■ MUKU-DATA 廃棄処分される畳
数日前に実家から連絡があり一部雨漏りしているようなので見てくれと。。。
実家はもう築何年経過したのだろう。。
私が高校生の頃に増改築工事を行っていたように記憶しているが
生まれた時はもうその家はあって曾爺さんが建てたと聞いているので
間違いなく60年以上は経っている。
屋根屋さんに連絡して大屋根の点検、多分ここであろう箇所と原因が分かったのだが・・
実家の家は昔ながらの瓦屋根の入母屋で立ちが高く
その大棟の棟(ぐし)の部分が下の道路からはほとんど見えない状況にあるんだけど・・
折角大屋根に上った際に全体を点検してもらったら
大屋根の棟(ぐし)が北側に崩れていることが分かった。
きっと2年前の能登半島地震の際にこうなったものかと思われるが
この部分の雨漏れはまだ確認できていないが、
これはこのまま放置しておけず、ぐしの積み替えは結構な費用がかかると聞いているので
頭が痛い。
このまま放置しておくと、次の地震や台風などで落下して事故に繋がる事も考えられるし・・
お盆前にも別な築50年以上経過した瓦屋根の雨仕舞や雨樋の点検やその他ちょっとした補修をした。
畳から白蟻が出て、畳を捲り、床下地を点検、防蟻処理して一部タルキを取り替えた。
どちらかというと床下は風の通りもよくジメジメした感じはなかったのだが
室内の本床(ほんどこ)畳=藁床畳の上に一部絨毯が敷かれてあって
その部分が白蟻に喰われていた。
木だけじゃなくて畳も食べる?んだね・・と。。
経験がなかったので初めて知った。
とりあえず現在は空き家になっているので
畳は全て処分して、畳下の4分板(12mm厚杉板)のままにしておくことにして
畳は畳屋さんに処分してもらう為、持っていった。
本床の古い畳ですね~ ここまで畳が白蟻に喰われたものはあまり見た事ないですね~とか
らしい。
畳さんはもう20年ほどのお付き合いになるけど
そういえば工場へうかがったことがなかったのですが
畳屋さんってあの店頭が作業場で畳床を台に載せて畳表や縁を手作業で縫っているような
イメージだったんだけど・・
各工程ごとに機械化されてあって、、
説明してもらいながら工場見学もさせていただきました。
なるほどなぁ・・って思うこともあって
製造工程がわかるとそのものに対しての見方も少しは深まるものですね。





■ MUKU-DATA 西会津国際芸術村(旧新郷中学校の木造校舎)
晴れの日曜日、また山の空気を求めて知人とロードトリップ
特に目的もなく、山奥をドライブしながら景色を見て空気を吸う、
昨日はルアーで軽く魚釣りもやってみた。
西会津国際芸術村って何だろう?と前々から思っていたので寄ってみた。
友人知人、特に仕事関係の仲間たちからは「木造校舎」っていいよねと
皆さん口にする。
小学生の頃、リアルで木造校舎に通っていた世代
授業中にしゃべっていると木の床の廊下に立たされたこともあったし
木の床の教室、廊下は毎日雑巾掛けでの掃除の時間が取られてあった。
ただ単に懐かしい・・ だけが木造校舎っていいよねぇ~ではないような気がする。
何なんでしょうね・・あの木造の魅力は・・・?
1Fの机の天板、椅子の座面と背板にはナラ材が使われていた。
この学習机と椅子は当時のままのものなのか?
閉校後に再活用する際に、スチール部分を残して天板、座面、背板の木部のみ
作り直したのか?
ナラの板の割れ、反り・・と荒々しさがとても良かった。
あの天板じゃ食事はできても字を書くことはできないんだけど・・
ああいった大胆さも本物の木の魅力の一つかと思う。
5月に入り日も長くなり日没までまだ2時間ほどあったので
校舎を出て、R459号から飯豊山方向から流れてくる奥川沿い(熱塩加納山都西会津線)に車を走らせる。
助手席の知人が「あっ!」って
「クマかも!クマ!、 バックバック」
50mほど先の眼下の奥川沿いに体調1.5m以上はあったかと思う。
大きめなクマを発見
ロードトリップで山の中は良く車やバイクで走っているが
ついに初めて野生の熊を見る事ができた。
距離もあったし車だったのでそれほど恐怖心がなかったが
あれが偶然近くでバッタリ出くわしてしまったら、これはもう成す術がないだろうなぁ・・って思った。












