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■ MUKU-DATA 受け継がれてきた木造校舎
春先にストックしている材の事で会社に電話をいただいて
ずっとバタバタしていてなかなかこちらから顔を出せずにいたが
昨日ふと思い立って、訪ねてきた。
かつては保育所として使われていて3棟ある中の2棟は周辺の保育園の解体材を使って建てられたらしい。
保育所として使われ、その後木工所として長く使っていたそうです。
廃業して余っている材をどこかに活用してくれないだろうか・・ということなんだけど
弊社は大から小まで何でも来い的な材木屋なので
何かには活用できるかとは思う。
年に数回そういった材の買取り引取りの電話をいただくが
例えば黒柿孔雀とか欅極上玉杢とか、あったためしはないし、
電話をいただいてもなかなかタイミングが合わずに顔を出せず仕舞いになることも多々ある。
今年だけも5~6件?それ以上かも・・連絡はいただいたが
顔を出せたのは2件のみ
無視している訳ではなくて、なかなか時間が取れないので、、、お許しを。。。
例えばサイズ、写真、金額など先に教えていただければとも思うのだが・・
変な駆け引きは疲れるし面倒なのでそういった事が起こりそうなところは避けている。
まぁ、それはそれとして
保育園の後の作業場として使われ続けてきたこの木造建築
床も大きく歪んで波をうっているけど
長く使われてきた木造ならではの味わいがあるんだよねぇ・・
木は湿気や水捌けさえ気を付ければ長持ちする。
こういった何代も受け継がれていく家っていいよねぇ・・
製作棟は湿度の影響をなるべく受けないようにと少し高床にしたらしく
木工機械の作業場は水平基準が命なので土間コンクリート
残されている鉋や治具類は整理整頓されてあって
ここで作られた家具類を見たことはないが
きっと丁寧な仕事をされていたんだろうなぁ・・ということが
お話しているとそのお人柄や作業場の様子から分かるような気がする。
多くの人たちに使われ続けてきた木でしか出せない味わいを感じました。




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■ MUKU-DATA 欅端材 天然乾燥30年ほど
毎朝盆栽に水をあげる。
鉢物は水やりを怠ると枯れてしまう。
杜松、黒松、楓、柘榴、樹齢はだいたい自分と同じくらいか少し先輩のように思う。
盆栽をやっているというよりは、ただ枯らさずに水やりを続けている。
盆栽はあの小さな鉢の中で何百年も生きている木も居る。
次へ繋げていく為に、ただ水やりを毎日続ける。
一時を所有して次の人へと繋げるための水やり。
物の所有、お金を貯めて好きなものを買って所有すること、、
盆栽に毎日水やりをしているとお金とモノの所有との関係は面白いものだなぁと思う。
約30年ほど前に新潟の上越方面から出た欅の丸太
(30年前って、まだ20代で気持ちが荒れ不安定な小僧だった頃、、か)
樹齢はどうだろう・・300年?それ以上か・・
端材とはいえ1本の欅の丸太から挽かれた材は目細で独特な雰囲気を纏っている。
茶箪笥等の扉の板用に挽かれたらしく薄く製材させているものが多い。
埃まみれだった材たちをまずは埃を掃き落として、両面を水で洗い流した。
ウネウネと細かな杢目がくっきりと顔を出す。
何も手を加えなくてもそのままでも凄みを感じる。
薄めの看板、花台、敷板、家具材、、
色々と使えそうな材かと思う。
樹齢数百年、天然乾燥30年、それがなんで今ここに来たんだろう・・
巡ってくる不思議なご縁に、これは私の代で材としてどこかに活かせてあげれるのかどうか?
また数十年眠るのか?
それとも別な地へと旅を続けていくのか・・・
急がずにこの材とも向き合おうと思う。






