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■ MUKU-DATA 楓耳付きカウンター 窓周りと上り框の納まり
木材倉庫から旅立っていった材木たちのその後が
どういうふうに使われたか?というのはとても興味があるし
一枚板テーブルであれば、完成したお宅へお届けする事が多いので
テーブルを設置した後の室内との関係は目にする機会もあるが
工事中に建物に取り付けられる例えばカウンター材などは
実際にどういう感じになったんだろう・・?と気になることも多い。
以前はできるだけ、それが取り付けれた現場を見に行っていたのだが
ここのところ、なかなか現場に行けていない。
現在建築部で施工を請け負っている金子勉建築設計事務所さんの「松野尾の平屋」の
写真が現場監督の長野から送られてきた。
あの楓がこんなふうになったんだぁ~!
うわぁ~ なんか良い感じ~
材面を仕上げずに帯鋸目が残る粗木のまま使う事がある金子さんだが
ひとむかし前であれば、材はキレイに仕上げるもの
当たり前に仕上げてきた大工さんやそれを見てきた材木屋からすると
本当にこれでいいの?と少し心配になる事もあるが
最近はお付き合いのある工務店さんの設計士さんの中でも
「帯鋸目が残るこのままで」と言われる方もいるので
きっと素材感、ラフな感じ、光の反射など考慮されて
あえて仕上げないラフ挽き感を残しているかと思う。
ラフ挽きのまま使った場合、はじめは木にざらついた質感を感じるかと思うが
10年、20年、30年と経過すると共に
頻繁に使う箇所ほど緩い艶が出てくる事だろう。
まさにそこに住む人仕様に変化、深化した無垢材の姿がある事かと思う。
粗木の材がそこで住む人と共に育っていくという感じか・・
そういった流れも悪くはないと思う。
逆に一般的な仕上げた材に関しても、使いながら傷もでき味となり深みが増す。
木は時間を経ながら摩擦されその場にしか出せない質感、艶感へと変化し続けていく。
上記の写真、面白い納まりだなぁ・・と何度も見ながら考えていた。
建築は納まりの集合体
部材と部材の取り合いをどう納めていくかが、現場の腕の見せどころ。
窓際の窓台を兼ねたカウンター&ベンチにも使う楓の耳付き一枚板
間口は確か二間半(4.55m)で内法必要寸法は4.2m程度必要だったかとは思うが、
上り框までの必要長さは3.8mほどで足りるので後は納まりは現場で考えると
いう事で長さは少し足りないけれども、この楓を選ばれたかと思う。
(寒い頃、木材倉庫で施主さん金子さん長野であれこれと長い時間検討していた)
素材探しの頃、なかなか白っぽい木で4.5m~5m材の乾燥した材が出て来なくて
暫く探してはいたのだが、
仮に5m材の楓の乾燥材が見つかったとしても
予算的には合わない金額になったかと思う。
(確か当初はアッシュの耳無し4.5m材があったのでそれを使う予定だった)
工業製品ではない自然素材である一枚板ではこのケースはよくあること。
この楓、融かしてこねてもう50cmほど伸びたらいいのに・・
探してもその長さが出てこない時は出てこない。
そこで重要になるのが足りない長さをどう納めるか?
昔の木造建築ほど、大工の納まりの工夫や知恵を見る事ができその納め方に感動する事が多い。
ここの場合は耳付き框材の長さは十分足りていたので
窓際まで伸ばして納めて良かったんだろうが
それじゃあ、カウンターとの縁が途中で切れたみたいでいまいちイケていない気がする。
どういう経緯でこの納まりになったのか詳細は知らないが
現場で窓周りとカウンターと框材の取り合いを良く見ながら
判断したのかと思う。机上だけではきっとこの納まりはできないかと思う。
昔は木材は高価なものだったので、大切に無駄なく
足りない部分は工夫して知恵を出し合いながら各所を納めていった。
(私が材木屋になるずっと前の話)
足りなきゃ、逆手にとってそれ以上に良く見えるように考えればいい。
仮に長さが十分にあったとしたら、この部分をどう納めていただろう。。
(なかなか各所の取り合いが多くカウンター端部をどう納めるか悩みそう)
長さの足りた分、その金額に見合う分の納まりになっただろうか・・
この写真を見ながらそんな事を考えていた。
無垢材、一枚板類は、こちらの思い通りに使い勝手のいい建材とはいかない。
その材に合せて臨機応変に納まりを考え、変更できるところは変更しながら
その素材が持っている良さを引き出してあげること。
金子さんが設計する建物には、いいの?このままで??っていう
木の使い方が多々あるのだが
完成された室内を見ると
その木がそのラフな姿のままでなければ出せない味わい、
その木が持っているその木だけの良さが最大限活かされていると感じる。





