■ MUKU-DATA 西会津国際芸術村(旧新郷中学校の木造校舎)
晴れの日曜日、また山の空気を求めて知人とロードトリップ
特に目的もなく、山奥をドライブしながら景色を見て空気を吸う、
昨日はルアーで軽く魚釣りもやってみた。
西会津国際芸術村って何だろう?と前々から思っていたので寄ってみた。
友人知人、特に仕事関係の仲間たちからは「木造校舎」っていいよねと
皆さん口にする。
小学生の頃、リアルで木造校舎に通っていた世代
授業中にしゃべっていると木の床の廊下に立たされたこともあったし
木の床の教室、廊下は毎日雑巾掛けでの掃除の時間が取られてあった。
ただ単に懐かしい・・ だけが木造校舎っていいよねぇ~ではないような気がする。
何なんでしょうね・・あの木造の魅力は・・・?
1Fの机の天板、椅子の座面と背板にはナラ材が使われていた。
この学習机と椅子は当時のままのものなのか?
閉校後に再活用する際に、スチール部分を残して天板、座面、背板の木部のみ
作り直したのか?
ナラの板の割れ、反り・・と荒々しさがとても良かった。
あの天板じゃ食事はできても字を書くことはできないんだけど・・
ああいった大胆さも本物の木の魅力の一つかと思う。
5月に入り日も長くなり日没までまだ2時間ほどあったので
校舎を出て、R459号から飯豊山方向から流れてくる奥川沿い(熱塩加納山都西会津線)に車を走らせる。
助手席の知人が「あっ!」って
「クマかも!クマ!、 バックバック」
50mほど先の眼下の奥川沿いに体調1.5m以上はあったかと思う。
大きめなクマを発見
ロードトリップで山の中は良く車やバイクで走っているが
ついに初めて野生の熊を見る事ができた。
距離もあったし車だったのでそれほど恐怖心がなかったが
あれが偶然近くでバッタリ出くわしてしまったら、これはもう成す術がないだろうなぁ・・って思った。












■ MUKU-DATA 楢虫食い茶筅筒 敷板:神代杉(鳥海山)柾目 テーブル:神代栃
約ひと月ほど前だったかなぁ・・
愛知県から木工をされている方が木材倉庫に寄っていただき
神代木等を購入いただいた際に、屋外に投げてある(捨てている訳ではなく何かに使おうと置いているのだが)
楢の虫食いの欠片に反応して、この材料父が喜ぶかと思いますと話していたので
折角遠くから来ていただいているし、どう使われるのかも気になったので持って帰ってもらった。
父が喜ぶと思うので・・・
お父さんも同じ木工家として活躍されているのだが
自分自身も家業を受け継いだ身ではあるが、「父が喜ぶと思うから」なんて考えたこともなかったかもしれない。
なんて親孝行なんだろうって感心する。
数日後、早速お酒と共に箱に入った茶筅筒が送られてきて箱を開けて感動して
直ぐにお父様へお礼の電話をいれた。
子供の頃にハサミで何か切る時、なかなか切ることができずにヤキモキしている横で
父に「バカとハサミは使いよう」と言われて
子供ながらに切れない事とバカと言われているようで余計にイライラしたような記憶がある。
切れない?ハサミも使い方次第では良く切ることができる
あんたの使い方に問題ありという事なのだろうけど・・
虫に喰われた材を構造材、家の躯体に使ったら大問題となるのだが
造作材へ向けると、へぇ~って感心されたり感動を呼ぶ。
特に真行草でいうところの草の崩した数寄屋には時々虫食い板が使われているのを目にする。
黒柿の虫食いの欄間、栗の木虫食いの幕板、
過去一感動したのは数寄屋建築部材を得意とする銘木匠から見せてもらった
栗の虫食いの炉縁である。
虫食いの穴の大きさ、4角の炉縁に見える穴の空き方のバランス
併せて極上黒柿孔雀杢の炉縁も見せてもらったけど
どちらかを選ぶのならば迷わず虫食いの栗のほうだ。
もう少しこの虫食い材を深掘りすると、虫の食われ方、バランス、穴の大きさや空き方
この虫の食われ方いいねぇ~ とか
割れた板の割れ方、全体と割れのバランスこっちの方が割れた感じがいいよねぇ・・とか
スポルテッド、黒柿、ダオ、バストゥーンなども
一枚板の中での縞模様の入り方と全体のバランス
好みの差もあるけどその辺がポイントになってくるのかと思う。
虫が喰っているからダメ、捨て
割れているから、ハイ評価無し、
無傷無欠点に木取りされた「ザ・銘木」もそれはそれで溜息が出るほど
素晴らしいものあるのだが
虫食いだって、割れだって、視点を変えれば良材とは別な力を発揮する事ができる。
良材にはない凄み、素敵さを演出できる材なのである。
切れないと思われているハサミは使いよう・・
実は使う側がバカなだけなのかもしれない。
材を粗末にせずに愛する者だからこそ作れる茶筅筒かと思う。
いいものをいただいた。

