■ MUKU-DATA 無鄰菴(むりんあん) 洋館 (2026 1/ 4 )
敷地全体の構成を山縣有朋自身が行ない、作庭は七代目小川治兵衛
庭もよかったけど、職業上どうしても建物とそこで使われる木、
そしてそれを作った大工さんをはじめとした職人さんたちの技術へ目が向かう。
燕庵を模して造られた茶室もよかったが、和の要素が加わった洋館の造作には
気持ちがあがる。




















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■ MUKU-DATA 八幡堀 舟板を外壁に ( 1/ 4 )
正月休みに京都へ行く途中に立ち寄った琵琶湖まで続く5kmほどの八幡堀
下調べなしで立ち寄ったが風情ある町並みと景観だった。
蔵の外壁の一部にはかつての舟を解体して部材取りした舟板を外壁として使ってある家も数件あった。
さすが、琵琶湖に続く街(舟板といえば琵琶湖、霞ケ浦など)
木の下見板、外壁は街の風情を演出する。
使われる釘も和釘の替折釘(かいおれくぎ)
黒くざらついた材面は焼杉にして張ったのだろうか・・・




舟が留まっていたので見てきたが、残念ながら木舟ではなかったが・・









木の下見板、舟板の再利用、石積み・・・ 堀・・
夜明けと共の早朝、ひと気もなく堀沿いを散策する。
そんな中で一番印象に残る下見板がこれだった。。

節のある巾広の板
共木の木もあるし、1本の木からカットした部位が違うのかどうか木目の違っているものもある。
樹齢のいった木なので節も大きめ
節は丸ではなく斜めに流れている。それが独特の模様となって迫ってくる。
無造作に貼ったのか、意識したのか?
バラバラなのにある一定のリズムを感じる。 張った大工さんのセンスか?

近づいてみると、材面は凸凹して、これはきっと名栗加工が施されている。
更に部分的に焦げた跡が残っているので表面を焼いた焼杉だったのかと思われる。
なぐって焼いて・・・
現状の材面からはそのような手仕事の跡が見て取れる。
まぁ焼くのは分かるが、その前工程で何故に名栗加工をしたんだろう・・・?
そしてこの節のある材の使い方
シビレてしまった。





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■ MUKU-DATA 手前から栗の古材、杉斫り、桧錆丸太2本、神代杉端材
ちょっとした和の雰囲気を出すのに、これらの素材を検討
栗の古材に削られた跡は、何のためのものなのか?分からない跡もある。
栗材に入る無数のピンホールが一層と古さを感じさせてくれる。
杉の丸太に斫られた跡は、機械斫りかどうかは不明
丸太にひと手間加える事で、磨き丸太とは別物になる。
桧の錆丸太、これは初めは偶然に出来たものなのか?
黴を付着させて作る錆丸太、そんな文化は他国にあるのだろうか・・
こういった天然木に自然にできた模様や跡を活かす文化がある日本は
繊細だと思う。
目立たずにサラリと室内のどこかに使えたら・・と思う。






