MUKU-DATA  チーク一枚板 乾燥材 プレナー済 

これ名車なんだけど、、かなり壊れてるからなぁ・・・ って、
どう処置して世の出そうか・・と手をつけずにいたチークを漸く削ってみた。
チーク・・・ 車で言えばマセラティみたいなもんか・・?
ローズウッドはフェラーリか・・?
ランボルギーニは何ぞや・・?
デ・トマソになるともうグシャグシャの見たこともない神代瘤か?

先日、イタ車の中古車情報を何気なく見ていたら、ん?これいいなぁ・・
ボロイけど、なんかイケてるなぁ・・
そーか、そーか・・ジウジアーロデザインかぁ・・なるほどなぁ・・と
当時、絶対こんなダサイ車には乗れないって思っていた車が時を越え20年30年経つと
カッコ良く見えるから不思議なもので、その点デザインの基本、テクニック?
何かは知らんが、そこは押えているからこそ、30年経っても更にカッコよく見えるんだろうなぁ・・
結局、外装は整えているように見えてもフレーム部分や走行距離に難があり、
スルーしたのだが、フレームさえしっかりしてしていたら
思わず無理してでも手に入れたい!って思ってしまった。(200以下)

で、このチーク
チークで天板として使える巾広と言えばあるにはあるが、
無傷で状態が良ければ100万越えコース
一枚板で100万となると、車でいえばかなりの高級車路線といった感じ
(自然が何百年もかけ育ててくれた木が100万って、ちょっと視点を変えて
見てみれば安いもんで、あなたそんな高級車乗ってるんだったら、
それと同じくらいの木、使ってくださいな・・と、材木業界にいると思ったりするが
残念ながら木の価値観が低く、そうはならない。。)

特別な旧車を除いては殆どの車は年々その価値は下がっていくが、
木は逆で年数が経てば経つほどその価値は上がって行く。
そんな物、素材ってあんまり無いよね・・?

フェラーリに乗りたかった少年の夢のように、
傷んでいても使えるチークだなぁ、これは。。。と削ったチーク巾広を眺めていた。
写真は傷みのある木裏から、、
裏は欠けがあり、芯部分に腐れもあるが、状態はまだしっかりとしている。
触るとチーク特有の油分のしっとり感が指の先から伝わってくる。
色合い・・一見地味だけど、渋さを感じる。
なにより、これはチークな訳で・・・痛みは強いが正真正銘なチークな事実。

欲しいと思っている木は諦めないでほしい。
ポンコツでも愛情をかけ大事に乗っている旧車って
車は勿論のこと、それを運転する人もカッコよく見えますよね、、
何故だろ?
そう銭はなくても、愛情って事なんだと思う。

そんな生き方に共感できる人って案外多いのか思うんです。



木裏から

木表 SIZE: 1690 790-780-800 t77mm  木裏欠け大