MUKU-DATA  野葡萄  10/10 県内某所にて採取

小雨の中、野葡萄を探しに山へ・・
弊社の脇にも野葡萄は自生しているだけど色はカラフルにはならず白いまま
10年ほど前に、はじめてそれを見てあまりの色の美しさに感動した。
それからしばらくして、抱一の夏秋草図屏風にこの野葡萄が描かれていることを知った。
毎年この時期になると会社脇に自生している野葡萄を観察していたが
色の変化は殆どなくて、、、・・
数週間前から、無性に10年ほど前に見たあの色を見たい気持ちが納まらなくなっていた。

あの場所へは土砂崩れであと5km地点で通行止めになっていたが
周辺の林道を散策。
野葡萄なんてそこかしこにあるものかと思っていたが、
意外と少なく数カ所程度しか見つけることができなっかった。

でもここら辺で自生する野葡萄よりも実も大きく色も鮮やかなものだった。
ようやくあの色を見る事ができた。
山の空気も水も澄んでいて平地とは匂いが違う。
深呼吸すると心身が浄化されていくような感じ。。
熊にも猿にも鹿にも会う事はなかったが木陰から見られていたのかもしれないなぁ・・

自然が創り出す色や形って、どうしてこんなに美しいのでしょうね。。
身近なところで気づかずにいる美しいものがまだまだ沢山あると思うと
なんだか嬉しくなってくる。









酒井抱一 夏秋草図屛風