
■ MUKU-DATA 栃 1050 960~1300 t65mm 天然乾燥材 プレナー済
一枚板の栃のテーブルの天板として使える材で
縮み杢など杢のある栃で、尚且つ偽芯の赤身のない純白となると
市場で100万超えも珍しくはない。
10年ほど前までは50万出せばそこそこの杢のある栃を市場で買う事ができたのだが
今は昔とは話が違う。
一枚板で100、200超えなんていう栃も目にする。
仮に100超えで買って、数年間天然乾燥させる為に寝かす。その間に
虫が入るかもしれないし、割れるかもしれないし、捩れが出たりするかもしれない。
市場で並ぶ材は挽き立ての生材が殆どなので、寝かせる期間にその木がどう動くか?
どういった状態で乾燥してくれるかは分からずリスクも高い。
そういった銘木級の一枚板のどこをとって見ても欠点が殆どなく、
尚且つ希少性のある杢目が前面にびっしりと詰まりキラキラしていて
そして純白となればそうそう出会えるわけではなく
惚れ惚れして溜息が出てくる事もある。
そしていつの時代でも、一番最高なものが欲しいというごく限られた人は
世界のどこかにいるものだ。
栃に限った話ではなくて。。。
この丸太であれば縮みも深いし板挽きしたら全面に深く縮み杢が入るであろう。。
と製材の目利きのプロたちは丸太の段階から先ず競い合う。
あの栃の丸太、1000超えたってとか
あんな木が100だってとか
各地の同業者の仲間たちから市場での競りの様子などの動画が
ラインで送られてくることもある。
良材には数名の目利きが手を上げ、価格も驚くほどどんどん競り上がる。
ありえない高値で落札された瞬間、場内は一瞬数秒の静まりかえった間があって
その後拍手など起きる事もあったりする。
弊社ではそんな銘木級の優良材は、なかなか手に入れる事はできないのだが・・
今回のこの栃の短材は、
某市場に数年前に出た栃の丸太で(確か1000超えで落札された丸太)
製材され木取りされた後に残った短材で、
同業の仲間が記念に買っておきましたよって
(特に頼んでいなかったのだけど、まぁそれもいいかって)
譲っていただいた栃の断片となります。
大きな赤身の節があり、周辺には縮み杢が深い。
赤身の節がバランス的にやけに大きいが
良材丸太だった事はその断片からも窺えるかと思う。
一枚、確か200~300万で落札されたそれらの栃の一枚板たちは
今どこにいるのだろうか・・・