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■ MUKU-DATA DIY life magazine 『dopa 』
ドゥーパ!no.164号は、まさに常日頃から気になっていたテーマの一つ
DIY、そしてその場での趣味的な好きな事の副業
弊社建築部では自社設計施工、建築家設計物件などさせていただいているが
そんな中でも独自の感性と空間作りをしたいという方が時々いらっしゃる。
人が描いた図面や空間では100%、それを満たすことができない施主さんがいること。
また土曜日オープンの木材倉庫に来られるお客さんの中には
DIYerさんも少なからず訪れ、お話を聞いていると皆さん個性的な空間作りをされているし
人生そのもの、生き方が面白い人たちが多い。
皆さん強いなぁと思いつついい刺激をいただいている。
ロケーションのいい場所で(それぞれに違うが)
コストを抑えた建物を器だけ作ってあげて、内装はDIYでやってもらう、
出来ない箇所はプロの手を借りる。
予算が足りなければ、背伸びせず一先ず最低限生活できる範囲にとどめ
また少し余裕ができたら間仕切り壁など設けながら
家族の成長と共に少しづつアップデートしていく。
家はお引渡しされた時が完成でローンを払い続けるのではなく
少しづつ手を加えながらその時の自分らしい室内へと変化させていく
っていうのもありだよね。。 と
小さな家、小屋、最低限の水回り設備と寝室のみ確保して
他は土間のまんま
白いキャンバスを渡されたようでワクワクしませんか?
そこに描くのは家族たち、自分たちが最高に居心地のいいように他とは違う自分たちの世界観
そんなお宅を拝見すると自分たちらしく生きているなぁと何だか嬉しくなってきます。
その土間を使って副業でカフェやるもよし、焼き鳥屋だっていいし、
アクセサリー作りをして販売するもいい
趣味のバイクや釣り道具を並べてもいいし
ネット通販用の事務所でもいいし、アトリエでもいい。
仮に会社勤めがつまらなくても会社は会社、割り切って日常業務をこなして
平日帰宅してからは本業に支障ない程度に好きな事を副業としてやって
休日は本気出してやれる。。
人の数だけ、生き方が想像でき、好きをやっている人は輝いている。
セルフビルド、ハーフビルドはそんな夢を見させてくれるような気がする。
そんな何にもない最低限の空間って欲しくないですか?

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■ MUKU-DATA 差し鴨居 地松 製材して再利用
解体後新築、今まで使われていた差し鴨居を新築中の住宅に再利用したいとの事で
大工さんが古い差し鴨居を持ってきた。
材は松
築何年のお宅は分からないが材面には塗装されて赤黒く光沢がある。
磨いた古色というよりは塗装が塗られた古色といった感じだが
長く手入れ良く磨かれてきたのかと思う。
材は上下左右に反りと若干の捩れがあって、
今まではきっと建具の開け閉めはできなかったのではなかろうか・・
再度これを差し鴨居として使うには反り捩れを製材して落として
新たに鴨居溝を彫る必要がある。
古色風の色が落ちてしまうのは少し勿体ないかもしれないが
この反りを落さないとそのまま付けても建具の開閉ができないので
製材して擦り落とす事にした。
古い材はどこかに釘が打ち込まれている事が多いので
入念にチェックをするも、やはり数本小さな釘を見落としていた。
釘も一緒に挽いたことが、これ幸いして新たな材面は帯鋸目の痕が通常の製材よりも
くっきりと表れた。
反りを落してから、プレナー掛けして鴨居溝を掘って仕上げようと考えていたようだが
帯鋸目の痕もなかなかいいものだねって事になって
このまま削らずに納めるかどうか施主さんと相談するらしい。
少し染色すると更に帯鋸目の凹凸も更に強調されるかと思う。
先代が作った家の部材の一部を新築時に組み入れるのも
過去現在未来とプツンと分断するのではなく受け継がれていくようで
いいなぁと思う。
今あるのは、過去の先代たちがいたからこそ
今は過去から繋がり、未来へ受け渡し行く為の途中
何でも簡単に捨てるのではなく、大切に未来へ受け繋いでいって欲しいと思う。








