MUKU-DATA  木材倉庫  入口引戸 フレーム:鉄  面材:杉皮

昨日ようやく建具屋さんが玄関引戸を取付にきてくれたので、
また少し工事は進みそうです。
木材倉庫の入口、当初は板類で仕上げようかと思っていました。
例えばチーク材、例えば栗の名栗、枌板も味わいあるし、もしくは少し枯れた古材・・
うち的には薄い一枚板をトラックレールで吊るのもありかな・・などなど
素直に板を貼ればそれなりに見えるのでしょうが・・
ここはいろんな木の素材を見て触れて選んでいただきたい所、
普段見かけない素材を使った方がいいだろうと杉皮を貼ってみることにしました。
鉄のフレーム框を回したことで、杉皮のモコモコ感が少し薄れたように感じます。
杉皮の巾を均等に上下の目地を通すと、もう何だか杉皮じゃないようにキレイに見えたので
上下目地や巾はランダムに入替えました。
当初予定した埋込レールの吊戸耐荷重より、
鉄のフレームした事で随分と重くなってしまいましたので
吊元のレールが随分ときつそうです。
耐久性の問題もあるでしょうし、
外部仕切りのアウトセット扉ですので隙間の問題もあります。
お客様の家では完全にアウト、店舗用としても多くの改良が必要かと思います。
ここでは木の素材に対して実験的な意味合いもありますので、
今後経過を観察しながら色々と考えることもある事でしょう。
今回、ここの倉庫建具は木工舎(加茂市)の中林さんと相談しながら作っています。
多くの経験、その豊かな発想は木の使い方を考える上でもとても刺激になり
参考になる部分が多いです。
普段から全国を飛び回り忙しそうですが、
昨日は珍しく本人が手を動かしていました。
中林さん本人が手を動かして作業している姿は初めて見たように思います。
(ホワイトアッシュの枠材にビス打ちした際にビスの頭を2本飛ばしていましたけどね)
今日のシャツ、
もしかして杉皮に合わせてきてくれたのかな?
追記:2018 3/27 20:15
早速、今日急激に暑くなり空気が乾いた為、
昨日の夕方に取り付けた杉皮の一部がめくれてきました。
現状、杉皮の下地は防水シート張りの上に杉皮なのですが、
そこに接着剤で圧着しているだけです。
想定していた事ですが、
急激な暑さには、板物だけではなく、皮も反るという事がわかりました。
午前中はほぼ陽が当たる面ですので、皮も急に表に出されて驚いたのでしょう。
再度接着材を入れ、部分的に杉皮を増し張りするか?
平竹で押えるか?FBで押さえるか?
竹釘を使うか?
何か気の利いた釘を表面から打ち込むか?
しばらく観察しながら検討します。
しかし、春先の乾燥で木はみんな驚いています。
今日、倉庫に居たら、いたる所でビキっ、バシって割れる音が響いていました。
追記:2018 3/29 19:40
更にこの二日間で杉皮が暴れる。天気も良く乾燥していました。

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