になってしまった反省点は何点かあるのですが
先ずは弊社で管理していない材木を使った事
その選定の際に青が入っている事を見抜けなかった自分
加工途中、青が出た際に、納期がなかったのでそのまま進めてしまったこと
4.3m材の同じような栂材が他にある可能性が少なかったこともその要因の一つなのだが。。
施工業者には迷惑をかけてしまうが、納期を数日伸ばしても
別な材を提案するなどオーナーサイドへ打診すればよかったのかもしれない。。
所どころの判断を誤った結果が、現場補修というもっと大変な作業をする結果となってしまった。
リペアの出時上がりが良かった事で、全てが解決でき
晴れ晴れとした気持ちになれて土曜日の夜は肩の荷が下りてゆっくり眠れた。
親身に相談に乗ってくれて作業してくれた皆さんに感謝しかない。


銀座という都会のド真ん中での補修、
一つ仕事以外の落ちがあって
駐車場料金のこと

「最大料金はございません」って大きめに書かれてあるのですが
そうか、
何故か、これを「最大に料金がかかる事はありません」と解釈してしまって
途中で、加工屋さんが気づいてくれて
ん?ってなって
最大料金はございませんっていうのは、延々に12分440円=1時間 2200円かかる事なんですよね。
1台は2時間、もう1台は3時間後に出して、4400円+6600円も取られてしまった

その後、1時間限定の道路脇の都の駐車場に停めて、こっちは1時間 300円、
1時間経過する毎に、何度も何度も2台の車を移動して、また停めてを繰り返し
駐車場係りみたいな事をやっていたのだけど
周辺で停めている車の様子を見ていると皆さん300円を払わずに出て行っているんだよね・・
こっちなんて100円玉作るのに何度も自販機で水やお茶買って
真面目に都度、車を動かして300円入れてって繰り返していたのに
皆さんベンツやフェラーリなんか留めてたけど、払ってなくて・・
あれってお金要らないの?ねぇねぇ、教えて東京都さん!
300円の領収書が10枚以上もあったんだけど
最大料金はございませんってあれ、普通はそういった言い方しないよね・・・
最大料金はございませんので安心してくださいって言われているみたいな・・
田舎者のやられた感・・・
もうちょっとさぁ、みんなに優しく親切にいこうよ。。
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■ MUKU-DATA 栃 ブックマッチ セラウッド塗装
栃の一枚板を2枚ブックマッチで使い長さ2.8m 巾900mm程度のテーブル
仕上げ加工を終えたので塗装する為に、今度は塗装屋さんへ配達する。
今回はセラウッド塗装
今回お客様が選ばれた栃は1枚が3.6mで巾600~700mmほどのものを2枚使って
ブックで(ブックマッチと言っても板の間は敢えて少しだけ隙間をあけて
脚の上で固定する)
この大きさから木取りするには十分過ぎる大きさだったのですが
樹芯が少し朽ちかけた部分がいいとの事で
お客様の要望から、この部分を残すことになった。
お客様はまだ若い方だけど、こういった部分が木らしくて
どこか刺さるらしい。
感覚的に木を見る感性は素敵だと思うし、
材木の価値観も昔とは違い多様化された。
キレイな木は当然いいのはいい。
でもプロの木に対しての今までの評価とは別に
カッコイイ、カワイイ、みたいな直感、木を物理的な物としてでなく
もう少し自分に近いもの、共に暮らすものとして考えた時には
感性的な見方になるのかもしれないし、
毎日使う、触れるとなると大切な感覚かとも思う。
カッコイイ木、カワイイ木って、んじゃどんな木??
ってなるとそれは人それぞれで好みも違うし
在庫するそこの材木屋のセンスも異なってくる事が
材木を画一的なものから面白い材木屋、製材所へと変えてくれるのかと思う。
塗装屋のWさん、本業は塗装でも木を使ったモノづくりも好きなので
木工機械も徐々に増えていき、しかも使う機械にも拘りを感じる。
時間をかけて木と向きあい、丁寧にウッドレジンの家具等を製作している。
どんどん製作してバンバンと宣伝してといった事はせず
ひたすら妥協せずにカッコイイと思うモノをコツコツと作っている。
現在製作中のウッドレジン作品が何点かあった。
雨の日、冬場、塗装業の合間、休日と作り続けていて
工場を見る限り、塗装屋というよりは木工所
どちらが本業なのか分からない状態に見える。
クラロの樹皮部分を使ってL型部分の接合にレジンを使ったテーブルの脚を製作していた。
テーブルの脚としては決して安くはないが(レジンの脚として考えたら安い)
そのアイディアや見た目など
この脚の上だったら、どんな一枚板を置こうか!って想像を膨らませてくれる。
ものづくり出来る人っていいなぁ・・と思う。
アイディアを形する、羨ましく思うし、
自分だってと少し悔しい気持ちにもなる。







