MUKU-DATA  桧 上小節  天然乾燥材 製材2023年5月

飫肥杉のデッキ材を必要分出していたら、奥から耳付きの桧が2枚出てきた。
木裏にして立て掛けていたもので、2023年5月製材と書いてある。
工場で造作用のストック材として桧の丸太を挽いた時に
節の少ないこの板を耳付き板として何かに使えるだろうと2枚をはねていたもの。
桧は乾燥過程で板目部分は割れ易い(特に木口からの割れが多く、そのままにしておくと割れが長く入ってしまうので木口からの割れ部分をカット)
ので割れ止めを塗って木裏にして立て掛けながら天然乾燥させていた。

木材倉庫の一枚板たちの多くは広葉樹だけど
針葉樹の割合は1~2割程度かと思う。
杉、桧、ヒバ、サワラ、セコイア、Rシダー、一位、イブキなど
杉は毎日、弊社の製材工場で製材しているので見慣れているけど
桧も良いもんだなぁと思う。
何て事はない、タダの桧なんだけど、触って片付けしていると
何故かホッとする。
(ちょっと疲れているのかもしれないなぁ・・)

岐阜の銘木市場へ行くと、杉・桧など中心の針葉樹の倉庫と
世界各地の広葉樹の倉庫に分かれていて
市日は同時に競りを行っているんだけど
広葉樹の競りに比べて、針葉樹の競りはその倉庫に入ると
トーンが2段くらい下がったような感じで静かな空気感が漂っている。
これ、明らかにその違いが分かるから今度市へ行く機会があったら
意識して比べてみて欲しい。

杉・桧は、広葉樹に比べて柔らかいので色々な音を吸収してくれるんだろうけど
なんか競りに立ち会う業者さんも紳士な方が多いような気がするのは気のせい?

持った感じ、そろそろ乾いている様子だし、
見えるように倉庫へ立て掛けました。