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■ MUKU-DATA 左:栗端材 / 右:桜端材
今週、一枚の写真と共に
この家具の仕上げってどうやって材面を作っているんですかねぇ・・って
メールをいただく。
HPで確認したら東京のド真ん中で内装関係の設計デザインをやっている会社さんだった。
あのチーク材のザラザラした質感、
何本か弊社にもネシアチークの在庫があるんだけど
その質感と同じ感じだった。
きっと現地で製材機の帯鋸を使った製材ではなく
チェンソーで丸太を板や角材に挽き割っているものかと思われる。
部分的にディスクグラインダーで削った跡もあった。
それは更に良く見せる為に現地ではなくそれを国内で作った人が+αで手を加えたものかと思われる。
ザラザラした質感のみだと少しだらしないように見えるので
きっと一部手を加えてキリッとさせたのだろうと想像する。
日本には技術に裏打ちされた木の材面にナグリ加工や斫り加工などを施す
加工技術があるが
それとは違う、ただ単に材にする為にチェンソーで伐った
意図しない切断面かと思う。
今は機械加工で式台やフローリングなどを斫るスプーンカット加工など
様々な加工が可能となっている。
機械で加工された斫り跡よりは技術を持って一気に手で斫る跡の方が
人の息使いまでその材面から見て取れて断然いいのだが・・
今回はもっと作為の無いただ単に材にする為にチェンソーでカットした
無作為の跡にどこか心が引っかかるらしい。
それが何故かは深くは追求したことはないが何となく共感できるし
自分自身も木材倉庫の内装の一部にその材を使用している。
昨日は夕方、県内の工務店さんの設計者さんが木材倉庫へ
材料探しに来られた。
求めていたのは小さな材だったけど
最後の最後で妥協したくなかったとの事で
多くの現場は待ったなしで急ピッチで動いている中小さな部材探しに
時間を割くのはなかなかできずに決断が必要かと思う。
そこは、まっ、いいか・・って多くの設計者や現場監督は妥協するか
人任せになりそうな部分かと思う。
選ばれたの桜の片耳付きの少しキラキラした材
求めたのはキラキラ材面でもないし、虫穴のないキレイな片耳でもない。
耳とは反対側のが割れてしまってガサガサになっている割肌面を見せて使うという。
なるほどねぇ・・ そこね!
事務所にダルマストーブがあった頃、冬は良く薪割りをしたもんだが
あのスコーンと割れた割肌である。
なんだろう・・?
みなさん、作為的な加工にはもうあきあきしているのかもしれないし
できるだけ自然なまま
そんな木のテクスチャーを室内の一部に取り込んで効果を出そうと考えている。
もう一つ、ちょっとしたタルキの端材なんだけど
これも設計者さんが選んだものだが
赤黒いのはレッドシダー、白っぽいのは杉
現場にあるタルキの端材ではその雰囲気はでないという。
話を聞いていて思ったが、無意識に樹齢のいった材をセレクトしている。
間伐材で作られる構造材や下地材には高樹齢の材は今は殆ど使われている事はないので
選んでいるのは古材ではなくて新材で、何が違うというと
樹齢がどれも100年以上の端材ですよってお話した。
意識せずに雰囲気で選んでいたものが高樹齢の端材だったので
その事をお伝えして、今後樹齢も意識してみたら面白いと思いますよと
お伝えできた。
樹齢の力は、無意識な人の心に確実に響くものだと思っている。
例えば杉の150mm角を
樹齢50年程度の木と樹齢200年の木を用意して見てもらえば
好みは別として、素材力の違いは一目瞭然明らかかと思う。
木の微妙で繊細なテクスチャー
その部分を意識しながら内装を設計して選んでいる方が何人かいることが
何だか嬉しくなってくる。
そういった微妙な木の質感にまで拘りぬいて
材の提供者としてお応えできるようにならねばと・・
あぁぁ・・・益々、迷木街道まっしぐらだ・・・
がんばりまぁ~すっ!






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■ MUKU-DATA 栗その他 六角名栗
数寄屋部材関係をネットで調べ専門用語を入力すると必ずと言っていいほど出てくる
東京数寄屋倶楽部さんのHP。。 なんだろう・・?数寄屋倶楽部って・・と
思っていたのがもう10年以上前の出来事。
縁あって約10年ほど前に株式会社 山安の村山元伸さんにお会いすることになった。
強烈な印象の残る出会いだった。
風貌もさることながら、数寄屋建築部材の話から、材の木取り製材、見立て
手入れのやり方まで・・・
ただ単に仕入れたものを云パーセント載せて販売する多くの材木屋とは違い
独自の材の見方、一本、一枚、思いやりを込めて手を加えて一つの材へと仕立て上げていく。
あぁ・・こういった人たちが
日本の美しい木の文化の一端を担ってきてくれたんだなぁと感じた。
それから10年ほどお付き合いは続けさせていただいているが
現在は数寄屋建築部材の一線は退き(アドバイザー的位置にはいるかと思うが)
銘木の極致のステッキを中心とした木にまつわることをやられている。
そんな山安ブランドの六角なぐり柱類が東北から弊社へ縁あって弊社へ流れてきた。
凝り性の村山さんが材種を変えたり着色したりと
あれこれと仕立てたものの一部と見受けられる。
大切に使わせていただこうと思う。
東京数寄屋倶楽部 栗・雑木丸太・名栗