■ MUKU-DATA 落柿舎(らくししゃ) ( 1/ 4 2026 )
正月休み、あてもなく関西方面へ
近江八幡まできたから京都へ
過去行った事のなかったところを行こうかと思い何となく嵯峨野へ












■ MUKU-DATA 木材倉庫のN(5/24)
先週の土曜日の木材倉庫でのN
第二・第四土曜日の13:00~19:00まで木材倉庫に現れる。
それ以外の土曜日でも時間があれば居る事もある。
Nが考え自ら作った脚に
スポルテッド模様が入る樺の耳付き一枚板を載せ
カフェカウンターへ
カウンターの前にNが立つ事で室内に置かれた木々たちが共鳴して全体が調和する。
木は人に使われてこそ、その真価を発揮し始める。
平日誰もいない室内の空気感とは明らかに違う。
いろんな木、いろんな人、違っているから面白い。
木のこと、家具のこと、建築のこと、
他愛もない雑談から何かが生まれることもある。
木とNに会いに木材倉庫へ一度お越しいただければと思います。


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■ MUKU-DATA 檜枝岐村 開村者の墓印 カラ松、桂、黒檜
今年は飛び石連休だったので近場で過ごしたり少しだけ仕事をしたり・・
新潟は例年より気温は低めで晴天の日も少なかった。
越後平野は田植えが行われ、田んぼに水が入りこの時季らしい景色に変わった。
連休最終日の昨日も天候はさえず曇り時々雨
山の方の空気が欲しくて、なんとなく桧枝岐村まで下道でドライブ
片道約170km下道で4時間、のろのろとお先にどうぞと道を譲り
道中の山の景色を楽しんできた。
ツキノワグマには出会えなかったがアナグマに出会う事ができた。
会津坂下から柳津、昭和村を抜けて南会津へ
道中気温は12℃前後、まだ山の日の当たらない箇所には雪が残っていたし
桜も散りかけてはいるが先週あたりが満開だったか・・?
新芽が芽吹き始めた頃で、この辺と比べると2~3週間ほど春が遅い。
桧枝岐村方面へは2回目だけど、そうそういつだったかテレビで桧枝岐歌舞伎をやっていてとても幻想的な光景だったので
いつか見てみたいとは思っている。
因みに年3回上演されて来週月曜日12日が愛宕神祭礼奉納歌舞伎らしいが
しばらくは行けそうもないか・・
本村の北側には大きな木が3本、
カラ松(枯死)、桂、黒檜(クロベ)があって開村者の墓印で
越後の国から来た三人だとか・・説も
板倉造りの板倉群など保存され
井籠(せいろう)造り板倉の説明によると
屋根には下葺き板をのせ、その上に樺の皮を敷き、更にその上に楢の割板を葺く
とあるが何とも渋すぎる天然素材100%の素材の使い方
工業製品がなかった頃の人間の知恵だなぁと
野性心がくすぐられる。
伝統工芸の一つに曲げ輪があり、材料は主には黒檜が使われていたことを知るが
墓印の一つとなっている黒檜と重なり、心に刻まれる。
その先には尾瀬国立公園に繋がるが登山はしないけど
今度はゆっくりと宿泊しながらまた訪れてみたいと思う。














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■ MUKU-DATA 杉 造作材 天然乾燥材
半年から1年ほど立て掛け天然乾燥させた杉の節のない役物(上小節~無節)を
巾、厚みを揃えて再製材して直ぐに使えるよう整えています。
40cmほどの径の丸太から製材したものですので
150mm巾程度までは主には白、巾が大きくなるにつれて赤身部分が増してきます。
建築当初、造作の色を揃えたい気持ちは分かりますが
杉の赤白も10年もすれば赤と白の境界も分かり辛くなり全体に色がぼやけて
調和が取れてきます。
年月と共に経年変化して時が経てば経つほど木の良さ、本物の良さを実感できるかと思います。
外から入ってくる陽射しを吸収し適度に和らげてくれて
質感は御存知の通り、人に優しいです。
35年間、毎日、木材を見て触っていますが、
その気持ちは変わらず、歳と共にいまだに木に対して新たな発見があります。
どうか室内の中に本物の木を使っていただければと・・・
人は少しは優しくなれるのでなかろうか・・とも思います。