■ MUKU-DATA 左:スポルテッド樺 / 右:栃 SOLDOUT 東京都N様
5月の連休の直前だったかと思うが
20代のカッコイイ三人組が木材倉庫へ東京から訪ねてきてくれた。
どう見ても木材業界等にはいないタイプでキラキラと輝いていて、、
木とか材木に興味あるのかなぁ・・って感じで
(いろんな人たちに木を見て貰えるのは嬉しくありがたいこと)
どうぞご自由に見て行ってください、何かあったら声かけてくださいね!
って、その日は木材倉庫はけっこうお客さんが多かったので
イケメン3人組はあれこれと材木を見ながら話していた様子を思い出す。
で、選んだ板がスポルテッド樺と変形した栃で、、、
こういった特殊な板、好きなんだぁ・・と想像していたものとは違っていて
とても印象に残っている。
スポ樺はデスク用、栃はソファテーブル用と言われていた。
オイル塗装等の相談をさせていただきDIYで自ら塗ることになったのだが
仕上がったこの個性的な2枚を配送の為に梱包する前に眺めていると
とても塗りたい衝動に駆られてくる。
塗装する事で
スポルテッド樺は墨流しのような模様が更に鮮明になるだろうし、
このグニャグニャな杢のある栃はキラキラした杢が浮き出てくるだろう。。
自分でも塗ってみたいと思うその楽しみは
やはりお客さん自ら体験してもらいたいとも思う。
こんな良くなるんだ、変わるんだ!って。。。
煌びやかな業界で活躍する彼等たちだからこそ、
きっとその分、振子のように振り幅も大きい事かと想像する。
疲れて帰宅したら、そっとこの樺と栃に手を乗せて触れて欲しい。
木の天板たちがその疲れを吸い取ってくれて
全てを受け止めてくれるはず。
スポルテッド樺 1650 340-330-520 t47mm





栃 変形 1300 990-400-500 t62mm







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■ MUKU-DATA 仙見川渓谷 壺滝 5/18 曇時々小雨
60代半ば、私57才(今月で)、30代半ば、
仕事も趣味もファッションもライフスタイルも違う妙な組合せの3人だが
ここ数回、連チャンして遊んでいる。
何なんだろう・・?この組合せは・・?って感じに見えるかと思う。
ここ最近(いづれも2年前)に木を通して木材倉庫で出会った縁なんだけど・・
なんとなく山の方へ散策へ行こうかという事になり
仙見川渓谷へ
昔、(といってももう20年以上前の頃)ここら辺来たなぁ・・
壺滝、こんなところあったっけ?
季節柄か少し雨が降ったせいか水量が多く、迫力満点
一人でも晴れたらツーリング、雨でも山の方へドライブ
定期的に全身が新緑や山の空気を求めていてスポンジのように吸収する。
山に咲く花、植物、少しづつ覚えるようにしている。
Googleのレンズ機能を使いその場でチェック
将軍杉を見たことがないらしいのでこちらも多分20年ぶりに会って来た。
当時は大したことはないと思っていたが
いやいや、やはり巨樹は凄いパワーを持っている。
30代はターザンのように野山を駆け巡る。
野性だ!
身軽な彼からは人間が本来持っている野性が垣間見られる。
河原に石を拾いにもいった。
肩が壊れるといけないので砲丸投げのように川へ向かって投げてみる。
色んな形の石を拾い、バカ話をしながら
はしゃぐ妙な組合せの3人だが、小学生の頃のような感覚が一瞬蘇ってきた。
男は何歳になってもバカだなと・・
山の中で遊んできたせいか、今朝は心身ともに調子がいい。
・フィトンチッドのさまざまな効果












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■ MUKU-DATA 栃の辺材 変形一枚板 天然乾燥材
この栃の丸太を製材したのが2021年春だったのでちょうど4年経過した。
製材後に一枚板は皮むきして割れ止めを塗り桟済みして天然乾燥をする為に
数年寝かせる。
その際に、辺材部分の変形した板や小さな板は、桟積みすると梱包のバランスが悪いので
庇の下に立て掛けて天然乾燥を行う。
それらの辺材や変形した板類の整理を行った。
丸太を製材する際に、ある程度のカウンターや一枚板が取れるようになるまで
辺材部分を挽き落とす。
その際に変形した部分や樹皮が多く残っている材が出てくるのだが
それらはより立っていた時の木の名残を残していて自然木感を一層感じる事ができる。
こういった材は部材取り用で木取りして店頭に並べられる事も多いのだが
木取りするのは簡単だけど、樹皮の凸凹感、樹皮と材面の境界の曲線など
実にいい味、キャラを残している材も多く
ついつい、これ木取りして部材にせずに
このまま活用できたら面白いなぁ・・と手が止まってします。
樹皮を残しての小物作りの材取り用でもいいし、
薄めの板は看板材にもいいかもしれない。
曲線と辺材が残っている変形した板は室内へ取入れた途端に
その威力、空気感をガラリと変える力を持っている。
整理しながら、カットして部材取りしてしまおうかなぁ・・と
何枚か丸鋸でカットしたけど、
木取りした時点で、その材の持っている可能性の半分は
こちら側で決めてしまったとも言える事になる。
もっと自由に大胆に楽しい活用方法は
自分なんかの木取りより、ここを訪れてくれる皆さんのアイディアの方が
面白い事を沢山考えているのかと思う。
ですので、やはりカットするのは、途中で止めて
皆さんこの栃の未来を託すことにした。
色々な形、木目、そえぞれの個性
これらを見ていると気持ちが明るくなってくる。
個性豊かってことは楽しいことなんだなぁ・・と思う。



