これだよ、
これに反応してくれたのは過去一人二人程度
実はこの強烈な楢の虫食い板、大きな材で数枚在庫しているのです。









■ MUKU-DATA 神代楢(ジンダイナラ)2000 720-910-750 t75mm 未乾燥
巾広の神代楢の一枚板、なのだが
ご覧の通り表も裏も木口も全体にひび割れが生じている。
乾く前からこれだから、天然乾燥後はどうなっていることやら・・
小さな神代楢は過去に1本だけ製材した事があったが
巾広で天板サイズの神代楢は割れているとはいえ、
なかなかお目にかかれないのかと思う。
普通のナラ自体、巾広材に出会うのは難しいのだから・・
しばらく、静かに寝ていてもらおう。
暴れないでおくれ。。。












オヤスミナサイ・・


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■ MUKU-DATA 聴松閣の木の床 揚輝荘
洋風の建物の中で自然と視線が向かうのは木の床
何の材をどう見せるか・・?
古い洋館での木の床材は何度か見ているがここまで執念深く拘って貼られているのは驚きだった。
(和風では足元は畳で天井に拘った凝った作りを見る事が多い)
材種は楢、桜、一部装飾用に紫檀などが使われている。
材はまぁいいとして、その貼り方、見せ方には
相当な手間をかけたことだろう。。
一番の感動は旧食堂の床に部分的にハツリ加工がされた床材。
全部をハツる訳ではなく余白を残し部分的にハツリ模様が入っている。
まさにセンス
床の感動は材種よりもその使い方
センスと技術が合わさってその空間の個性となることを感じる。


























