MUKU-DATA  無垢フローリング t15mm 各種
フローリングのご提案をさせていただくのに
サンプルと平面図を見ながら数日考えていた。
この室内の感じだと、きっとこれだと定番で外しはないってものがある。
75点を狙うか?
えっ!?何これ?って 50以下に残念がられるか? 面白いって80を越えれるか?
(材木屋目線ではなく、一般的な材木を良くしらない目線での話)
無塗装には蜜蝋オイルを塗り込み仕上げの状態を確認する。
何に反応するのかは、投げかけてみないとわからない。
勝手のこちらの思い込みは、選択肢を狭めてしまう。
床が決まる事で、他の使用部分の無垢材も決まってくることもある。
この床にはこちらの色合いの木の方がいいのではと。。
色んな材種、種類がある。
どんな木でも特注で実加工すれば床にすることもできる。
ひとまず、上記の床材に絞って見てもらう事にしよう。
杉 節あり 埋め木処理 15x150x4000 OPC 無塗装
杉の床材を作っているメーカーは無数にある。
市場に行っても同じサイズでも何件か違うメーカーが存在する。
産地が異なれば木味も違うし、作られたものの精度も違う。
色合い、埋め木処理、生き節の割れ加減、そこら辺を確認しながら、
同サイズでは約2000円/坪高いのだが、今回はこのメーカーのものを提案することに。
仮に15坪あって2000円高くても トータルで30,000円高いだけ。
それくらい云千万円の建築費の中で如何様にも賄えるのではないだろうか?
数十年後に結果は表れてくるだろうが、この部分は評価されにくいし分かり辛いが
今回はこっち押し。
左:ウォールナット 15x120x1820 UNI 無塗装  左上はオイル塗布して色具合を確認
右:タガヤサン  15x90x1820 UNI 無塗装    右上は     〃
色の濃い床、誰もが知るウォールナット、
他にロックファーなどもあったが、少し色合いの違った鉄刀木(タガヤサン)を選択
鉄刀木に関しては好きか嫌いかがハッキリするであろうと思う。
材は優秀だが何となく名前の響きはダサイ。。 タガヤサン・・不利な要因か・・
左:ブラックチェリー 15x120x1820 UNI オイル塗装
右:アルダー 10x79x2700 OPC 無塗装 パネリング
Bチェリーは経年変化で深みが増す。
どの木もそうだけど木の床は使い込むほど味わい深くなっていく。
特にBチェリーの変化は個人的には美しいと思う。
右のアルダーはパネリング、
仮に床がBチェリーになった際は天井材はアルダーだと色合いが近くいいのでは?と選択
レッドシダーはパス
左:ナラ  15x120x1820 UNI オイル塗装
右:レッドオーク 15x120x1820 OPC 無塗装  下はオイルを塗って色の具合を確認
無垢フローリングの定番はナラ、ここ十年ほどナラを貼ったオシャレな室内を良く目にする。
確かにナラ系は床材として適しているし、強く自己主張もしないので邪魔にならない。
多くの人に認知され、受け入れやすい材種かと思う。
ナラ材と同系のホワイトオーク材は家具の定番だが、
数年前からのナラ・タモの高騰に引っ張られてホワイトオーク材も今や高級材の仲間入り
家具で良く見られるホワイトオークではあるが、
最近家具業界では、「オーク」とカタログには記載されているが
ホワイトオークではなくレッドオークを使用しているところも多いと耳にした。
かなり色合いは違うから白っぽいホワイトオークを想像していると
あれ?ってことなる可能性はある。
ホワイトオークの節ありのラフな家具が続いたのは、
その見た目のテイスト感もあるのだろうが材が安かったことも大きい要因かと思う。
何故に最近「オーク」でもレッドオークに変わったかは、
レッドの方が安いから、ってことかと思っている。
高い安いに関係なくレッドオーク材も良い材だと思う。
平割材だとホワイトよりも板目が割れやすいなど耳にしたこともあるが
特性は多くを扱った経験がないので何とも判断できずにいる。
フローリングに加工されたこのOPC(ワンピース 一枚もの)
これは1箱開けて中身をみたが柾挽き仕上げが目立った。
OPCソリッドタイプなので、これいいのでは?と思って眺めている。
レッドオーク OPC 15×120
左から杉、レッドオーク(オイル・無塗装)、ブラックチェリー

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