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■ MUKU-DATA シャム柿(ジリコテ)
先日関東から急遽、シャムを引取りに来られた。
あと5本あった在庫のうち3本を持って行っていただいた。
割れてるし小ヒビも多いが何とかして使うという。
材木屋になりたての若かりし頃20代、少し材を覚え始め目にした黒柿やシャムの縞模様
単純に、かっこいい木だなぁ・・って思った。
黒柿は買えないけどシャムならと手頃なシャムがあると時々買っていた。
ここんところ10年はシャムの案内も来ないし
市場で目にすることもなくなった。
床柱として作られたシャム柿もいっとき市場に時々出ていたが
今は見る影もなし。。
当時床柱として作られたシャム柿の細めの(確か4.5寸前後だったかと思う)柱が2本
手をつけられずに残っている。
杢に惚れた木だったから、購入したもの。
芯持ちだし、それなりの値段がしたし、、
部材取りしても歩留りが悪いし単価が合わないからそのままになっている。
この2本は床柱としての用途として使われるのが一番良いんだろうと出番を10年以上待っている。
床柱屋さんが言っていたけどシャムは削ると白がぼやけてしまうので
コントラストを出す為に白太部分に何だったかを塗り脱色するらしい。
そんな技術ももう素材がなけりゃ必要ないことなのかもしれない。
残りのストックは2間の巾400mm程度の薄めのカウンター材2枚
3mの500mm巾ほどの厚みのあるもの(割れあり)1枚
床柱3m 芯持ち2本
そして写真の丁物2本
端材少々
うちにはこれしか残っていない。
適材適所の機会が訪れたらお勧めしようと思っている。
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■ MUKU-DATA 欅 3100 570×270mm
欅の気乾比重にはバラつきがあるようだが、長く屋外に放置して割れもあるので
仮に気乾比重0.6で計算しても約300kg弱の重さとなるこの塊
これを店舗のサービス台として使いたいとの事で、おおよその重量もお伝えして
ビル内のB1への設置でエレベーターには入らない大きさで
さてどうやって搬入しますかね・・という話になっていた。
大きな一枚板、長すぎる一枚板カウンター、大きな木の根っ子部分など
それを使いたいけど、どうやって搬入しようか?
出来なくはないが、それに伴う重機や人工の手配、交通警備員、夜間搬入など
それこそ越後の商人諺にある
飴の銭より笹の銭
に阻まれてしまう事が過去何度もあって残念といえば残念なのだが・・
この朽ちかけの欅の塊だって、材木そのものの金額はいくらもしない。
問題はどう搬入するか?
それだけの経費をかけても費用対効果として価値あるものへと化粧できるかどうか?
っていうところかと思う。
背面は壁、下面は見えないので、設計士側より提案されたのが
一部欠き落として減量させようという事となった。
弊社石川は普段、製材時に丸太を伐るのにチェンソーは扱い慣れてはいるが
こういった輪抜いて欠き落とす作業はやったことがないと思うので
できるかどうか相談して、この作業を引き受ける事にした。
(自分ではよう出来んのにね・・、すみません石川さん。。)
だいたいのカットラインをチョークで記して、先ずは大きな丸鋸で刃が届く範囲まで切れ目を入れる。
硬い欅だったので電源が落ちた。
ギリギリの納期で何とか今日中に欠き落とさなきゃ
今度は切れ目に沿ってチェンソーの刃を入れる。
直ぐに切れなくなってしまうので途中途中で刃を研いで・・
チェンソーを横にしたり、垂直に立てたり、何だかチェンソーアート木彫作品を作っているみたいに
なってきてるし
加工し終わり、高圧洗浄で長年の埃などを取り払って何とか完成
200kg以下にはなったかと思う。
二人で持ち上げるのはできなかったが力のある4人なら何とか・・
6人入れば大丈夫な感じになった。
田舎で何年も屋外に放置された枯れて朽ちかけた欅材が
これから大都会の真ん中で使われる事になるんだねぇ・・と。。
諦めずに、んじゃどうやって搬入できるかなぁとみんなで考えた結果だね。

