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■ MUKU-DATA 楢(国産材)3枚ハギ材
猫屋新発田屋的視点でいろいろな材を扱わせていただき
この材の感じいいんだけどなぁ・・から
やっぱりこういった材を求めている人たちは多いんだぁ・・と確証に変わってきた。
先週末は栃の木の厚み調整の端材、巾広の大きく薄い板を絵のキャンバスにするという。
木に絵を描く(木目など活かして)・・というお客様は過去3名、へぇ~って思う。
栗の虫食い板、、鉄砲虫かな、比較的大きめの穴が数カ所空いた板が
ハイセンスなお店の人の目に留まる。実際先月も東京へ2枚郵送した。
大きな樹齢のある栃の分厚い樹皮
樹皮をみているだけで長く生きてきた歴史と重みを感じてしまうが
生身の身体を自然から守ってきたアウターウェア
一生もの、、一生っていっても100年200年単位。。
一生ものの革ジャンのようにも見えてくる。
何故かその樹皮を週末木材倉庫へ訪れたお客さん、2名が欲しいという。
なにか作品作りのインスピレーションを与えているようだ。
自然界で長く生きてきた木々たちは
弱い人間のどこかを刺激してくる。
この国産楢の3枚ハギ用の板材
約15年ほど前に製材して桟入れして乾かしている間に
小さな虫に食われてしまって、材としては諦めていたものだったが
先日、コストをかけて削ってみた。
無数のピンホールはこれはこれで味わいがあるようにも見える。
ヴィンテージのオークで作られた家具や扉、小物などは
このように無数の何かの記号のようにも見えるピンホールが付いている事も多い。
エイジングを施し色付けすると新材なのにヴィンテージ感のリアルさは増すであろう。
木、材に対しての価値観は最近確実に広がった。
虫食いは
、割れ
、反り
、節
、若い木
・・・・
全ては銘木屋的視点で欠点と言われる部分を全て取り除いて仕立て上げられてから
はじめて「銘木」として謳われる。
銘木屋、材木屋の視点、一方的に木取りされた価値づけに
そうじゃなくて自然体でいいんじゃない?と見れるようになった多くの目が広がっている。
銘木は銘木で素晴らしい文化だと思っている。
日本ほど材に関して煩い(厳しい)国はないと聞く。
無傷無欠点は最低条件、次に樹齢やその面に見えてくる杢目、
稀少性、色合い、深み、 見た目以外に佇まいとくる。
そういった材に出会ったとき、惚れ惚れするし、無理してでも近くに置いておきたくなることもある。
かたや、虫食いの板・・
これも良材にはない木+虫が作り上げたどこにもない自然美を感じてしまう。
ただ食っていればいいって訳じゃない。
黒柿の墨流し模様、スポルテッド材の縞模様の入り方が評価される銘木だが
虫食いの場合はそれとは違い、
その見え方、佇まいは銘木の杢目以上に一層厳しく評価されているように思う。
その点、銘木並に食われ方、見え方の良い材と出逢う事は難しいのかと思う。
長く毎日、木に向かい見つめ、触り、、
自分はどっちも好きなんだなぁ・・と思う。
適材適所、、ってこと
あとは価値観が多様化していることは良い事だと思うし違った見方を教わる事も多い。
材としてもっともっと色んな使われ方が広がればもっと自由で楽しくなるよね。










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■ MUKU-DATA 楢のピンホール(穿入孔) t35mm プレナー仕上げ
製材して15年ほどは経過したかなぁ・・
保管中の傷みが大きかったのでなかなか料理できずに放置して月日が過ぎてしまった。。。
削ったらピンホールあり。。
ピンホール・・少し前なら完全にアウトな材だったが、
今はピンホール、虫食いと、木らしさ、自然のままのらしさが一部には受け入れられているように感じる。
古い楢やオークの家具には時々このピンホールの跡が残るものがある。
新しく製作した家具を使い古したかのように見せるビンテージ加工にも
ピンホールの跡を故意に付けて古さ+αの味わいを上手く出しているものもある。
ピンホールはピンホールでも材面に対して孔ではなく横に走る線は、
ゾクゾクッとする。
点と線の微妙なバランスが、人の何かを刺激する。
自然が発する何かの文字・・? メッセージ?のようにも思えてくる。







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■ MUKU-DATA 楢(ナラ)5m 修正挽き
昨日は午後から持込みされた楢と栓の厚盤の製材の手伝いをした。
6~7mの長尺材だったが、残念ながら反りが大きく、先方様と相談して
その殆どを3m材にカットしてから製材する事となった。
4~5寸の厚盤に製材されたものでしたが、長く保管された間に
反り、曲り、捩れなど出てしまったようです。
材は天然乾燥材でカラカラでした。
何が価値があるかって、長く保管されて乾いている事かと思います。
乾燥に要した時間ですかね・・
生材でいいのであれば、丸太挽いて、ハイどうぞと次へ渡せば良いわけで、
誰が使えるようになるまで大切に保管してくれるか?
一枚板等はその辺の目にみえない時間の価値っていうものが
価格に転嫁し辛いですよね。。
栓の節の部分を通過すると帯鋸が急に切れなくなるのですね。
カラカラに乾いた節は石のように硬いようです。


















