MUKU-DATA  黒柿 製材 (8/31)

先日製材した大きめの丸太の黒柿
径は大きなところで70cmほどあったので柿の木の丸太としては
大きな方かと思う。
たまたま縁があって弊社へ来ることになった。
製材を終えて今は割れ止めを施して倉庫の奥へ眠らせているが
果たして・・・ちゃんと乾いてくれるかどうか・・
なんとか使える材にできるように注意深く様子を見ている。

先日見せていただいた蔵屋敷の黒柿の間で使われている材質には足元にも及ばないが・・・
なかなか黒柿の良材に出会う事はできない。
あっても高過ぎて手が出ない。
あの時、あの黒柿買っときゃよかったなぁ・・と思う材も何点かある。

少し木の事を知り黒柿という木を知ると多くの人がその縞模様に魅了される。
白地に黒、書のようであったり水墨画であったりとハッキリとした濃淡は
他の材種の木目に比べ分かり易いといえば分かり易い。
が、その先は続く。
もっともっと木の事、この黒柿の事を知れば知るほど
分かり易さ以外の先に更なる奥の深さと描かれた模様が心にジワジワと滲みてくる。

多くの人たちを魅了して止まない黒柿の魔力とでもいようか。。。