4月下旬に完成見学会をやるそうです。
金子さんが作る「木の建築、木の室内」を是非体感されては如何でしょうか。。
☞ 金子勉建築設計事務所「松野尾の平屋」
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■ MUKU-DATA 楓 片耳付きカウンター 2枚取り製材 ( 1/23)
先日お客さんに見ていただく為に用意した楓の耳付き板(カウンター用)を
昨日、施主さん建築家、現場監督と現物確認に来られた。
両耳付きの一枚から良い部分のみ木取りして1枚取る予定だったが
LDKの左右対となる、一枚はカウンター材、もう一枚はベンチを兼ねた窓台の
2枚をこの一枚から木取りすることに変更となった。
(そうかぁ・・ そうきたかぁ~ )
窓台を兼ねたベンチ兼用カウンター材は取り付ける為の納まりが込み入っていて
詳細納まり図を見ながら検討されていた。
糸を張り、何ミリ逃げたところで、チリがどうこう・・
マスキングテープを使いながらギリギリの所を狙って板に印をつけていく。
原寸図というよりは、現物図といったらよいか。。
建築家は全体を見ながら、詳細納まりは現場監督と相談しつつ、
都度、施主さんにどうなるか伝えていた。
材木屋としては出る幕はない状況だったのでその場を外して
自分は別な仕事をしていたが・・
1時間以上はあれこれと検討していたかと思う。
ギリギリで攻めた現物図の説明を受ける。
ここで、但しなんだけど、
両耳付きの板は割ると多少なりとも動く事が多い。
ギリの墨付けも工業製品素材を扱うように素直にはいかない。
ここは材木屋の経験値となるのだが、
しかし、多分この楓は割ってもさほど動かないだろう。。と見える。
途中で穴が空いてあるので力が逃げているようにも見えるし
3年寝かしてネジレ具合などから、なんとなくそう見える。
これは上手く言葉では説明できない。
念の為、少し反ったら修正挽きしなきゃいけないので
その2枚に割るラインを15mm程度ズラして製材する事の了承を得る。
現物に詳細が記載されてあるので製材する時に忘れる事はないのかとは思うが
どうせなら、今日もう製材して2枚のカウンター材を取ってしまおうと
午後から時間を見て説明を受けた箇所のポイントを押えて製材した。
一枚は厚みの指定があったので、厚さを変えると材面の顔も少し変わるが
まぁ、何とかご要望通りのものが2枚取れたかと思っている。
更に、もう1つは框材
ストレートカットした際に残しておいた耳の部分
この耳を利用して上り框として使う事になった。
とにかく耳部分は木の癖が残っているのだが
これも寸法通りに製材したがやはり湾曲度合いが強く出たのだが、
こっち方面の反りは押して取り付ける事ができる方向の癖なので
問題はないのかと思う。
因みに耳付きの細めの上り框(床見切り)材に関してだが、
これは最初からこれを使おうという予定ではなかったもの。
最初から図面に耳付きの60×40mm程度と書かれてあっても
そんな事に応えられる材木屋なんてないだろうし、あっても悩むだろうなぁ・・
弊社だって、応えたいけど、それはどうなるかわかりませんが努力します程度しか言えないのかと思うが何故にそれが今回できたかというと、
またまたその材が木材倉庫にあって、それを使ってみようと建築家?施主?
が思ったから、そういう流れになった話である。
同じ事をまたやりたいと言われても
落してもいい板、傷んでいない耳が残っていればできるが
いつでもできる訳ではない。
この1本のたかが床見切りではあるのだけど
材ありき、そこにある材を使って作った方がもっと良くなるのではなかろうか?
と常々考えている思考がなければ
こういった事には発展していかないのかと思う。
施主さん、建築家、現場監督、皆さん楽しみながら建築している事が伝わってくる。
それが何よりだし、そんな建築の一部材として使っていただける
材木に携われる事はありがたく嬉しい事。
建築は楽しくなきゃいけない。
人生で最大の買い物、どうか皆さん折角の一大事業なんだか
そこで携わる職人さんや多くの人たちと楽しみながら作っていって欲しいと思う。
みんなの心がこもって出来上がった家は、温かい。






