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■ MUKU-DATA 水楢(ミズナラ)天然乾燥材 北海道産
あなたの一番好きな木は何ですか・・?
そんなの選べません。
数日間にアップしたユリノキだって、ユリノキのあの優し気な良さがあるし、
杉だってそれぞれに個性があって色んな顔を持っている。
今日は北海道産の楢の一枚板、
国産楢の「ナラ」と言われている多くはこの水楢の事を指すらしく
中には小楢という少し目粗な硬い材も混ざる事があるらしい。(木材図鑑より)
なかなか水楢の巾広板を市場で見にする機会は少ない。
過去扱った天板サイズは2枚のみ、いづれも割れや反りが強かったが、
一枚は工務店さんへ、もう一枚は部材取りとして再割した。
写真左の水楢も目は細かいが、右は更にその倍ほどの細かさがある。
じっくりと北海道の自然の中で育ってきた木なのだろう。。
長い歴史が詰まっている。
昨年辺りから北米産でこの水楢と同じ種のホワイトオーク材が急騰しているが、
その一因として世界的なウイスキーブームがあるらしく、
オーク樽の需要に引っ張られているという話を聞いた。
これはホワイトオーク材に限らず、ヨーロピアンオーク、
そしてジャパニーズオーク(水楢)も同様な事が起きているらしい。
丸太市場で一番高価な欠点のない良材を買うのが突板屋さんと言われているが、
最近は北海道の丸太市場でも良材の水楢丸太が出ると、
ツキ板屋さん以上に樽屋さんの方がお金を出して持って行くらしい。
オーク樽とウイスキーの関係は詳しくは分からないが、レッドオーク材では用事が足りないらしい。
それぞれの分野で適材というものがあるものだし、ウイスキーとオークの関係は長い歴史があり、面白いなぁ・・と思う。
少し小ヒビもあり傷んではいるが、
カウンターやテーブル、座卓用に使えそうなある程度巾のあるジャパニーズオークが倉庫にあるのでご案内させていただきます。

左:水楢(ミズナラ)2450 430-490-570 t55mm 天然乾燥材 SOLD OUT





中:水楢(ミズナラ)2450 610-640-690 t52mm 天然乾燥材 2022 11/14 SOLD OUT H様





右:水楢(ミズナラ)2200 710-550-820 t55mm 天然乾燥材 目細
※元から節までL1700mm










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■ MUKU-DATA 「床削り」ギュスターヴ・カイユボット 1875年
先日何気なく日曜美術館を眺めていたら、
あぁ・・ 凄く木の床感出てるな・・ 木の床の良さが出てる・・って感じてメモっておいた。
ギュス ターヴ・カイユ ボット ・・ 舌を噛みそうな名前・・絵の事は無知。
へぇ~ こんな絵あったんだねぇ~ って感じ。
使い込まれた床材は摩耗され手入れされたりして黒光りして
窓からの光を反射している。
日本の古い建物の巾広の縁側板も外からの光を受け止め鈍く反射する
材は違うが同じような光景。。
床材はオークかなぁ・・
オークの鉋屑ってこんなに丸まるかなぁ・・
ボルドーパインとか、パイン系ともちょい違うしねぇ・・
フランスっていうとヘリンボーンみたいなイメージがあったりもするが・・
鉋の刃を立てて削るんだねぇ・・
フローリングの実と実部分が押されて少し盛り上がっているから、
実の突き付け部分から削られている事がわかります。
強く締めすぎて貼ったのか・・
材の寸法安定性はオーク材の方があるから、ボルドーパインだったらどちらかというと空き気味になるような気もするから
やっぱりパインじゃなくてオークかなぁ・・
本物の木の床って長く使えるし使い込むことで味わいは増してくるし、
傷んだら削ったり補修できるし・・
やっぱり良いですよね。
材木屋視点からこの絵を見てそんなことを思いました。

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■ MUKU-DATA 楢(ナラ) 1450 500~510 t36mm プレナー済 SOLD OUT
長材から良いとこ取りの木取りを終え、割れが残っている1.4mのナラの端材
ずっと倉庫で陽の目を見ずに、いつも片隅に横たわっていたので
自動鉋をかけてあげた。
割れがあっても欠けていても楢の生地が顔を出し、
ナラ材の特徴である虎斑(トラフ)模様も表れた。
埃を被りもう10年以上行き場もなくスポットが当たらないこの小さなナラ材だが、
木はちょっと削るとその木が持っている顔を見せてくれる。
割れ、欠け、虎斑、大きさ・・と全体にそれらのキャラがミックスされ美しく見える。
削ってくれてありがとうと精一杯輝きを放っているのかもしれない。









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