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■ MUKU-DATA ホワイトアッシュ巾ハギ デスク 2.4m → 2.2mにカット、補強
お世話になっている先生が別な大学へ引っ越しするとの事で
ここ最近、諸々とお手伝いをさせていただいている。
現在使っている家具類など引っ越し先へ持って行くらしく
「木製」に関してが弊社のお手伝いの範囲
2.4mのホワイトアッシュてデスクを2.2mにカットして裏側に補強用として幕板を取付け
本棚の製作、上下はスチールで支柱と棚板が木製
アイディアは先生が考え、それを我々が形にする作業
過去に一度やった事がある内容であれば、要領とコツはわかるのだが
先生的には「ないものは工夫して作ればいい」という考えの方なので
いつも初めて作るものは何らかのリスクが生じる。
建築家物件の建築もそうだし、家具もそう。
どうすれば問題なく形になるか?
試行錯誤、失敗、再製作、上手く出来た時の喜びは大きい。
重さ60kgあるホワイトボードのガラス版
これの受け材がどうやっても外れずに、先ずはどう作られているのかが分からいので
当時これを作った木工所へ電話して
多分こうだったと思うと曖昧な記憶を頼りに外し方を検討
印籠ジャクリして、受け材を固定してカバーをボンド併用で被せているらしく
受け材はホールアンカーを打ち込んでいるので
そりゃどうやっても外れないよね、、
引っ越し屋さんと私で前日一時間ほどあれこれと外すことを試みるもビクともせず
木工所に電話して大体の作りが分かったので
翌日大工さんと解体
鋸目を少しづつ入れてバリを使って剝ぎ取る作業
壊す作業なんだけど、手順を見ているとやっぱり経験がものをいうなぁと尊敬する。
外したガラス2枚を配送する為に、今度は引っ越し屋さんから
ガラスを運ぶ為の台が必要と急遽言われて
こちらも大工さんに相談して、材料を直ぐに手配して
早朝、大工さんに作ってもらった。
こういった現場にいると経験値のある大工さんの手際の良さに
ほんと助かるし、凄いなぁと思う。
自分は技術もないから何もできない。
せめてスケジュール管理、作業し易いように段取り、配送、掃除
その程度
今週は大工さんに特注の本棚製作をお願いしている。










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■ MUKU-DATA ツガ一枚板カウンター 4.3m 東京都 G様
ひと月前に納品させていただいたツガのカウンター材だったが
オーナーさん側より、白太部分に入った青は何とかならないだろうか?と連絡をいただく。
長さ4.3m以上、巾は実際に使用する部分は400mm 付け台部分を入れて500mm強
弊社に適材がなかったので(巾の広いものは何枚かあるがコストが合わない)
同業者さんが在庫して乾燥しているものを数枚ご提案させていただいた。
その中の1つのツガに決定したらしく、工事の納期がない中で
急いで段取りして、加工屋さんへお願いして納品したものだったのだが・・
現物は5mほどあったもので必要寸法にカットした際に
木口に青が入っていたのが少し気がかりだったが、
工事業者さんの都合上納期は数日後、加工屋さんには
削った際に青が強ければ、カビ抜き材での脱色も要検討の話はしてはいた。
実際に削ると、、、案の定、うっすらと青が・・・

悩みどころ・・・
これに全面脱色かけて、これ以上に良くなるのかどうか・・・?
本来の少しクリーム色がかった色まで抜けてしまうし、
加工屋さんの意見を聞きつつ、青の部分はなかなか抜けなく
白く抜けた色にかえって青が目立ってしまうのではなかろうか・・・と
迷う、悩む
今から別な栂材を探しても4.5mの乾燥した適材は直ぐには出てこないだろうし・・
念の為、オーナーさん側へこれらの青の写真を送りつつ
青出たのでどうしましょう?なんて聞いても、向こうも判断に困るよねと思い
青は出たのですが、青の強い方を奥の付け台側へ向けて
青の弱い方をお客様が座る手前側へ向けて使えばどうでしょうか?
納期も迫っていたので
そのまま作業を続けますねと添えてメールを入れておいたが
返信はいただけなかったが、それはそうだと思う。
この写真だけじゃ、なかなか判断もできないだろう。。
自分自身もこの青に迷っているのだから・・・
要は、完成したお店に入った瞬間に気になるかどうか違和感があるのかどうか?
そこを訪れたお客様が汚いと見えるかどうか?かと思っていた。
納品後、2週間過ぎ、3週間過ぎ、あぁ・・あれ大丈夫だったんだなぁと思っていた矢先に
電話
やはり少しあの青というか黒が汚れているようで気になるので
何かいい方法ありませんかねぇ・・?と
無塗装の状態からガラス塗装を塗ったら更に色が濃くなったようだった。
言われてみればそりゃそうだ。。。 誤算、甘かった・・

奥側の方もギリ付け台の袖壁に隠れない箇所があり、丁度入隅部分に黒が残り
余計に汚れている感じに見えてしまっていた。。。
オープンは1週間後、こりゃぁ何とかしなきゃ
と
先週の火曜日の夕方に電話をいただいてから、急ピッチでどうリペアするか
加工屋さん塗装屋さんに相談に乗ってもらった
先ず、同じの板の切れ端が残っていたのでその粗木を削り
青の状態が分かるようにして塗装屋さんに現物を見てもらうことにした。
一応、脱色してみようかって事になり、脱色剤を塗るも何故か直ぐに反応しない。。。何故?