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■ MUKU-DATA 黒柿丁物 その他 新発田屋木材倉庫
写真真ん中に2丁立て掛けてある黒柿
仕入れは2013年10月
あれからもう11年も過ぎてしまった。
2016年頃からこちらの木材倉庫へ材の移動をはじめたので
移動する際に、全面割れ止めを塗られ包まれていたボンドを
自動鉋掛けして素地にして、更に保管しておいたもの。
一応は芯去り材ではあるが、丸太はそう大きくはなかったんだろう。。
木裏は一部樹芯部分が絡んであってその部分には割れが出ている。
もうそろそろ材も動かないし陽の目を見た方がいいだろうと
表側に出して立て掛けた。
これも決して極上の黒柿には程遠いが、
まぁ、『黒柿』と言わせていただいてもいいだろう。
一部縮み杢が入っている。
柿の木は時々、縮みのある杢を目にする。
縮み杢といえば栃、柿はやっぱり孔雀杢になるのだろうか・・・
サイズは
・ 2730 150×108mm
・ 2730 155×105mm
何へ向けるのがこの黒柿が活かしきれるだろうか?
小さめの床柱?
サイズからして1間半の床框?
黒柿もそうだが、黒檀、シャム柿、紫檀類と
床柱等に仕上げる際は割れの部分を補修して分かり辛くしているものが多い。
ほぼ補修がされてあるのではなかろうか・・
上手に補修するのも技術の一つかと思う。
なかなか現代では床柱の需要は少なく、特に唐木類の床柱となると
極端に需要がなく、
昔から言われる三大床柱の紫檀・黒檀・鉄刀木の原木入荷も皆無?(なのかも)
上手に補修する技術者も高齢となって受け継がれずに補修技術なくなっていく事は
残念なことかと思う。
時代は割れや捩れ、虫穴など自然なそのままのものが受け入れられるような
多様な価値観と需要に変わったとはいえ、
茶室や草の草の設えではない唐木類の床柱を使う真の場所での
バキバキは、さすがにアウトかと思う。
木表