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■ MUKU-DATA 弊社木材倉庫 12/25
木材選定作業
施主さん、建築家(設計士)、現場監督、そして木材担当の自分
昨日は10:00~ 工事が始まった現場で実際の使う材木を見ていただき
選ぶ作業をおこなった。
前日の夜に現場監督から平面図、展開図のメールが届き
必要部材の片耳付きのカウンター飾り棚や窓台は4.2mの長さが必要だと知り
なかなか4mを越える材となると限定されてしまうなぁ・・と
早めに倉庫へ行って4.2m以上の材が直ぐに見れるように段取りをしていた。
時々4mを越える材、5m、6m材の要望をいただくが5m材、6m材、8m、10mも
何枚かは在庫はあることはあるのだが、巾が800~1000mmほどあって
400mm~600mm程度のカウンター材を取るのはコスト面で適材とは言えない。
無垢一枚板が図面に書かれたサイズにジャストフィットするのは毎度毎度のことではあるが難しいものである。
(時々、ピッタリと当てはまる材がある時は気分爽快、テトリスみたいに
ハマる喜びみたいなことは稀にはあるのだが)
長尺材がない時に、長さを繋ぐこともあるのだが
その継手部分の細工、繋ぎ方の見え方で何かいい加工ができれば、
カッコイイ継手の細工があれば、長尺じゃなくてもいいよ、
その継手ならむしろ一枚通さなくてあえてその継手を作って欲しいというような
良く見えるカウンター材の長さの継手を考える事は課題の一つでもある。
まぁ長さ方向の継手の方法は今後の課題として置いておいて・・
平面図に書かれてある一枚板カウンター材を実際に施主さんに見ていただく事
設計者からのアドバイス、現場監督からの施工上の問題点、
そして材としての特性やコスト面のことなど材木屋の視点
それぞれの視点を総合的に判断して、一枚を選定する。
この作業は何度も材木屋の立場として行っているが
毎度毎度、それぞれの立場にたった視点や感性があるので勉強になる楽しい作業でもある。
何よりもその一枚にお金を払う施主さんの感性を一番大事にしたい。
これ使ってみたい!ぱっと見これが好き!
究極はほぼここに尽きるのが、いままでやってきた今現在の結論でもある。
それについてトータル管理する設計者からのアドバイス、施工上問題はないか
現場監督からのアドバイスなどが加味される。
材木屋的には、立て掛けてある材を横にして実際に使う目線に置いてあげたり
例えばオイルを塗るとこういった色具合になりますよと
塗れ雑巾で材面を濡らしてあげたり黒衣的な役割なのかと思う。
倉庫の中でも離れた場所にある一枚板天板用の板
大きさも材種も値段も違っているのだが、
横にして2枚並べて欲しいと設計者からの指示で
実際には正直重いので大変は大変なのだが、
離れた場所に立っているAとBでは、その場で見てていてもどちらも良く見え
施主さんに迷いが生じてしまう。
実際に2枚をテーブルの高さの台に載せて並べてみるのが一番分かりやすく
違いが見えてくるのかと思う。
たいした事のない作業かもしれないが、比較するのは一番いい。
毎日それらの木を見ている自分自身も2枚を並べて見ることで
新たな気づきがあったりする。
簡単なようでいて、やっていない作業の一つかもしれない。
施主さん思いのナイスな指示だったんだと思うし、
実際に見て比べる事で随分とその違いを見ていただけたのは良かったと思う。
現場で使う材木を、実際に見て触れて比べて選ぶ作業
半日時間を要するが、これから何十年の暮らす大切な住まいだからこそ
そういった作業に時間を割いて欲しいし木材倉庫を活用していただければと思う。
10:00~13:00 施主さんと選定作業、
13:00~14:30 建築家、現場監督、自分
14:30~16:30 現場監督、自分
昼飯も取らずに充実した濃い一日でした。