ツガ材は反応し辛いのか? 古い材は反応が遅いのか?
過去に一度、自分自身も脱色剤を使った事があるのだが
それはボセの白太部分の青が妙に気になったのでそれを落す為に塗ったのだが
ボセの赤身部分の色まで落ちてしまって収集がつかなくなって
全面に塗って白ボセになってしまった事がある
他に加工屋さんの話では赤身のみのブビンガ材を天然風に見せたくて
両サイド白太風に脱色して耳も天然風に作った事があるらしいが
どう見ても不自然な感じだったらしい(そんな要望があるんですねぇ
)
栂はどうした訳か直ぐに抜けないので脱色剤を塗ったままラップして一晩寝かせる事にした。

本来のツガの色部分も白くなり、青も気持ち少し薄くなったように見えるけど
本来の色が抜けた事で余計に青が目立っているようにも見える。。
うぅぅぅ 更に悩む・・
どうしましょうと塗装屋さんや加工屋さんとあれこれと相談
皆さんの経験値を聞き参考にしながらどうするのが一番いいのか相談する。

どうしようか悩んでいる間に塗装屋さんがいろいろな色の調合をはじめて
エアーブラシで木目に沿って染色をし始めてくれた。
何種類もの色を作り、年輪(冬目)部分を避けて木が成長した夏目部分を中心に染色する。
色を使い分けながら何度も何度も染色していくと
青がぼやけて分かり辛くなってきた。
オーナーさん側と話していると染色よりは脱色の方を希望されているように感じたのだが
(それはきっと自然素材、より自然のままを好まれているお店だからだと思う)
仮に現場で脱色して、直ぐに色は抜けないので一晩寝かせ、翌日更に抜けていない箇所を再度脱色
脱色後は水洗いして乾燥するのを待ってから、エアーブラシで補修
開店間近なお店で3日も時間をいただく事もできないだろうし・・
仮に脱色に失敗したら、現状よりもかえって見た目も悪くなるリスク大 

細かい事はお話せずに、こちらに任せていただけませんか?と一言だけ、
承認をいただく。
日時を調整して、先週土曜日の朝8:00~の作業
真夜中に塗装屋さんと加工屋さんでワゴン車2台に道具を積んで都内の現場に7:30着
ここは都会のド真ん中で先ずは道具を降ろして周辺駐車場探しから
ラッキーにも直ぐ脇のパーキング2台分が空いていた。
車を停めて、現場へ入り
お店は完成して引き渡しも終えて開店間近で備品も揃った店内の養生作業から
火災報知に粉が舞って反応して全ビルを数時間止めてしまったという話を聞いた事がある
怖い、怖すぎる。リペアにきて、そんな事にでもなろうもんなら・・・考えただけで気が滅入る。。
火報にもちっきり養生して・・
現状塗られているガラス塗料剥がしから始まる。
集塵機も1台、大工さんから借りてきて、塗装屋さんと加工屋さんでサンダー掛け
ガラス塗料はサンダーが直ぐに目詰まりするようで何枚も直ぐにサンダーを取り替える。
染色できる状態になるまでガラス塗装を落して、
今度は塗装屋さんは色を調合して何種類かの塗料を作る。




この時点で多分9時頃、
ここからが塗装屋さんの腕と経験値、勘と技術の見せ所
エアーブラシのよる気の遠くなるような細かな作業が始まった。
何度も調合して、色を染めるもなかなか黒が薄くならない

黒を消す為に別な色を吹き付ける。
夏目部分を目がけて吹いていたのんだと思う。青が入っているのは夏目部分
このツガは仮に目細過ぎたらこの方法では木目が消えてしまったのかもしれない。。
10時、11時、12時、 少し休む?と聞くも、否、大丈夫と黙々と休憩なしで作業を続ける塗装屋さん
本当に申し訳なくありがく・・
13時、コンビニで買ってきた水を飲んでくれるも休むことなく作業は続く
色々な色を使いながら染色して徐々にいつの間にか青が分かり辛くなってきた。
しかし凄い集中力だし
何とか木目を残しつつ自然な形で仕上げてやろうとする
プロ根性が垣間見られて頭が下がる思いだった。。
普段からクールで口数の少ない塗装屋さんだが
こういったプロ根性を垣間見ると、自分自身が軽い人間に思えてきて情けない。。
仕事に対する姿勢にはほんと脱帽です。






