MUKU-DATA  五十公野御茶屋(いじみのおちゃや) / 「黒陶」展 佐藤公平さん

古い建物はなるべく見るように心がけています。(楽しいから)
そこに使われている材、納まり、年月を経て更に趣きを増した木の表情や空間は
新しいものでは決して味わえない感覚です。
この御茶屋、そして黒陶もはじめて見させていただきました。
陶芸の知識はありませんが、
この200年経過した新発田藩主の別邸に現代の陶芸家の作品が違和感なく置かれてありました。
「黒陶」があることでむしろここの建物もピリっと締まった空間になっていたのかもしれません。
黒陶は土器焼成(700~900℃)の時に窯の中を還元状態(酸素不足)にして
松葉、おが屑など煙を多く出す燃料で燻し、炭素を土器の表裏に付着・吸収させて作り出すそうです。
この黒々とした鈍く艶かしい光沢と和の空間(畳、木、障子、庭など)との相性の良さを感じました。
黒陶と黒くなった木の光りを受けた艶は似ていますよね。

◆ 五十公野御茶屋 →  しばた観光ガイド

◆ 佐藤公平さん → 大和物産ギャラリー

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