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■ MUKU-DATA 新発田屋木材倉庫
だいぶ前、と言ってもこの業界へ入って間もなくなので20年、25年前から
顔は知ってるし、何かの機会で雑談程度はした事はあったが
仕事としての接点がなかった設計事務所さんが昨日木材倉庫へ材を探しに
来ていただいた。
作る側の工務店さんも一緒に来られ、
選定した材が取付けの際に問題ないかどうかと見てもらう事も兼ねているらしい。
工務店さんも昔からその設計事務所の仕事をしている事は知っていたので
阿吽の呼吸で良いチームワークを感じた。
開口一番、これ花梨だよね、良いねぇ~
特にこの部分良いよねぇ~ って
ダメージが同居した傷んだ部分を撫でながら話していた。
もちろん、私自身も同じ気持ちで
その傷んでいる部分がこの花梨の特徴で、この一枚全体をつくる大切な個性だと思っていたので、凄く嬉しいのは嬉しいんだけど
心ん中の本質を見透かされているようで、何だか恥ずかしくて素直に喜べなかった。。。
(特に構えていたわけではないけど、ゴングと同時に即、ボディーにカウンターパンチをくらったような感じかなぁ・・)
ストレートな感覚、気持ちは、スーッと心の奥に入ってくる。
建築の事、庭の事、作る際の職人さんたちに対しての想い、木の事などなど
ずっと話していて、肝心な木材を見ていただくのは10分程度の時間しかなく
また、再度、材木を見に来る事になった。
殆どの話がリラックスして素直に頷ける事ばかりで良い時間でした。

磨きのない素地の良母(リョウボ)の曲がりあるものが良いとの事


舟の櫂(カイ)、
古材の櫂を棚に置いているのだけど、これに反応いただいたのは
木材倉庫をオープンして初めてのような気がする。
ある部材に使えるのでは?と見立てていた。



舟繋がりで、舵の古材も見て貰った。
袖壁の見切り材に使うといいと師匠から聞いていた事をお話した。

枌板(ヘギイタ)の話からネズコ(黒部)の天井

天井繋がりで、神代杉(鳥海山)柾目 天井板
これはなかなか出てこないものかと思う。
3坪だけ出ていたので、買っておいたもの。
ここぞという場所に是非使っていただき、長く後世へと残していって欲しい。



名栗の柱や棒、
この細い栗材、どこかに使いたいなぁ・・・
取って付けたようではなく、何気なくサラリと・・・
個性のある材でそれを使う事で室内が良くなるのではあれば・・
常に設計変更をしているらしい。
この事は常々私自身も感じている事ではあるが、
自然素材を取り入れる際(木でも石でも)
固まりかけている図面に柔軟さを残しておかないと上手くいかない事が多い。
その図面に書かれてある、そのサイズと材種を絶対に探す。。。となると
どういう事が起きるかというと
使うサイズより大きな材木を手当てして、そこから必要サイズを切り出していく作業になってしまう。
結果、自然素材感は損なわれ、尚且つコストも高くついてしまう。
自然木、自然な形の木や石を上手く使っている設計士さんは
皆さん図面に余白、変更できる柔軟さを残している。
かりに絶対にその寸法で指定材種で図面通りには出来上がっても
その室内が住む人にとって果たして本当に居心地いい空間かどうか・・・?
人が暮らす家を人が相談しながら作っている事なので
家の心地良さは作る過程での人対人対人の関係で結果に大きく作用する。
人に対する柔軟さ、自然素材に対しての柔軟さ、
そういった事がトータルで上手く進むことで、
そこで住む人にとっての最高な心地いい室内が出来上がっていくのかと思う。
達成する為に努力を惜しんではいけないと思う。


これが開口一番、ボディーを食らった花梨
一部ダメージがありスカスカになっている。
全部がキレイだったらそれはそれでいいのかもしれないが
一部の傷んだ部分がある事がこの花梨の板全体を見た時の
個性となっているのかと思う。
ここいいねぇって声を出して言われたのは初めてのような気がして
嬉しかった。
もう一つ、この花梨の特徴を付け加えるとすると
右上の穴、これは花梨やチークに見られる穴なのだが
山から木を伐り里へ降ろす際に、これらの丸太を像に引っ張ってもらい
搬出したと聞いたことがある。
何だかそんな話を聞くとその過酷な作業風景がこの一枚から思い起こされ
花梨やチーク材にあるこの像で引っ張る為の穴が貴重なものに思えてくる。


