MUKU-DATA  杉無垢天井 市松 目透かし貼り

先日お邪魔したお宅の天井が、杉の無垢天、
よく格天井に使われる正方形の鏡板が張られてあった。
通常、銀杏面加工された格縁が正方形に組まれ、その部分にこの正方形の杉板を落し込んで格天井というものになるのだが、
ここは格縁が無く、目透しで正方形の杉板が張られてあった。

実はこれ、前々から無垢材を使ってやってみたかった張り方の一つで、
あぁ・・ここで使われてるぅ~ って先を越された感・・?
やっぱり同じ事考えてる大工さん、いるよねぇ~って感じ。。

格天井のように格縁がない分、軽やかな感じに見えて
コストも抑えられる。

時々、工務店の現場監督さんや設計士さんに
和の雰囲気の天井で何かいいもんないですか?って聞かれるが
何軒かに提案していた張り方。
これは壁にも応用できるし(以前やったことがある)天井にも使えるし、
格天井や腰板など杉の浮造りのかかったこられの板は
建具や腰板などの用途しかなく需要も減ってきていたこともあるので
今までの使われ方以外の用途が広がればお互いにとって良いのではないだろうか・・・。

問題は、四分(12mm)程度の厚みとは言え
無垢の一枚板ですので、張った後にも収縮がある。
場合によっては乾き過ぎた場合は引っぱられて割れが生じる事が想像できるので、施工面での工夫が必要になってくるかと思う。

和室天井というと・・・ えーっと、、 ってなるが
使い方、見せ方、張り方の工夫をすることで
コストを押えつつ、古いイメージとは違ったものに見せる事もできるのかと思う。

なんかいいものないかなぁ・・・ 
→いいもの見つからないから羽目板貼っとくか・・
ってのは避けたいところ
(羽目板は羽目板の良さがあるので、使う際は、積極的な意味合いで
ここは羽目板を使った方が良くなるよね・・って使いたい)

天井は勿論、壁面、床材と工夫して施工する事で
羽目板とは違った見え方になる素材の一つかと思いますので
是非積極的に活用して欲しいです。




廊下の垂れ壁の見切りには大きめの耳付き楓材が入れられてあった。
ありゃ、この木裏スポルテッド楓ですね。。
黒い筋模様が出てしまったが、まぁ良いよね的に当時は使ったのか思われますが
今だったらスポ楓使いました!って言えるのにねぇ・・