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■ MUKU-DATA 和室部材
今朝出社したら、FAXが届いていた。
S48年工場を開設、過去和室には必須アイテムだった目透し天井の製造を
この7/20で終了するとの事。
長く続く和装材の販売不振、売上が過去の1/3、世界情勢の変化で資材高騰・・等
将来的に製造業を続けていく事が困難と書かれてある。
東京銘木市場も年内で長い歴史の幕を閉じる事が決まっている。
東京、新木場
日本の木の文化、和室の華である銘木を支えてきた市場も
似たような理由での閉鎖の決定だったのだろう。
いろいろな角度から検討しても将来的に夢を描けない。
なんとも言えない気持ちになってくる。。
新木場で約10年前に業界に見切りをつけ、廃業時に東北の材木商へと受け継がれた
和室部材(数寄屋建築部材)
これら部材の枯れ具合や佇まいがどうも気になっていたので
弊社でこれらを迎え入れる事にした。
枯れて侘びた部材たちが銘木商の手によって丁寧に仕立て上げられてある。
これは柱、これは框といった具合に和室の部材として簡単に使えそうなものはないのだが・・
さて、これらをどこにどう使っていく事が活かしてあげれるのだろうか・・
1本1本、それぞれに個性がある材たちかと思う。
和室は形を変え、畳は今も残る。
むしろ畳間が欲しいという要望は確かにあることは感じているし
私自身、建築するのであれば何部屋かは畳の間が欲しいと思っている一人である。
床柱、床の間、違い棚、天井目透し、竿縁天井、・・・・
それらの需要が激減した今、和室はどこへ向かっていくのだろう・・?
形は違ったとしても日本的な室内は残っていって欲しいと願っている。



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]]>The post 執念の床貼り 聴松閣 first appeared on 新発田屋 木材倉庫.
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■ MUKU-DATA 聴松閣の木の床 揚輝荘
洋風の建物の中で自然と視線が向かうのは木の床
何の材をどう見せるか・・?
古い洋館での木の床材は何度か見ているがここまで執念深く拘って貼られているのは驚きだった。
(和風では足元は畳で天井に拘った凝った作りを見る事が多い)
材種は楢、桜、一部装飾用に紫檀などが使われている。
材はまぁいいとして、その貼り方、見せ方には
相当な手間をかけたことだろう。。
一番の感動は旧食堂の床に部分的にハツリ加工がされた床材。
全部をハツる訳ではなく余白を残し部分的にハツリ模様が入っている。
まさにセンス
床の感動は材種よりもその使い方
センスと技術が合わさってその空間の個性となることを感じる。


























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]]>The post 執念の手斧ハツリ 聴松閣 first appeared on 新発田屋 木材倉庫.
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■ MUKU-DATA 揚輝荘 聴松閣
名古屋に材木探しにきて、少し時間ができたので何か面白い建物はないだろうか・・?
とスマホで調べていたらここ揚輝荘聴松閣を見つけた。
県でも国でもない名古屋市指定の有形文化財だが、
その外壁の色とユニークなハーフティンバーの外観からここへ行こうと決めて着たが
材木や大工技術など見るのはここは大当たりだった。
事前知識がなかった分、この聴松閣には度肝を抜かれた。
まず玄関の大きな一枚板の荒々しい扉から始まり、一歩内部へ足を踏み入れれば
なんじゃぁ~この階段は!?の手斧ハツリだらけの階段手摺廻り
行く部屋、行く部屋とそこかしこにハツリの意匠が施されている。
名栗加工は好きな仕上げではあるが名栗加工フェチではないけれど、、
一体どうしたっていうんだろう・・
余程ここを建てたオーナーがハツリが好きだったのか?
(オーナー 松坂屋初代社長 伊藤次郎衛門祐民 昭和12年竣工)
中途半端は良くないというけど、
ここまで全てにおいて名栗加工(チョウナハツリ)がされていると
狂気じみた執念のようなものを感じて言葉が出てこずニヤニヤしてくる。
ハツリ痕マニアではないので良く知らないが
全国にはこれ以上のハツリ加工された建物は他にあるのだろうか?