全ての欠点を取り除き、木取りされた材木も必要な箇所は沢山ある。
格式ある室内に、例えば抜け節が1つあったとしたら
それを見た時に???何故と頭を悩ませてしまう。。。
適材適所、部屋にはそれぞれに格があり作る際にある程度のルールしきたりもある。(真・行・草)
自然素材、個性ある材は草、かと思うし
今の住宅は行・草が多いのではなかろうか。。
草の中での草の真、草の行、草の草があると思うが
やはり「草」の材は面白いものが多い。
曲りのある材、細い材、一部朽ちかけた材、
材木をそこへおいた際の、空間との関係性
そういった事を凄く考えている人たちだったし、
もう生まれ持っての天性のような気もした。
木材を一本立てた時の見え方、空間との関係、
室内から庇を過ぎて屋外へ
屋外との関係、庭、そこに植えられた樹木、置かれた石
建築は奥が深いなぁ・・とため息が出てくるし、
まぁそこで使われる一本、一枚に対しても
木材自体の個体そのものは当然ながら、それを置いた際の空間との関係を
掘り下げないといけないなぁ・・と感じた。
それは何気なく毎日やっている事ではあるんだけど(材木屋としての癖)
より具体的に意識してやることでその材木の個体と空間の関係を
もっと良く見せる事ができるのかと思う。
(何を言っているか良く分からない内容になっているのかと思うけど
ここに書きながら思考をまとめているのでお許しを
3坪の中での見え方、10坪中での見え方、窓の位置、その先の屋外との関係性
そういったより具体的な想定をして、そこへ木を置いてみる事
空間トレーニング的な事)

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■ MUKU-DATA ナイス新潟市場内
先日、真壁風和室の造作材の手配をするのに日頃からお世話になっている
ナイス新潟市場内のミヤックスさんへ杉の割角柱を選んできた。
105mm角の芯去り柱、
真壁和室が当たり前だった頃、3.5寸(105)よりは主には4寸(120mm)もしくは
4.5寸(135mm)柱を使い2間続きの和室の材料を頻繁に納めていた頃が懐かしい。
私のくらいの年代(50歳代)が、それらの材を多く扱った最後の世代かと思う。
3.5寸の在庫が弊社になかったので市場にある多くの中から
適材を選定する。
2面(L)無節(左右)、3面(コ)無節の大面柾目は基本的には4面無節
色、木目、柾目、目合いに佇まい。。。
育ちの良い木は、ぱっと見佇まいが他とは違う。
よくもまぁ、こんな時代にまだこんな沢山の105の割角柱をストックしているものだと感心するも、
最盛期の半分にも満たない量だという。
そうかもしれないなぁ・・ あの頃は造作(鴨居、長押)も赤白~赤まで
豊富にストックされていた。
数ある中から必要な分だけを選べるのはとてもありがたい事。
芯去り柱の割角に関しては、もうここのところずっとこの〇西印の
メーカーのものから選んでいる。
ぱっと見で良い素材(丸太)から製材している事がわかるし、
仮に他メーカーで㎥50,000円違っていて、本いくら違うんだろう・・?
(0.0331×50,000円= 1,655円/本)
10本程度使っても 16,550円高いだけ。。
全体の云千万の建築費にどれだけ影響する金額だろう。。。
安かろう悪かろう。。 安いってのは何かしらの理由があるし
髙い?ってのもそれなりの理由はある。
AはAで販売する。BをBで買うというよりはCをBで買わされている事の方が意外と多いのは材木業界に限った事ではないだろう。
結果はAメーカーよりもBメーカーの方が利益を上げている事が多いのではなかろうか・・?
正直者はバカを見る。。 そんな風潮は未だに続くが
AはA、AをBの値段で買えればその時は得だが、その裏には何か
事情があって嫌な思いをしている人がいるのかもしれないし
仮にAをBで買えたとしてそれは長続きはしないこと。
その先の今後の結果は見えている。
ついでに杉や桧のフローリング類も見てきた。
やはり少し高いものは木味や佇まいが違っている。
厳選した素材から真面目に製造しているメーカーはぱっと見で
良いものだと感じる。
他メーカーと比べ1割高くてもせいぜい坪1000~1500円高い程度
仮に1500円高いとして30坪で 合計45,000円割高
どうだろう?これって。。。
60年生の木と80年生の木、目詰まりも明らかに違っている。
樹齢のいった木の方が年輪が良く締まって目細で収縮巾も低く耐久性もあるだろう。
しかしきっと1割安を選択するところは多いのが実情かと思う。
木をある程度知っている材木屋なら材質の違いは分かっているはずだが
その先の工務店さんからの少しでも安く少しでも利益確保しなければいけないという
実情(建築は受注先行で後で利益確保という現実=利益薄)
に応えている為かと思う。
大手ハウスメーカーは軒並み注文住宅7割から注文3割、建売(企画)7割に舵を切った。
国内市場が先細る中で新たな市場を求めアメリカでM&Aを行い利益を確保している。
建売(企画)7割というのも悪くないと思う。
昔の建売というと粗悪品なイメージ(土地に上物を付けて売れば更に売上があがり利幅も増える)があるが
今の建売(企画住宅)は違うと思う。皆さん必死だ。
「うちの売りはこれです!」とこの品質とこの住宅でこの価格ですって
堂々と示すことが大切なような気がする。
そのうち、職人さんがいなくなって、お金があっても家は建てられないって
時代がもう直ぐそこまできている事も感じる。
今後の住宅業界がどういった方向へシフトしていくのか
注意深く眺めているし、
全く違った形の住まい方、暮らし方、それに合わせての器(家)の
新たな形が現れてきそうな予感もする。





