MUKU-DATA  栃一枚板(佐渡産) 天然乾燥材 プレナー仕上げ済

弊社へ来て10年が経過した栃の板
2本の丸太は佐渡島から来た栃と聞いている。
確か4.5m 1本、2mが1本
製材された板は赤身が強く、丸太は暫く放置されていたのか
部分的にスポルテッド模様が入っていた。

10年前、赤身の栃の評価は低かったし、栃の赤身部分は
乾燥過程で縮んだり動いたり割れたりし易いので警戒されて
あまり見向きもされていなかった。
赤身の栃は漆行きと言っていた方もいた。
そして当時はまだ一枚板業界ではスポルテッドの評価は低く
ブルーステイン(青カビ)や菌の走ったスポルテッドは
傷んだ材として評価されていなかった。
楽器業界、ギターやカホンなどではこういった材は既に使われていたのかと思う。

木材はこうでなければいけない。
こういった木材が価値があり銘木として成立する。といった
固定観念が強い業界だったので
キャラクターの強い面白い材は積極的には使われてこなかったんだろうと思う。
でも、どこか良いよね、気になるよねって
思っていた方々も少なからず居たのではなかろうか・・?

これらの佐渡産の栃は10年かけて少しづつ方々へ旅立っていった。
あれはあそこに行ったよね、大切に使われているかなぁ・・と
それぞれのお客様の顔と栃が思い出される。

そんなこの栃も僅かこの3枚だけになってしまった。
保管中にクマンバチにやられたり、痛みは更に増してしまったが
どこか気になるキャラを持っている。
樹齢からくるものか?島で育った環境からなのか?

あの人、口数少ないけど、何かオーラを放っているよね・・
数日経っても、ジワジワと思い浮かんで
なんかどこか引っかかって気になるんだよねぇ・・・みたいな

多くの人とのご縁を繋げてくれた栃の板たちだった。





左① 2000 650-680-790 t60mm




中② 2100 800-910-840 58mm SOLD OUT 新潟市 T様





右③ 2250 790-900-900 t50mm