これ以上染色すると、塗った感が出てしまうので、
これ位かなぁ・・と 時間は15:00
現場に入ってから8時間近く、集中を切らさずに作業を続けていただいた。
私自身は少し車で休んだり仕事の電話をしたり
約1時間毎にカウンターを見に行くと少しづつ少しづつ青が薄くなっていくのが分かった。
この状態で約1時間程度、乾かして仕上げのガラス塗料を塗り完成となるので
オーナーさん側に現場確認に来れますか?とメールを入れる。
17;00頃行きます!との返事だったが
確認後に更に補修してからのガラス塗装だと時間が遅くなるので
これ以上、上塗りしてもかえっておかしくなりそうだったので
染色が乾いた16:00頃にガラス塗装を塗ってもらった。
(ガラスを塗るともうその上から染色ができないので、もしももう少しこの部分の補修してとなったら
また養生してサンダーで落してからのリスクはあったのだが
誰が見ても自然な感じでほぼ青も取れているし、これ以上はないだろうと判断した)
オープン前に準備で厨房で作業されていたスタッフの方々も
どうやって色を落したんですか!?と
カウンターを見て聞いてくれた。
念力で落しました・・と
ある意味、念力も嘘ではない塗装屋さんの執念の細かい根気のいる作業は
念力といってもいいだろう。。
「どうやって色を落したんですか!?」は
色を抜いて落した訳ではないので、やったぁー!と、最高の誉め言葉と思った。


ガラス塗装を塗り終え、片付けをしながらオーナーさん側を待つ・・
え、 あ、 オーナーさんがお店に来た!
約2年ぶりにお会いしたが、やはりオーラを纏っていた。
おぉう、どうした?元気か?
あぁぁ
はぁい~~っ
・・と
今日は新潟からカウンターの補修に来ていまして17:00にIさんが確認に来てくれるそうで
今待っていましたと。。
オーナーさん自身もカウンターの青にはもう意識はいかずに
スタッフの方と器の事や料理の事など真剣に話し合っていた。
その後カウンターの事でIさんも来られたが
カウンターが目に入ったのかどうか、
オーナーさんやスタッフさんと料理の細かい話をはじめていた。。。
あの~ 
って感じで
補修にきた自分たちが、何だか置いてきぼりになったようだった・・
しばらく待っても調理の話が終らないので、
オープン前の大事な話の腰を折るようで申し訳ないけど、
一応、確認と今回補修してくれた職人たちを紹介させていただき
OKをいただい帰路についた。
オーナーさんもIさんも、もう気にならず意識は別なところへ向いていたというのが
最高なこの件に関しての仕上がりだったのかと思う。
そしてスタッフの方の、どうやって色を落したんですか?の言葉
忙しい中、時間を無理に作っていただいた塗装屋さんと加工屋さんには
頭が上がらないし、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回、このような事になってしまった反省点は何点かあるのですが
先ずは弊社で管理していない材木を使った事
その選定の際に青が入っている事を見抜けなかった自分
加工途中、青が出た際に、納期がなかったのでそのまま進めてしまったこと
4.3m材の同じような栂材が他にある可能性が少なかったこともその要因の一つなのだが。。
施工業者には迷惑をかけてしまうが、納期を数日伸ばしても
別な材を提案するなどオーナーサイドへ打診すればよかったのかもしれない。。
所どころの判断を誤った結果が、現場補修というもっと大変な作業をする結果となってしまった。
リペアの出時上がりが良かった事で、全てが解決でき
晴れ晴れとした気持ちになれて土曜日の夜は肩の荷が下りてゆっくり眠れた。
親身に相談に乗ってくれて作業してくれた皆さんに感謝しかない。


銀座という都会のド真ん中での補修、
一つ仕事以外の落ちがあって
駐車場料金のこと

「最大料金はございません」って大きめに書かれてあるのですが
そうか、
何故か、これを「最大に料金がかかる事はありません」と解釈してしまって
途中で、加工屋さんが気づいてくれて
ん?ってなって
最大料金はございませんっていうのは、延々に12分440円=1時間 2200円かかる事なんですよね。
1台は2時間、もう1台は3時間後に出して、4400円+6600円も取られてしまった

