MUKU-DATA  桧丸太 製材 5/2

先日、桧のφ45cm前後の節の少なそうな丸太を3本製材した。
市場に素性の良さそうな桧があったので、
造作材用にと挽いておいた。

弊社工場では7割が杉丸太の製材、3割が広葉樹等を含め各種造作材を製材している。
その中でも桧の丸太を挽くのはそうないので製材に立ち会った。
香り、良いんだろうな・・と想像していたが
辺材部分を挽いても直ぐには香りはしてこなかった。
ある程度乾いている丸太だったせいなのか・・
それでも芯に近づくにつれて徐々に桧の香りが漂ってきた。
香りは外敵からの防御で何かしらの外部からの負荷が掛かると
桧成分放出の信号が送られるのか?
数分後にはあの香りで満たされた。
(今は写真を見ているだけで香ってくるのだが)
挽けた材は上小節~無節の材が取れた。
少し巾のあるものは耳を残して木材倉庫行き。
カウンター、棚板、テレビボード等へ向けようと思っている。
5~8寸巾程度のものは両耳を落して本社の倉庫に立て掛けた。
こちらは時々リクエストのある桧造作材用に乾燥保管とした。

桧は杉と違い、木口からの割れが入り易い。
丸太の状態で既にピリピリと木口にひび割れが生じている。
製材後は割れのある木口部分をそれ以上進行しないようにカットして
木口中心に割れ止めを塗った。

浴室、脱衣室廻りの造作に、桧材は適材かと思う。
因みに今、自宅で使っているバスクリンは桧、
天然ヒノキの香りであれば更に一日の疲れを癒せることだろう。。