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■ MUKU-DATA 移動式カウンター?
雑談の中で、木材倉庫のどこかにカウンター作ろっか
みたいな話になって、あれこれ冗談話の中で
「屋台や大八車みたいに移動できるヤツいいよね」みたいな話になって
『移動』ねぇ・・ カウンターを移動するという発想は自分にはなかったので
移動ねぇ・・・ 大八車、材木屋になったばかりの頃、まだ倉庫の脇に立て掛けてあったよねなぁ・・
リヤカーとかね・・
屋台ねぇ・・ 昭和の和風のイメージでチャルメラみたいでダサくないかぁ・・?
ハチマキしてコップ酒も悪くないかぁ・・
と数日そんな事を思っていたら某ヴィンテージショップで
まさに!これならいいかってのがあったので持ってきた。
米軍が使っていたストレッチャー(未使用な感じ)のような感じ。
これを使って、ちょいカスタムしてモービルカウンターを作ろうと思う。
作るなんて大そうな事じゃなくて、板一枚、載せたら出来上がり!
みたいなもんかもしれない。
板って究極のプリミティブ道具だと思いませんか?
横にして台に載せたら、カウンターやテーブルになる。
小川を跨いで横にしたら橋になる。
使わない時は立て掛けておけばよい。
原始的でシンプルだよね。
そんな感じで果たして人間の本能に響かせる事はできるだろうか・・?


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新年あけましておめでとうございます。
今年も皆様にとって良い一年でありますように・・・
本年も宜しくお願いいたします。
令和7年(2025年) 元旦
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■ MUKU-DATA 鈴木忠志 SCOT 聖地・利賀村
秋分の日の連休、雨・・しかも能登半島方面は豪雨・・
地球環境の変化による自然災害は止むことがない。
日経新聞に私の履歴書という欄があり、いろんな方面で活躍される人たちの過去から今、未来へと特集が1カ月間毎に交代で書かれてある。
9月は鈴木忠雄さんで、演劇の世界の事は全く知らなかったので
そんな方がいて富山の山奥にそんな場所があるのか!?
これはいつか訪ねてみなければいけないと思っていた。
連休、特に約束もなく朝起きて思いたち急遽利賀村へ向かった。
富山市から約40kmほど1時間半くらい、それほどの山奥でもないかなぁ・・と思っていたが
一部対向車とすれ違えない道もあって結構キツイ道も多かった。
(帰りは井波へ向かったが、こちらは2車線最後まであったので
南砺市方面からR471で来る方が楽。まぁ殆どクネクネの道でしたが)
道中、ほぼ民家もなく、利賀村へ近づくと漸く民家が少し見えてきたが
軒下から多くの方杖で支えている小屋を何軒か目にして
雪深い地域だと想像できる。
予備知識もなく思い立って直ぐに向かったので
残念ながら茅葺屋根の合掌造りの演劇舞台内部を見る事ができなかった。。
古い合掌造りの建物を改築してそこを舞台として多くの人たちに使われてきた
その空間には独特の空気感が流れていることだろう。。
演劇を行っている時はその舞台装置しても効果的だろうと想像できるが
誰もいない静まり返った空間、それはそれで
そこで使われて続けてきた柱や梁などの木材などから
きっと何か放たれている独特な空気があったに違いない。
気持ちが満たされないまま、ここをあとにしたが
これは今後公演ある際に、再度来なくていけない。
富山県利賀芸術公園
利賀を彩った人々 磯崎新
中日新聞 建築家・磯崎新さん 追い求めた〝劇場という住宅〟















あ、野葡萄だ (そんな季節・・ )