その後、1時間限定の道路脇の都の駐車場に停めて、こっちは1時間 300円、
1時間経過する毎に、何度も何度も2台の車を移動して、また停めてを繰り返し
駐車場係りみたいな事をやっていたのだけど
周辺で停めている車の様子を見ていると皆さん300円を払わずに出て行っているんだよね・・
こっちなんて100円玉作るのに何度も自販機で水やお茶買って
真面目に都度、車を動かして300円入れてって繰り返していたのに
皆さんベンツやフェラーリなんか留めてたけど、払ってなくて・・
あれってお金要らないの?ねぇねぇ、教えて東京都さん!
300円の領収書が10枚以上もあったんだけど
最大料金はございませんってあれ、普通はそういった言い方しないよね・・・
最大料金はございませんので安心してくださいって言われているみたいな・・
田舎者のやられた感・・・
もうちょっとさぁ、みんなに優しく親切にいこうよ。。
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■ MUKU-DATA 左:栗端材 / 右:桜端材
今週、一枚の写真と共に
この家具の仕上げってどうやって材面を作っているんですかねぇ・・って
メールをいただく。
HPで確認したら東京のド真ん中で内装関係の設計デザインをやっている会社さんだった。
あのチーク材のザラザラした質感、
何本か弊社にもネシアチークの在庫があるんだけど
その質感と同じ感じだった。
きっと現地で製材機の帯鋸を使った製材ではなく
チェンソーで丸太を板や角材に挽き割っているものかと思われる。
部分的にディスクグラインダーで削った跡もあった。
それは更に良く見せる為に現地ではなくそれを国内で作った人が+αで手を加えたものかと思われる。
ザラザラした質感のみだと少しだらしないように見えるので
きっと一部手を加えてキリッとさせたのだろうと想像する。
日本には技術に裏打ちされた木の材面にナグリ加工や斫り加工などを施す
加工技術があるが
それとは違う、ただ単に材にする為にチェンソーで伐った
意図しない切断面かと思う。
今は機械加工で式台やフローリングなどを斫るスプーンカット加工など
様々な加工が可能となっている。
機械で加工された斫り跡よりは技術を持って一気に手で斫る跡の方が
人の息使いまでその材面から見て取れて断然いいのだが・・
今回はもっと作為の無いただ単に材にする為にチェンソーでカットした
無作為の跡にどこか心が引っかかるらしい。
それが何故かは深くは追求したことはないが何となく共感できるし
自分自身も木材倉庫の内装の一部にその材を使用している。
昨日は夕方、県内の工務店さんの設計者さんが木材倉庫へ
材料探しに来られた。
求めていたのは小さな材だったけど
最後の最後で妥協したくなかったとの事で
多くの現場は待ったなしで急ピッチで動いている中小さな部材探しに
時間を割くのはなかなかできずに決断が必要かと思う。
そこは、まっ、いいか・・って多くの設計者や現場監督は妥協するか
人任せになりそうな部分かと思う。
選ばれたの桜の片耳付きの少しキラキラした材
求めたのはキラキラ材面でもないし、虫穴のないキレイな片耳でもない。
耳とは反対側のが割れてしまってガサガサになっている割肌面を見せて使うという。
なるほどねぇ・・ そこね!
事務所にダルマストーブがあった頃、冬は良く薪割りをしたもんだが
あのスコーンと割れた割肌である。
なんだろう・・?
みなさん、作為的な加工にはもうあきあきしているのかもしれないし
できるだけ自然なまま
そんな木のテクスチャーを室内の一部に取り込んで効果を出そうと考えている。
もう一つ、ちょっとしたタルキの端材なんだけど
これも設計者さんが選んだものだが
赤黒いのはレッドシダー、白っぽいのは杉
現場にあるタルキの端材ではその雰囲気はでないという。
話を聞いていて思ったが、無意識に樹齢のいった材をセレクトしている。
間伐材で作られる構造材や下地材には高樹齢の材は今は殆ど使われている事はないので
選んでいるのは古材ではなくて新材で、何が違うというと
樹齢がどれも100年以上の端材ですよってお話した。
意識せずに雰囲気で選んでいたものが高樹齢の端材だったので
その事をお伝えして、今後樹齢も意識してみたら面白いと思いますよと
お伝えできた。
樹齢の力は、無意識な人の心に確実に響くものだと思っている。
例えば杉の150mm角を
樹齢50年程度の木と樹齢200年の木を用意して見てもらえば
好みは別として、素材力の違いは一目瞭然明らかかと思う。
木の微妙で繊細なテクスチャー
その部分を意識しながら内装を設計して選んでいる方が何人かいることが
何だか嬉しくなってくる。
そういった微妙な木の質感にまで拘りぬいて
材の提供者としてお応えできるようにならねばと・・
あぁぁ・・・益々、迷木街道まっしぐらだ・・・
がんばりまぁ~すっ!