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■ MUKU-DATA ベンチ/スツール 材種:杉 設計:木材倉庫のN
しばらく前にS大工さんのところに行ったら
原寸起こして何やら作ろうとしていたので
1.私:何してるん?
2.S大工:いやぁ~Nさんに頼まれてさぁ~
3.私:またNさん、こんげ難しそうなの頼んでんだぁ・・
4.S大工:だっけさぁ~ 原寸作ってからやらねと出来ねわね
5.私:そーらいねぇ~、ごめんねぇ、ありがとねぇ~ 頼むわ
この1分も満たない会話の中での本当の意味合いは
1.また面白そうなもの作ってますね、
手を動かして作ることが好きなS大工さんは現場の合間にベンチを製作
2.これは嫌ではない
3.大工さんが作るには脚が斜めに入っているし難しそうだけど
S大工さんは、それが面倒とは思っておらず、むしろ作るのは好きだし
あのお店で使われる事が想像できるのである程度やりがいもあるだろうと思う
Nが難しそうなものを頼んですみません、何とかS大工さんの技術で
形にしてあげてください。と言いつつ(気持ち良く仕事して欲しいので)
でも内心は決して難しい仕事だとは思っていない。
自分だったらもっと難しい事をお願いするかもしれない。
(それはその大工さん が作れる範囲内で判断はするが)
意味のある脚の角度なので、これでいいと思って見ていた。
4.あの現場とNさんの依頼なら、自分でできる事であれば
一生懸命やるよって意味合いかと
5.期待してますね、お願いします!
お盆前の木材倉庫OPENの準備をしていたらS大工さんから電話
スツール出来たよ!って
きっと原寸まで起こして思い通りに出来たので私にも見せたかったのかと思う。
その時に撮った写真
座面は杉の桁等に使う乾燥材の平角、節のある並材
脚は杉の上小節~無節の本社で天然乾燥している造作材用から
適材を木取りして出したもの。
自分はあんまりこういったもののデザインできないが
丈夫そうなのがいいのと、何だか木で作った同じ形のものが数台あると
可愛く見える。
A A A
結構好き
丈夫で、ノーブランド、アノニマス
とにかく丈夫だとずっと使えるし、とかく木製品に関しては
長く使えば使うほど、味わいも増してその場に馴染み
その場だけ、そこでしか出せない深みが出てくるから丈夫なのはいいなぁって思う。
人の一生より長生きして、次へ受け継いでいって欲しい。
そういった木製品を作っていく事も
木材倉庫の一つの役割なのかなぁ・・って思ったり。。
作りひと知らずの無名な職人が作った丈夫で無骨なもの。。








その日の夕方、木材倉庫のNは
自ら設計して材料の手配し、大工さんに図面と作り方の相談をして
ようやく完成したベンチの写真を撮っていた。
考えていたものが形になるって事は嬉しい事だし
当たり前のことだけど、お客様からそのお金をいただくという事は
お客様にとっても求めていたモノの完成度と満足度が高くなければ
いけないこと。
何でも丁寧に慎重に掘り下げるように見えるNさん
木材倉庫には第2と第4土曜日に時間があれば手伝いに来てくれている。
特注の木の家具等をお考えの方は一度Nにお話していただければと思う。
最近Nさんがはじめた「木材・家具」関連のインスタはこちら
木材倉庫のN

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■ MUKU-DATA 埼玉県某所(1/19)
日曜日、東京へ材の配達があったので
それに合わせ丁度またシャム柿のご注文をいただいたので
どうせなら何度かご注文いただいている万力を作っている工場へ
直接お届けしてこようと行ってきた。
工場はどこも、何故が自分にとっては居心地のいい場所。
これは木工に限らず、鉄、鍛冶屋、など
どこも工場内は特別な空気が流れている。
親の代を引き継ぎ一人で作業を行っているらしいが、
作るものが違うと、使う機械も違って
これは何だろう?どうやって使うんだろう?と興味津々
また特別な木を使い万力を作るので工場に転がる端材も
シャムや花梨瘤、イブキと普段見ない材が転がっていて気分があがる。
効率よく作れるように長年培われてきた技術がそこにある。
丸棒を作る為に工夫して作られた特注の刃物や治具
実演もしていただいた。 なるほどぉ~
この機械はこうやって使いこれを作る為なのかぁ・・
出来上がりを想像して木取りから始める。
完成した際に白太部分がバランス良く入っていた方が良く見えて人気があるらしい。
シャム柿でも白太はダメという材もあれば、白太があった方がいいという所もある。
面白いなぁ・・って思う。
木取りして粗削りしてある程度の形を作り、作業がし易いように作られた治具や
サンダーで仕上げていく。
全て手と機械を使うが、最後の細かな仕上げは手のみで行うらしい。
塗装を終え完成となるのかと思うが全行程をここの工場で全て行っているらしい。
出来上がった万力は、直角、曲面と多くの木工技術が集約されている。
これで数万円程度って、世の中どうかしてると思う。
参考に「ヘラブナ 万力」と検索してみて欲しい。
同じような木製のもので1万円以下のものも出てくる。
海外の模造品らしいが、こんなニッチなものでさえ価格競争になっている。
因みに見た目は同じだが、木が乾燥していないので
使っているとガタガタするものが多いという。
また木取りも考えられていないものが多いので似て非なるものになっている。
特注でこの竿にあった万力の製作依頼が何件かきているようだった。
口数は少なく、作っているものの話になると色々と説明していただける。
あぁ・・仕事に誇りをもっている職人さんなんだなぁと・・
作っているものと世の中と価格のズレに心が痛くなってくる。
後継ぎも弟子もいないという。
残念で勿体ないなぁと思う。。。
自分はヘラブナ釣りはやらないけど、弟子入りしたくなってくる。
関連記事:ヘラブナ釣り道具 万力










