MUKU-DATA  神代欅 柾目 製材 7/18~7/19

2017年の暮れに7m神代欅の丸太と縁があり、
2018年3月に名古屋にて製材、その後十分過ぎるほどの割れ止めを塗って
木材倉庫に保管するも数年後、大きく割れている事がわかり
神代木が使えるようになるまでの難しさの洗礼を受ける。
「神代木には手を出すな」とは時々我々の業界では耳にする言葉でもある。
製材した時の現れる色、みるみる黒い色へと変化していく不思議
神代木の製材時にあの瞬間と高揚感を知ってしまうと
なかなか其処から抜け出せなくなってしまう。
そして材として使えるよう仕立てる難しさ・・・
手を出さない方が無難だということだろう。

大きく割れてしまった神代欅、これが何になるのが一番良いのだろう・・
と常日頃、頭の片隅に置きながら過ごしてきたが
待っていると遂に、ここだ!って時は訪れてくるものである。

長い時間、地中に埋もれていようとも
その木が本来持っている自然の癖と力は衰える事はなく
自然のままの割れた力強さも、また木の魅力の一つかと思う。
しかし、今回はこの割れた神代欅から柾目部分を製材して
神代欅の柾目巾ハギ材でテーブル等を製作することになった。
巾は300mm以上の柾目にて製作
神代木の柾目使いなんて、なかなかお目にかかれず上質ものへと
なるのではなかろうか。。

仮に、この神代欅が割れていなければ・・・
柾目使いは生まれてこなかったかと思う。
木を活かす。柾目使いの贅沢。。
オーナーさん再度と相談して柾目使いで製作する事で進めている。






7/19日 昨日からの製材の続き





一部茶神代欅の板目使いも使用






この現場とは関係ないが、茶神代欅の角材で傷んでいる盤を柾挽きする。






7m材を出したついでにこれもこの現場とは関係ないが
黒神代欅の板目材も製材
こちらは製材後、木材倉庫へ





加工屋さんへ運んでどの部分にどの材を使うか、
材の状態を確認しながら決める(7/21)