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■ MUKU-DATA 胎内市 杉井建築 杉井建築さんのインスタ
昨日杉井さんのところにちょっと用があって行ってきた。
若い頃勤めていた親方から頼まれて大工仕事の部分を請け負っているとは聞いてはいたが・・
作業場へ着くと「なんじゃぁ!これは!!」の光景が広がっていた。
材木屋になって30年、プレカットが普及する前の当初の10年ほどは
入母屋造りでの太鼓梁、丸梁、隅木、など伝統的工法で大工さんたちが
作業場で刻む光景は目にしていたのだけど
さすがに、こんな曲りのある丸太を相手に刻んでいる光景は見たことがなかった。
曲りがあるといってもせいぜい米松のB材丸太を使った少し盛っている程度で
上からの荷重を考えて盛った部分を上にして使っていた。
大引きは逆で床束があるので反対で使った。
木の特性を理解できる大工さんたちの経験と技術で家は作られていたし
今思っても、梁と交差した上引き、中引き、下引き材など
今の合板と釘で固められた家の構造よりむしろ丈夫で無駄がないように思える。
が、しかし、さすがにこんなグニャグニャの梁を扱っている大工さんは
弊社でのお付き合いのある大工さんではいなかったし
新潟県、全国でも、数える程度しかいないだろう。
ましてやプレカット主流の今の時代、何か物凄い光景に出くわしてしまって
杉井さんこんな材と向きあいながらこんなの作れるのね・・・と
分かってはいたけど、やはり凄いなぁ・・カッコイイ!、技術っていいなぁと思う。
左右上下に曲がった梁に基準となる墨を付ける。
芯墨を中心に、そこから何寸離れと各所に加工する墨を付けていく。
刻み終って最後は仕上げ加工をするので
材に打たれた墨、記号や印は全て消えてしまい、あとは建て前まで再確認のしようがない。。。
失敗の許されない緊張感ある作業だよね・・
そんな一発勝負の状況で1本、一カ所と鑿を入れる。
その部分には他の材を受けたり交わってくるので頭の中は組み上がりの状態を想像し全体と部分を行き来しているのだろう。。
そしてそこに大工道具を使った経験と技術が必要となる。
全開ではないか!
ぼ~っとしてたら間違ってしまうし、一カ所間違いそれに気づかなければ全てが
間違ってしまう可能性もある。
バカじゃできないし、温ければ後々全体に悪い影響が出てくる。。
度胸も必要だし体力も要る。
そんな人間力全開の仕事って他にあるんだろうか?
一生の仕事として人生を捧げるには十分過ぎるかっこいい仕事と思う。
それに比べて材木屋はどうだろう・・・
なんと生温いところでグタグタしているようで恥ずかしくなってくる。
加工を終えた材 シートを捲り見せてもらった。






墨付け、刻みをする為に杉井さんがシナ合板に描いた板図


柱材には桧、杉、朴ノ木、黄蘗(キハダ)、栗、榧(カヤ)など
色々な材が支給されていた。
自然塗料で着色するらしいが共通するのは比較的目細の材
特に土台は杉の赤で目詰まりが細かなものだったらしい。
材の耐久性、特性を良く知っているからこそ
材種の統一に重きを置いている訳ではないところはとても共感できる。
とかくなんでもなんでも合せればいい的な風潮が多いご時世に
本質を押えているなぁと思うし、これでも全然いいかと思う。
材種ではなくその場所に適した材質の方がむしろ大切

杉井さんの息子さんも大工さんの道へ進む事が決まったらしい。
技術が伝承されることを願う。



■ MUKU-DATA ウェンジ厚み調整製材 2025 3/7
ワインバーのカウンター材として使用するウェンジとパープルハート
先日、オーナーさんと加工前の詳細を打合せして
パープルハートの厚み(既存57mm)とウェンジ(既存80mm)を合せる為に
ウェンジ80mm厚みを60mm強程度に製材した。
80mmをプレナーのみで全て削りパープルハートの厚みに合せる方法もあるが
これだとプレナー加工を何度もやらないといけないし
20mmほど削るのに全ては鉋屑になってしまうし、、、
上手く製材できれば、あわよくば12mm~15mm程度の巾広の薄めのウェンジが
もう一枚取れるかもしれない・・
そんな感じでウェンジの厚みを落すことにした。
巾広板の製材機での厚み調整はしばらくやっていなかったが、、、
やり始めて、そういえば・・・と色々と思い出した。
先ず製材機にきっちりとセットするのが一苦労
巾があるので少しでもズレてしまうと元と末で厚みが変わってしまう。
木口面に少し鋸を付けては戻して寸法確認。
写真で木口面に2本帯鋸の痕があるのは2回やり直し
三度目の正直でいざ製材!
ん、、鋸が進まない