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■ MUKU-DATA 出雲大社境内の杉の木 おみくじの木
ロシアによるウクライナ侵攻から約半年が過ぎようとしているが
爆撃されるウクライナの街の映像は信じがたく心が痛む。
破壊されたマンションの脇に立ち半分焼け焦げた木々たちはこの惨状をどう思っているんだろう・・ ふとそんな事も思いつつ、、
どうか早く平穏な暮らしを取り戻せるように願わずにはいられない。
『ご神木』
出雲の大社へ立ち寄った際に、何ですかぁ・・これは・・というほどの
おみくじを纏った杉の木が境内で目に付いた。
おびただしい数の人々の願いと人間の欲望のようなものを、
大木はハイハイと受け止めてくれているようも見える。
さすがは大国主大神様が祀られている場所なんだなとも感じた。












『被爆樹木』
その足で、広島まで向かう。
一度見ておこうと思っていた原爆ドーム。。
よくテレビで目にする光景だが実際に目にするとリアルな現場は現実味を帯びてくる。
ドーム脇の多分、クスノキかと思うが、、、これらはきっと後に植樹されたものかと思うが、、
ふと、今起こっているウクライナの爆撃された町の木々たちと重なってくる。
そして被爆樹木なるものが残されている事をはじめて知った。
→ 被爆樹木リスト




職業柄、木に対して目や気持ちが向かうが、、
人の命より木の方が通常は長く生きる。
樹齢を重ねた大木であればあるほど、多くの願いを受け止め、
その時を見ながら多くの過去を知っている。
戦後77年・・・
普段扱う木々たちは樹齢100年以上のものも多い。
歴史の中ではまだ最近の出来事で、
私たちは今という平和の時代に偶然生を受けたということなんだと思う。
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■ MUKU-DATA 旭商事 ショールーム 岐阜市
先週末の岐阜への目的は無垢フローリングを中心に木材製品を専門に輸入している商社さんのリニューアルしたショールーム見学と懇親会
お付き合いのある問屋さんに誘われ、岐阜へお供させていただいたと言った感じ。
無垢フローリング、羽目板類に関しては過去、いろいろとやってきたし、
今も継続中ではあるが、特に新潟では多くの工務店さんが当たり前のように
無垢の床材を使うところが多いように思います。
メーカーは違えど、どこも同じような床材を取扱っているので
例えば、ナラUNI 90mm巾 いくら?、 ウォールナットOPC 120mm巾いくら?
と当然価格競争になってくるわけです。
随分前から、こうなるのは分かっていたので一手間かけたナグリ加工であったり
エージング加工されたものであったり、
施工サイドでは張り方、見せ方、見え方、などで各社それぞれの特徴を出していくのがいいのかなぁ・・とは感じています。
同じ床材であっても壁材との組合せ、色の使い方などで随分違った印象になるのかと思います。
ショールームを見せていただき、色んな仕上げの焼杉を多く使った室内、
材面にスプーンカット、ティアドロップカット、帯鋸目など2次加工された床材等は
室内全てに使わなくても、
例えば玄関式台、玄関ホール、書斎、趣味の部屋等一部に使う事で
効果は大きいように思います。
無垢フローリングが当たり前のとなった次には、
やはり、もうひと手間の加工、工夫、センス等が問われてくる。
良いものは長く続く。
要らないものは自然に淘汰されていく。。
室内に木を使う事の意味を更に掘り下げて考えるいい機会をいただきました。






泊まったホテルは柳ケ瀬、
柳ケ瀬といえば美川憲一の「柳ケ瀬ブルース」雨の降る夜は~心も~ぬれる~
ホテルで行われた懇親会での席は旭商事さんの社長さんの真横で
今回のショールームの事、無垢フローリング創業の話等
色々とお話をお伺いする事ができました。
20:00からスペシャルゲストが来るとの事で、誰だろう・・?と思っていましたが、「新潟ブルース」から始まり〆は「柳ケ瀬ブルース」
社員さんだそうで、、
19年前に無垢材専門店『SOLiD』の準備をしていた際に
フローリングのサンプル等でお世話になったMさんでした。
社長さんをはじめてとした社員さんたちの温かいお人柄と人情に触れ
商売ってやはり高い安いだけではないよね・・って事も
あらためて思う事ができた一日となりました。


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