こちらはフローリング類




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■ MUKU-DATA 本社木材倉庫
あの木をベースにした場合、パーツとして何の木が合うだろうか・・・?
そんな事を暫く頭の片隅に置いて温める。
先ずはお客さんからの要望が当然第一で
次に自分だったらこうするかなぁ・・と思いながら、、
こういった材で作ったらお客さんは喜んでくれるかなぁ・・とかあれこれと考える。
作る物、必要サイズ、出来上がりのイメージ、
そして実際は自分で作る訳ではないので
こういった物はどこの木工所さんが得意だろうか?
果たして、この材のここの部位を使って製作が可能かどうか?など
そういった事を頭に入れて、倉庫の中で物色が始まる。
要望、必要サイズ、イメージ、コスト、
適材を選定する。
選定も必要数ではなく、現物を実際に作る人に見てもらう為に
その他の候補も選択する。
メインの材とサブの材の現物を近づけ色味や相性を確認する。
木で作られたものは、その作られたものが完成ではなく
それが使われてこそ完成となるのかと思うので
そこに置かれるもの、そこに置かれた際の見え方も想像してみる。
これは全ての事に共通しているように思う。
大きくみれば、家、家が完成作品ではなく、
そこで暮らす人が快適に過ごせるように家具や庭、生活用品が加わり
その人らしくそこでが過ごせる時間が心地いい器として完成されていく。
花や植物を飾る棚であれば、それらが置かれて完成する。
果物を入れる木の器であれば、果物たちがキレイに見える方がいい。
(使う物ではない飾り物、展示物などであれば、
そのものズバリが完成品になっていないといけないのかとは思うが)
多くの場合は、その作られたものが使われて、完成になるという事が多いのか思う。
主役を引き立てる為の脇役的なものといえるのかと思う。
そういった事をわきまえつつ、倉庫の中を物色して適材を選び出す。
それでも完成した際は、もっと別な選択もあったかもしれないと・・
と思ったりする事も多い。
そんな事を考えさせてくれる仕事があるだけ、それが大きい仕事であろうが
小さな仕事であろうが、ありがたいと思ってやっている。
殆どの人から見れば何をどうやっているのかわからない作業だろうけど
材木屋には材木屋にしかできない裏方仕事があると思っている。