硬過ぎて帯鋸が押されて外れそうになる

ゆっくり行きましょう!危ないし、ゆっくりと。
なかなか前に進まない。
鋸に粗油を付けて、ゴリっ、ゴリっ、と少しづつ進む。
以前、アパの癖の強めの巾広を挽いた時の事を思い出した。
一度帯鋸が脇に滑ってしまうと、同じ場所で何度やっても鋸が逃げてしまい
4~5回、帯鋸を取り替え挽いた事があった。
今回、ウェンジの場合は残りの板厚が12mm~15mmほどあったので
何とか鋸が脇に滑らずに挽くことができたけど、、、
そうそう、巾広の硬い木の厚み調整は簡単に受ける事はできなかったんだ・・と。
3m材のこのウェンジを挽き終えるまでに10分はゴリゴリやっていたかと思う。
製材後、同業他社さんと別件で電話している際に
今日のウェンジの製材の話をしたら
いづれもウェンジは乾燥すると挽くのが大変と話していた。
ウェンジ、アパ、ブビンガ・・アフリカ材等のこれら硬めの木は
乾燥が進むといづれも厚みを落す為の巾面の製材が大変な事が身に沁みた。
弊社製材士の石川の経験と技術によるところも大きいだろう。。
焦らずに、ゆっくりゆっくりと。。。(ふつう前に進まないと焦るよね
)
12mm~15mm厚で挽き落としたこのウェンジの薄い一枚板も
お店で何かの部材として活用できそうなので
まぁ上手く挽けてホッとしている。
パープルハートの方は厚みではなく巾決め(片耳残し)だったので
この木も硬く比重のある木なので厚み落しをするならば
きっと大変だったんだろうけど、巾落しのみだけだったので
すんなりと製材する事ができた。
アフリカ材など硬い木は乾いたら挽き辛いという事を肝に命じておこう。
先ずは上手くいったぜ!順調順調、次は仕上げ加工へ
十分過ぎるほど乾燥している2枚なので仕上がりは良くなりそうな予感。















■ MUKU-DATA 埼玉県某所(1/19)
日曜日、東京へ材の配達があったので
それに合わせ丁度またシャム柿のご注文をいただいたので
どうせなら何度かご注文いただいている万力を作っている工場へ
直接お届けしてこようと行ってきた。
工場はどこも、何故が自分にとっては居心地のいい場所。
これは木工に限らず、鉄、鍛冶屋、など
どこも工場内は特別な空気が流れている。
親の代を引き継ぎ一人で作業を行っているらしいが、
作るものが違うと、使う機械も違って
これは何だろう?どうやって使うんだろう?と興味津々
また特別な木を使い万力を作るので工場に転がる端材も
シャムや花梨瘤、イブキと普段見ない材が転がっていて気分があがる。
効率よく作れるように長年培われてきた技術がそこにある。
丸棒を作る為に工夫して作られた特注の刃物や治具
実演もしていただいた。 なるほどぉ~
この機械はこうやって使いこれを作る為なのかぁ・・
出来上がりを想像して木取りから始める。
完成した際に白太部分がバランス良く入っていた方が良く見えて人気があるらしい。
シャム柿でも白太はダメという材もあれば、白太があった方がいいという所もある。
面白いなぁ・・って思う。
木取りして粗削りしてある程度の形を作り、作業がし易いように作られた治具や
サンダーで仕上げていく。
全て手と機械を使うが、最後の細かな仕上げは手のみで行うらしい。
塗装を終え完成となるのかと思うが全行程をここの工場で全て行っているらしい。
出来上がった万力は、直角、曲面と多くの木工技術が集約されている。
これで数万円程度って、世の中どうかしてると思う。
参考に「ヘラブナ 万力」と検索してみて欲しい。
同じような木製のもので1万円以下のものも出てくる。
海外の模造品らしいが、こんなニッチなものでさえ価格競争になっている。
因みに見た目は同じだが、木が乾燥していないので
使っているとガタガタするものが多いという。
また木取りも考えられていないものが多いので似て非なるものになっている。
特注でこの竿にあった万力の製作依頼が何件かきているようだった。
口数は少なく、作っているものの話になると色々と説明していただける。
あぁ・・仕事に誇りをもっている職人さんなんだなぁと・・
作っているものと世の中と価格のズレに心が痛くなってくる。
後継ぎも弟子もいないという。
残念で勿体ないなぁと思う。。。
自分はヘラブナ釣りはやらないけど、弟子入りしたくなってくる。
関連記事:ヘラブナ釣り道具 万力