側面1


木裏



側面2





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■ MUKU-DATA ビーチ、ホワイトオーク 造作材
日常業務の一つに造作材という住まいの中で使う部材を製材している。
部材としてはあまり目立たない部分かとは思うが
脇役、大切な名脇役として住宅の中の要所要所で活躍する部材でもある。
今朝、作られていた部材は、玄関の上り框と枠材
框と言えば15年ほど前までは、玄関の顔で
サイズは主には150×90mm/105mm程度が多かった。
年々細くなり玄関框に関してはフローリングの実を削り、フローリング材だけで
納める現場も時々目にする。
床材としては今もオーク材が主流なので床に合せて框など同じオーク材の要望が多い。
床合せの延長で、階段吹抜け周りの床見切り材などもある。
何度も書いているが、このホワイトオーク材は癖が強くて
細かな材になると製材で挽き割ると弓形に曲がることも多い扱い辛い材種の一つ。
価格は扱い始めた10年ほど前の4倍となり今やウォールナット材と同等
モノによってはそれ以上の高級材へとなってしまった。
楢やホワイトオーク材は、硬さなど確かに床材としては優れていて適材かと思うし
薄めの色合いは部屋をコーディネートする際にはやり易い素材と色かと思う。
SNSなどで室内を見ているとやはりナラやホワイトオーク材などが貼られている室内が目立つが
時々、濃いめのウォールナットやチーク材など見かけると
逆に今は新鮮に見えたりする。
ホワイトオーク材の高騰で、家具業界も建築業界もホワイトからレッドオークへ
かなり移行されたが(=価格的にホワイトオークは使えない)
やはり色合いが違うので見た感じはホワイトとは違って見える。
家具メーカーで材種:オークのみの記載は近年レッドオークの事も多いので
その点は良く確認するなどした方がいいかと思う。
着色するのであれば、レッドオークでも許容できるのかと思う。
長尺材の在庫が少なくなってきたので昨日、明細を取り寄せ発注したが
ホワイトオークとしては過去最高金額での㎥単価となってしまって
昔の単価を知る者としては正直辛い。。。(Wオークでこんな金額すんの!?的な)
ビーチ材は2年前から扱っているが、
主には家具材などの需要が多いが建築部材としても使っていただいている。
問題は3m以上、建築で使われる2間、3.65m材がない事。
これはなかなか建築では普及し辛い要因でもある。
価格はここのところの為替の関係で1~2年前の2~3割高といったところだが
オーク材に比べれば、まだまだ安い。
メーカーには3.65m、4m材を作って欲しいと思うのだが。。。
こう輸入材が高くなると、国産広葉樹で何か適材はないものか?と
探してはいるが、
国産広葉樹といえば、主には家具材が多いので2.2m材など短材が多く
やはり建築資材としては不向きである。
建築の中では造作でもどうしても繋げたくない箇所、
1本で通した方が後々支障が少なく使えそうな箇所が多くあるので
造作材となると真っ直ぐ、高く上へと伸びる針葉樹の方が適材となってくる。
新潟では無垢フローリングを貼られる現場を多く目にするし
当たり前のように使われているが
脇役としての造作に目をやると、塩ビシートであったり
集成材であったりと工業製品が使われている事がまだ多い。
木が経年変化して深みを増したものへと変わると同時に
脇役である造作材も同じように変化していってもらいたいと思う。
コスト、手間、工期、・・・・
作る側の計画・提案に拠るところが大きい部材が造作材とも言える。
10年後、20年後、家は経年劣化するのではなく
全体として変化、深化してそこに暮らす人たちの独自な空間になって欲しいと願う。









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■ MUKU-DATA 神代欅 柾目 3m 210×88mm
割れていた巾広神代欅の厚盤を製材する際に
際の柾目部分から角材(丁物)を木取り製材しました。
用途は・・・ 未定です。
ひとむかし前であれば框材などにできたのでしょうが
今は框材(上り框等)の需要も薄いので・・
最終的に、どのような使われ方をするのか・・?
何へ向けるのがいいのか今のところ浮かんではきていません。
目細の良い柾目ですので、、
何に使うのがいいですかねぇ・・













どこの場所へどのように取り付けられるか?
わかっていると製材しながらその仕上げられた状態を想像できるので、
木の選別、挽き方、など工夫しながら、気持ちも入っていく。
例えば、①タモ 1820 120x45mm (125x45製材)
②杉 2700 60x20mm (65x25製材)
だと、製材する人は何の材料だろう・・・
どこに使うのかな・・・
まぁ、この通りに挽けばいいんだよね。。
って感じで製材するが、
①タモ 1820 120x45mm (125x45製材) *上り框材
②杉 2700 60x20mm (65x25製材) *格子材
上記のように上り框、格子など記載があれば、
上り框かぁ・・・ 玄関の顔だしなるべく杢のいいヤツがいいかねぇ。。
L面が見えるから裏に節などあっても大丈夫だよね。。
って理解しながら製材できる訳なので、
製材所へ発注する際は、どこの何に使うかを伝えた方がより良い適材が出てくるかもですよ。
って感じで、
この杉板は勾配天井のある三角の壁面の一部分に
凹凸のある面材を張るという施工が分かっていましたので
その張り上がりを想像しながら製材できた訳であります。
あの床に、あの天井、そして壁の一部分にこの凹凸の壁面ねぇ~
うん、きっとイケル!