MUKU-DATA  台湾樟の瘤板  L 約800 200~600 t60mm前後 6枚

これは何の瘤の板?と聞けば
台湾樟の瘤を挽いたとの事。
あの時の岩みたいな瘤を挽いたのですね!(変しい恋木 名古屋へ

台湾樟に関しては過去に数十枚程度、東京銘木市場へ出ていた際に
何となく購入していたが、
いつの間にか樟好きの人の元へ殆どが嫁いでいった。
当時台湾桧を輸入していた際に、桧に混ざって樟や欅などが入ってきたと
聞いている。
今じゃ逆輸入みたく、工務店さんの倉庫に眠るその時代の古い台湾桧は
高値で買い取られ本国へ戻っていると聞く。
銘木、良材は、その場で使われなければ旅を続け、
最終的にまた本国へと戻っていく。。。 面白い話だなぁと思う。

この岩みたいだった瘤も長く保管されてあったものだと聞いている。
遂に料理(製材)されたんだなぁ・・と
(本当は数個実際に挽いてみたいと思っていたが・・ )

指し値を聞いていたが、競りではそれほど値が上がらなかったので
記念?ではないが、珍しいので数枚いただいておいた。

瘤杢は比較的大柄なのでペンブランク材には不向き?
一枚板としては小さいので、何に向けるのがいいかなぁ・・と考えている。
一般的に銘木となると目が細かく杢も細かく多く出ているものが良しとされるが
使う場所や用途では、目が細かすぎると近寄らないと分からず
見映えのしない事もある。
まさに適材適所なのである。

レア材といえば、レアだよね。(レアを好んでいる訳でもないんだけど)
台湾樟の瘤板って持ってる?なんて先ず聞かれない話かと思う。

写真で色が濃く艶があるのは、片面に割れ止めを塗っているからで
もう一方の無塗装の部分の色は、なかなか深みのあるいい色かと思う。
(倉庫が暗かったから、照明の関係で余計に黄金色にみえたのかもしれないけど)

何に使うのがいいかなぁ・・・

因みにクスって樟と楠という漢字があるけど
その使い分けってあるのかなぁ・・と時々思っていたけど
弊社では「樟」を使っている。
へぇ~って思う記事があった。→ 重井薬用植物園 様 クスノキ