■ MUKU-DATA 黒柿丁物 その他 新発田屋木材倉庫
写真真ん中に2丁立て掛けてある黒柿
仕入れは2013年10月
あれからもう11年も過ぎてしまった。
2016年頃からこちらの木材倉庫へ材の移動をはじめたので
移動する際に、全面割れ止めを塗られ包まれていたボンドを
自動鉋掛けして素地にして、更に保管しておいたもの。
一応は芯去り材ではあるが、丸太はそう大きくはなかったんだろう。。
木裏は一部樹芯部分が絡んであってその部分には割れが出ている。
もうそろそろ材も動かないし陽の目を見た方がいいだろうと
表側に出して立て掛けた。
これも決して極上の黒柿には程遠いが、
まぁ、『黒柿』と言わせていただいてもいいだろう。
一部縮み杢が入っている。
柿の木は時々、縮みのある杢を目にする。
縮み杢といえば栃、柿はやっぱり孔雀杢になるのだろうか・・・
サイズは
・ 2730 150×108mm
・ 2730 155×105mm
何へ向けるのがこの黒柿が活かしきれるだろうか?
小さめの床柱?
サイズからして1間半の床框?
黒柿もそうだが、黒檀、シャム柿、紫檀類と
床柱等に仕上げる際は割れの部分を補修して分かり辛くしているものが多い。
ほぼ補修がされてあるのではなかろうか・・
上手に補修するのも技術の一つかと思う。
なかなか現代では床柱の需要は少なく、特に唐木類の床柱となると
極端に需要がなく、
昔から言われる三大床柱の紫檀・黒檀・鉄刀木の原木入荷も皆無?(なのかも)
上手に補修する技術者も高齢となって受け継がれずに補修技術なくなっていく事は
残念なことかと思う。
時代は割れや捩れ、虫穴など自然なそのままのものが受け入れられるような
多様な価値観と需要に変わったとはいえ、
茶室や草の草の設えではない唐木類の床柱を使う真の場所での
バキバキは、さすがにアウトかと思う。
木表



側面1


木裏



側面2





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■ MUKU-DATA 栃の時計ケース CREDOR
時計を集めている方から、暫く前に
大切な時計を収納しておくケースを製作して欲しいと依頼を受け
よくやく出来上がったそれをお渡しする事ができた。
この栃の部位に関しては以前もこのブログで書いたのだが、
依頼を受けた当初は、時計を収納するケースと言えば
箱を想像し、その中に必要数の時計が納まる仕切りを付けるのかと思う。
大切に集めた時計はその人にとっては宝物だから
普通の木箱というよりは、何か特別な木で作った方がいいだろう。。
例えば、キラキラとしたカーリーメイプルだったり
ちょっと渋めにビンテージ感のあるチークであったり、、
ローズウッドなんかも時計を引立ててくれそうだ。。
箱の中は何の木がいいだろう。。
精巧な部材で出来た時計を傷めない為に柔らかい材、
そして調湿効果の高い木材がいいのでなかろうか・・・
見た目、機能、使い易さ、、
そんな事に重点が置かれ、さてどうしましょうかね?っていう
相談に一般的にはなるのかと思う。
結果、色々と経緯があって、この形になった。
自分の中にはなかった発想
木工屋さんにもなかった形
毎日時計を見て腕につけて身近にあるからこそ、
それについて色々な事を考えられる環境
木を毎日触り木のプロである我々
毎日木に触れ様々な要望を形にする木工のプロ
プロとプロが何日も考え、何時間と何度話し合っても
この時計ケースは決して生まれくる事はない。
時計と木を愛するお客さんのアイディアがなければ
これは生まれてくる事はなかったもの。
ここが凄く大事だな・・って思う。
どの部位をどう使うか?
この部分は傷んでいるから問題あり、こっちは大丈夫かな・・
材木屋の専門的なアドバイス
それから木取りした部位をどう作るか
ここに穴をあけると問題あり、ここを外してこっち側へ
木工屋さんの技術的なアドバイス
そしてお客さんがイメージしたものがようやく形となり出来上がる。
これって何かの真似とかパクリじゃないからどこにもないものだよね。
世界は広いから同じような事を考えている人はきっといるんだろうけど
詳しく調べてはいないけど、
これはないだろうなぁ・・と思ったりしている。
こういった部位がどちらかと言えば得意な弊社、
木の加工に関しては技術があり、面白い事をやってみたいと常日頃思っている木工所
そして時計と木が好きなお客さん
結果
唯一無二のものが出来上がる。
#SEIKO #CREDOR








2024 12/13 追記:お客さんから送られてきた写真


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